口臭

 いくつかの原因が考えられていますので、それらを列挙します。

生理的口臭 誰もが持っている生理的な臭いです。起床時、緊張時、生理時の口臭の他、乳児や小児、老人特有の口臭が挙げられます。
起床時や緊張時では、唾の出が悪くなることにより、唾の中に含まれる揮発成分が口臭の原因となります。
飲食物による口臭 ニンニクなど揮発成分を含む食べ物やアルコールが口臭の原因となります。
また、薬(特に抗生物質)のにおいが血液を介して肺から出て口臭の原因になっている場合もあります。
口の中の病的な口臭 4大原因と言われているものは口腔清掃不良、歯周病、歯ぐきや粘膜の炎症、舌苔(ぜったい : 舌の表面に付く黄白色の垢。消化器疾患でも増えます)です。
他に虫歯、入れた冠と歯の間に隙間があって、そこに歯垢が溜まっている場合、口腔乾燥症(唾の出る量が少なくなる病気)が原因として挙げられます。
病気と関連した口臭 食道、気管、肺、鼻、喉の病気や糖尿病、尿毒症、肝硬変などが挙げられます。
胃が悪い場合、直接においが上がってくることはありません。なぜなら、食道と胃の間は噴門により、食物が通るとき以外は閉鎖されているためです。ゲップの時ににおいがするかもしれませんが、むしろ胃が悪いことで舌苔ができ、それによる口臭の方が大きいと思います。
自臭症(じしゅうしょう) 第三者は口臭を感じないが、自分で口臭を感じる場合です。何らかの原因がある場合と、心理的な原因によるものがあります。

 これらの中から原因を探していきます。その原因に合わせた治療法が必要であるため、口臭=特定の治療法ということにはなりません。しかし、口臭の原因の80%は口の中であると言われていますので、まずは歯科を受診させるのがよいかでしょう。できれば、口臭の治療を専門にされている先生、歯科大学や医科大学の口腔外科を受診されるのがベストかと思います。

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