歯の位置が変わった

以下のものから症状を選んでください。

歯が前に倒れてきたり、かみ合わせの面に出てきた

前歯の間が開いてきて隙間ができている

上記以外で歯と歯の間が開いてきた


歯の喪失1

 永久歯は歯の長軸に沿って、くの字型に前方へ傾斜しています。すなわち、かんだときに歯が前方へ傾斜する力が加わることになるのですが、きちんと歯が並んでいる状態では、お互いの歯が拮抗しあって前の方へは寄ってきません。

 途中の歯を失うことで手前にスペースができると、奥側の歯は前の方へ倒れこんできます。また、かみ合っていない歯はかみ合わせの面へ向かって出てくるようになります。
 このような状態をブリッジで治す場合、平行性のために倒れこんだ歯の神経を取らなければいけなかったり、かみ合う面をそろえるために出てきた歯(下の図では上側の歯)を削る(場合によっては神経を取る)必要が出てきます。一番いい方法は矯正により倒れこんだ歯を起こしたり、かみ合わせの面に出てきた歯を元の位置へ移動させてからブリッジにすることです。しかし、この方法だとお金も時間もかかるという欠点があります。
 歯が抜けた後に放置せず早めに治療することで、このような歯の位置の移動は避けられます。

トラブルの原因に戻る    ホーム    ↑上へ戻る

歯の喪失2

 奥歯を何本か失うとかみ合わせの高さが低くなってきます。それに伴って前歯が唇側に傾斜し、歯と歯の隙間が開いてきます。専門的にはフレアーアウト(flare out)といいます。
 一番よい方法は矯正により、傾斜した歯を元の位置に戻すことです。冠、ブリッジ、入れ歯で修正する場合には、低くなったかみ合わせを本来あるべき高さに修正する必要があります。かみ合わせが低いまま放置したり、低い状態で治したりすると、顎関節症(がくかんせつしょう; 顎の関節で雑音がしたり、顎を開けにくくなる病気)になる恐れがあります。


正常な場合


かみ合わせが低くなり、前歯が唇側へ傾斜する


かみ合わせの面から見ると、このような感じ

トラブルの原因に戻る    ホーム    ↑上へ戻る

歯周病

 上記以外で前の方に傾斜するのではなく、奥や横の方へ動いている場合は歯周病が原因となっていることがあります。特に腫れを繰り返しているような部位では、歯周ポケット(歯と歯ぐきの間)で急激に膿が溜まることが繰り返されており、その力で歯が動かされます。
 歯周病の治療を行った後に、自然に元の位置に戻ってくる場合もあります。戻らない場合は矯正をしたり、冠やブリッジなどで歯の頭の部分の形を修正することもあります。

 それ以外に、口の中にできる腫瘍や嚢胞(のうほう : 中に液状ないし半固体状の物質を含んだ袋ができる病気。痛みはなく、徐々に大きくなっていきます)などでも歯の位置が動いてしまう場合があります。特に原因がわからない場合には、一度歯科医院で詳しく診査してもらった方が安心かもしれません。

トラブルの原因に戻る    ホーム    ↑上へ戻る


E-mail to FUMI's Dental Office