笑気ガス吸入鎮静法

 鎮静法とは意識を失わせることなく、不安感や緊張を和らげる方法です。

 笑気ガス吸入鎮静法とは文字通り、笑気ガスを用いた鎮静法を言います。これは30%前後の笑気と酸素の混合ガスを鼻マスクを用いて吸入させる方法です。
 吸入後、5分くらいで効果が現れ、緊張感が取り除かれて幸せな感じ、全身が暖かい感じ、手足がしびれる感じなどが出てきます。笑気で痛みを感じにくくはなりますが、完全には取り除かれませんので、必要に応じて鎮静後に麻酔の注射もします。笑気ガスを止めた後、10分で笑気は血液中からなくなりますが、30分ほど休んでもらい、異常がないことを確認した上で帰宅してもらいます。

禁忌症

1. 鼻が詰まっていたり、アレルギー性鼻炎など、鼻で呼吸するのが難しい患者さん。
2. 妊娠初期の患者さん。 
3. 喘息やてんかんを持っている患者さん。
4. 精神発達遅延や聞きわけのない幼児である患者さん。
5. 精神分裂症や情動不安定の患者さん。
6. 長期大量の副腎皮質ホルモン、自律神経安定薬、降圧剤などを服用している患者さん。
7. 局所麻酔薬にアレルギーのある患者さん。

 上記の禁忌がある患者さんで通常の歯科治療が難しい場合には、静脈内鎮静法や全身麻酔での歯科治療を行なうことが検討されます。

 

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