文通大好き!「文通のススメ」
文 通 生 活 
〜Life with writing letters〜

手紙の書き方・基本編







 「手紙、文通、って言われても、どうしたらいいのか分からないよ〜。」

 第一歩の踏み出し方さえ迷ってしまう、そんなあなたに
 手紙の基本的な書き方を教えます。

 慣れるまでは同じようなパターンでいいので、繰り返してみることです。
 すっかり身についた頃には自由にアレンジして、自分なりの
 手紙の書き方を実践してくださいね。


 ★道具を準備しよう
 手紙に必要な道具をそろえましょう。簡単ですよ。

 ・便箋を数枚と封筒1枚
 ・ボールペン 1本
   (鉛筆で書くのは失礼です。筆、筆ペンは初心者はやめましょう)
 ・国内なら重さ25gまで80円切手 1枚

 ・はがきの場合は、準備するものから話題まで、
  手紙より小さいものに考えてください。


 
★文通相手を見つけるには
  ・ペンパル募集サイト
    国内・海外の文通相手募集のサイトは山ほどあります。
    メル友はすぐに見つかります。
    でも、
メールをまめにくれる人=文通好きとは限りません。
    メールから文通に切り替えても、
    そのうち返事が来なくなることが多いです。
    「趣味は文通」と書いてある人を探しましょう。

  ・mixiの文通関係コミュニティ
    ペンパル募集サイトよりも、お互いの人物像が
    わかりやすく、文通が目的とはっきりしています。
    ただし、mixiは身近なつながりを基準にしているので、
    やりとりがうまくいかなかったときは、感情的にならないで
    うまく対応することです。

  ・FB(フレンドシップ・ブックの英語略)
    「文通相手募集」「葉書や古切手を交換しましょう」などが
    書かれたミニ冊子です。
    海外の誰かが初め、それが世界の文通仲間に広がったと
    思われます。日本では敬遠されていましたが、2002年に
    一気に広まりました。

    私は海外ペンパルから送られてきたFB(海外版、英語)を見て、
    「文通相手募集」と書いてある人に文通の申し入れをし、
    海外ペンパルを増やしていきました。
    日本のFBは、文通相手よりも交換・売り買いなど
    フリマっぽさが特徴です。

  ・ペンパルからの紹介
    外国のペンパルは「日本人のペンパルを紹介して下さい」など、
    直接に申し入れがあります。
    日本人ではペンパル同士で紹介したりするケースはあまり
    経験がありません。

    FBを見て外国に文通の申し入れをしたけど、その人が手一杯の
    場合、その人が自分のペンパルに私の手紙を送って逆に私が
    紹介されることがあります。見知らぬ人(申し入れした人のペンパル)
    から文通しましょう、と手紙が届くのも、面白いですよ。

  ・雑誌の投稿欄
    掲載されるとものすごい数の手紙が来るらしいので、返事が
    もらえるかどうかは、あなたの手紙の内容や相性などが
    ものを言います。
    他の方法に比べて競争率は高いと覚悟しましょう。



 ★字について
 字はきれいなのがいいけれど、読みやすい字を書く心がけが大事です。
 達筆な草書で書いた手紙は読めませんよね。

 とにかく丁寧に書いた読みやすい字がいちばんです。
 特に海外文通では、何が書いてあるかと同時に、
 どれだけ読みやすいか、も大事です。


 ★季語について
 文通生活では形式的な手紙の書き方を説明していません。
 楽しく手紙を書こうという目的の範囲を超えるものだからです。

 友達やペンパル宛の手紙に季語は必要ありません。
 季語は手紙を書きなれた人が使うものです。
 まずは、書きたい手紙が書ける技術を手に入れましょう。


 ★「それでも、季語のある手紙を書きたい!」
   「文通ではなくて、ビジネス向けや、
    ただ見本をコピーするだけのお礼の手紙が書ければよい!」
   ・・・という方は、


   日本郵便「レターなび(お手紙文例集)」へどうぞ。


 ★このようにすれば、あてはめるだけで手紙が書けます
 次のような順番で構成していけば、無理なく手紙が書けます。
 メモ用紙でいいので、何を書くのか先に下書きしておくと、
 失敗して無駄に便箋を使わずにすみます。

 例文をそのまま写して書くだけではいけません。
 他人の言葉を借りても、相手は見抜きます。
 文章もヒントに従って、自分なりに書いてください。


 <1>1行目に「相手の名前」
 例文 ミドリさんへ

 <2>2行目から「挨拶」
 例文 こんにちは。お元気ですか?私は元気です。
     お手紙をありがとう。

 <3>「気候やお天気の話題」・・・あると丁寧な感じになる
 例文 最近めっきり寒くなったけど、冷え性の私にはつらいです。
 例文 梅雨なのに雨が少なくて心配だけど、お出かけするには
     楽でいいですね。


 <4>「1つ目の話題」、「2つ目の話題」
 ここでは話題の選び方と並べ方を紹介します。

 話題は1つでもいくつでもいいのですが、1つだけの話題について
 相手が興味のないことだと読んでいてもつまらないので、
 2つくらいは話題を用意しましょう。

 話題の種類A〜今まで手紙で話したことについて
 例文
 ・この前の手紙にミドリさんは「***(前回の内容)***」という
  ことを書いていましたが、その後どうなりましたか?
 ・ずっと前にミドリさんの友達が「***(友達が言った内容)***」
  と言っていましたが、それについて、私は最近##〜##と
  いう機会がありました。そして&&〜&&と考えるようになりました。

 話題の種類B〜家族、友達などを含めた自分の近況
 例文
 ・昨日、映画を観に行きました。「○○○」という題名で、主人公の
  俳優がとても格好よく、一緒だった友人も話を気に入ったようで
  楽しかったです。
 ・来月の中旬に、母とコンサートで名古屋に出かけます。名古屋は
  春にも行ったので3か月ぶりです。新幹線の切符を買いに
  行かなくてはなりません。

 話題の種類AとBを1つずつ用意しましょう。AとBのどちらが先でも
 問題ありません。


 <5>上の<4>では「?を2つくらい入れる」
 単に、どう思いました、どこに行きました、と感想を書くだけでは
 報告書のような一方的な手紙になってしまいます。
 相手が返事を書きやすいように、「ネタ振り」をしましょう。
 2つくらい入れるといいでしょう。多すぎるのはダメです。

 例文
  ・この前の手紙にミドリさんは「***(前回の内容)***」という
  ことを書いていましたが、その後どうなりましたか?
 ・ずっと前にミドリさんの友達が「***(友達が言った内容)***」
  と言っていましたが、それについて、私は最近##〜##と
  いう機会がありました。そして&&〜&&と考えるようになりました。
  ミドリさんの友達はその##〜##を知っているのでしょうか?
  もしできれば聞いてみてください。

 ・昨日、映画を観に行きました。「○○○」という題名で、主人公の
  俳優がとても格好よく、一緒だった友人も話を気に入ったようで
  楽しかったです。ミドリさんはどんな映画、俳優がお気に入りですか?
 ・来月の中旬に、母とコンサートで名古屋に出かけます。名古屋は
  春にも行ったので3か月ぶりです。新幹線の切符を買いに
  行かなくてはなりません。ミドリさんはよく旅行しているので、
  お得な切符の買い方があれば教えてください。


 話題の種類A、Bの各1つずつ、合計2つを用意しているはずなので、
 それぞれの最後で「?」と質問すれば、自然に「?を2つ」達成です。
 話したい話題がいっぱいある時にも話題ごとに、?、?、?と
 締めくくると、答えるほうも大変なので、それはやめましょう。


 <6>おしまい「うまくさようならを言う」
 会話を終わりにする時に言うことを手紙にも書けばよいのです。

 例文
 ・では、今日はこの辺で。(←最強ツール)
 ・便箋の残りが僅かになったので、今日はここまでにします。
 ・まもなく観たいテレビが始まるので、今日はここまでにします。
 ・今日は疲れているので、ここで終わります。
 ・明日は早く出かけるのでもう寝ます。


 <7>優しい言葉をかける
 ちょっとだけ思いやりのある言葉を添えます。

 例文
 ・寒いけれど、体調には気をつけましょうね。
 ・お互いに楽しい毎日を過ごしましょう。

       +
  お便り待ってます。


 <8>最後に「自分の名前」
 例文 シズカより


 ★手紙の見本です
 さて、ここまで何の計画もせずに例文を作ってきましたが、
 それぞれの場所から例文を持ってきて並べるとどうなるでしょうか?

 ミドリさんへ<1>
 こんにちは。お元気ですか?私は元気です。
 お手紙をありがとう。<2>

 最近めっきり寒くなったけど、冷え性の私にはつらいです。<3>

 この前の手紙にミドリさんは「***(前回の内容)***」という
 ことを書いていましたが、その後どうなりましたか?<4のAと5>

 昨日、映画を観に行きました。「○○○」という題名で、主人公の
 俳優がとても格好よく、一緒だった友人も話を気に入ったようで
 楽しかったです。<4のB>
 ミドリさんはどんな映画、俳優がお気に入りですか?<5>

 便箋の残りが僅かになったので、今日はここまでにします。<6>
 お互いに楽しい毎日を過ごしましょう。<7>

 お便りを待っています。
                            シズカより<8>


 何も考えずに書いて並べただけなのに、立派に1通の手紙に
 なっていました!

 はがきではもっと短くするだけです。
 手紙ではもっと長くすることもできます。

 こんな風にみなさんも構成してみてくださいね。
 最初は難しくても、きっとできます。

 慣れですから!(断言)


 ★ポストに投函しましょう
 文章を書き終えた便箋を封筒に入れて、空かないようにのりでふた。
 表には相手の郵便番号、住所、名前を書いて、
 裏には自分の郵便番号、住所、名前を書きましょう。

 封筒の書き方が分からない方は、

 日本郵便「封筒の表書き・裏書の書き方」へどうぞ。


 郵便番号を書かない人もいますが、郵便局員が手作業で調べて
 書いているのです。毎日、大量の郵便物を!

 郵便局員の仕事が大変すぎる=郵便料金を上げざるを得ない、
 ので、ひとりひとりが郵便番号を書くことで、郵便料金値上げを
 できるだけ延期できるのです。

 手紙を受け取った相手が返事を書くときも、差出人の郵便番号が
 書いていないと、調べる手間をかけることになります。
 どんなに良い内容の手紙でも、その邪魔な手間のせいで印象が
 悪くならないように、やっぱり郵便番号を書きましょう。


 郵便番号はこちらで調べることができます。


 家にある料理用はかりでもいいので手紙の重さを量り、
 25gまでなら国内は80円切手1枚を封筒の表に貼ります。

 ポストの「定型郵便(国内定形郵便)」に投函すれば、相手に
 手紙が届きます。

 きっと良いお返事が届きますよ。楽しみですね。

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