乳歯は全部で20本生えます。歯の種類は5種類です。左右は対称ですが、上下は同じ名前の歯であっても大きさや形が異なります。名前の略号として、AからEまでが用いられることもあります。
A. 乳中切歯(にゅうちゅうせっし) : 一番手前に位置する前歯です。上の歯は台形状、下の歯は長方形のような形をしています。
B. 乳側切歯(にゅうそくせっし) : Aの隣に位置する前歯です。上の歯はAよりも小さな形、下の歯はほぼ同じ形をしています。
C. 乳犬歯(にゅうけんし) : 糸切り歯です。
D. 第一乳臼歯(だいいちにゅうきゅうし) : Cのすぐ後ろに位置する奥歯です。永久歯の小臼歯(かみ合わせの面が小さい奥歯)と大臼歯(かみ合わせの面が大きい奥歯)の中間のような形をしています。上の歯は根が3つ、下の歯は根が2つあります。
E. 第二乳臼歯(だいににゅうきゅうし) :
一番後ろに位置する奥歯です。永久歯の大臼歯と同じような形をしています。根の数は第一乳臼歯と同様です。
乳歯が生える順番には個人差があり、必ずしも全ての人が同じ順番で生えるとは限りません。
多い順は以下のようになります(注 :
研究者によって順番は異なります)。
乳歯が生える順番と同様、生える時期にも個人差があります。平均的には以下のようになります。
生後6から7ヵ月で下のAが生えてきます。
生後1年でA、B、Dが生えてきます。
生後1年半でCが生えてきます。
生後2年でEが生え、全ての乳歯がそろいます。