痛くはないが膨らんできた

骨隆起

 一般的にみられるものは骨隆起(こつりゅうき)です。触ると硬く、骨ばっています。遺伝、外傷、かみ合わせなどの原因が考えられていますが確定されていません。これは骨が部分的に過剰に作られるもので、病的なものではありません。
 上顎では顎の中央に膨らみができます。口蓋隆起(こうがいりゅうき)とよばれます。真中から2つに割れたようにみられる場合もあります。
 下顎では糸切り歯の舌側付近にできます。左右対称にみられますが、片側だけのこともあります。ひとつだけとは限らず、数個出てきたり、その数個が連なったような形でみられることもあります。


口蓋隆起

下顎隆起

 病的なものではないので、特に問題がなければ取り除く必要はありません。しかし、入れ歯を作るときに障害となる場合には外科的に取り除きます。一般に再発はないと言われています。

 

腫瘍や嚢胞など

 その他に腫瘍、腫瘍類似疾患、嚢胞(のうほう)が原因で膨らんでくる場合があります。腫瘍は良性腫瘍と悪性腫瘍があります。嚢胞とは中に液状ないし半固体状の物質を含んだ袋ができることです。これらは、さらに他の病気と鑑別が必要であったり、顕微鏡で細胞を調べて確定診断を行ったりします。一般に良性のものはゆっくり大きくなり、痛みもなく、膨らんでいる部分の境界がはっきりしています。
 これらは口腔外科専門の先生が治療し、一般開業医で見つかった場合には、大学病院などへ紹介されることが多いと思います。

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