歯ぐきの痛み・腫れ

 歯ぐきの痛み、特に腫れを伴っている場合は通常、2つの原因が考えられます。この2つが単独に、あるいは組み合わされて症状をおこします。専門的な診査をしない限り、区別をつけることはできません。

歯周膿瘍と根尖膿瘍

 その2つとは歯周膿瘍(ししゅうのうよう)と根尖膿瘍(こんせんのうよう)です。
 歯周膿瘍とは歯周病が原因で急性発作をおこし、歯ぐきから膿の逃げ道を求める場合です。
 根尖膿瘍とは虫歯が進み、中の神経も死んで根の先に病気が進んだときに急性発作を起こした状態です。この場合も歯ぐきから膿の逃げ道を求めます。

 両方とも何もしない状態で痛みが強く出ます。また、原因になっている部分の歯ぐきが腫れてきて、ひどくなると膿を出すための穴があき、そこから排膿してきます。
 腫れがひどい場合にはその部分を切開して膿を出します。切開したところや歯周ポケット(歯と歯ぐきの境目)または根の穴を通して薬でばい菌を洗い流します。化膿止め(抗生物質)を出し、痛みが治まってから通常の歯周病や根の治療を行います。

 

根の破折

 上記以外に、まれに根の破折により、歯周膿瘍や根尖膿瘍と同様に腫れてくる場合があります。
 通常は抜歯になります。

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