呼吸器内科: 主に肺・気管支をみます。





長引く咳: 気管支喘息~咳喘息

釧路でも気管支喘息の患者さんはかなり多くみられていますが、中でも、喘鳴を伴わない、軽度の気管支喘息(咳喘息)の患者さんは非常に多く、長引く咳の中では、しばしばみられています。
咳喘息は、風邪や寒さなどがきっかけでしばしば成人発症します。
小児喘息の既往、アレルギー体質がある場合は、特になりやすいです。副鼻腔炎(蓄膿)も関係します。
咳喘息の場合、通常の咳止めなどでは、なかなか良くならないことが多いですので、適切な診断と治療が必要になってきます。
 
また、咳の原因として、鼻症状は非常に大事といえます。
気管支喘息の患者さんの6~8割は確実に鼻症状を合併しているとされています。
「痰がからむ」→実際には後鼻漏(鼻水がのどに落ちる)の場合が相当多く、慢性的に鼻閉があっても意外と本人の自覚症状が少ないのですが、実はかなりのケースで長引く咳の原因となっているのです。
よって当院では、咳が気になる場合などには鼻の所見にも注意をしており、症状を疑った場合にはレントゲンやCTによる確認をさせていただき、鼻炎、副鼻腔炎、鼻中隔弯曲などについて調べ、気管支と鼻に対する治療を同時に行うことにより、治療効果を上げています。


COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、主に喫煙による肺気腫が一般的ですが、息切れなどの症状がかなり深刻になるまで放置されている場合が多いのが現状です。

 適切な検査を早めに受け、禁煙指導や投薬を行うことにより、将来的な病状悪化を未然に防ぐということが大事と考えます。


肺癌は近年、日本国内での死亡数でも目だってきているのは周知の事実です。

早期発見が非常に大事になってくる訳ですが、通常のレントゲンではなかなか判断しにくい場合もあり、CTによる精密検査が欠かせなくなっています。

当院ではCTによる精密検査を積極的におすすめし、早期発見に努めていきたいと考えます。