下田逸郎、唄と人物

(2000.12.10. 秋の new faceoさん)

気配がない。

そう聞いて、なるほど。その存在を知って、
25年以上も聴き続けているので、
そう聞いて、納得。日本から、しばらく消えていた。
80年代のこと。
その間にきっと、ソレをみにつけたのだろう。
唄、そのものを聴いて欲しい、切なる想い。
和菓子にたとえてみると、老舗である。
故・浜口庫之助門下で、リズムなどのレッスンを受け、
洋上大学の走り、民間版「青年の船」に浜口の弟子として同乗。
アメリカ大陸を見聞。
(19才)それから、いろいろ。人生いろいろを乗り越え、
業界からは切れて、独立独歩。

ワガシ 和 歌詞  
我 歌詞 を唄い、全国各地を歩いている。
ギター一本の渡世人
(ほんとうに1本しかもってないそうです、ギター弾きには珍しい)

老舗なれど、腕だけで勝負するために、店を持たない。
ライブ先、あるいは通信販売でCDは入手可。
(大きな店には、SONY時代のベスト版などある。
98年にコロンビアから2枚、95年、14年ぶりに、メジャーで、
この時はKITTYレコードで、2枚出している。)

松山千春の発言や、桑名正博から、
下田のたどりつく聞き手が増えつつある。

業界ではなく、仲間と、気の合う仲間とプレイしたいというのが、下田のポリシー。

今年、7月7日に下田通信所からリリースされた『ワルツの時間』は、
渡辺香津美 斉藤ノブ 笛吹利明 有山じゅんじ 
ハワイから ピーター・ムーン 沖縄サンシン・大島保克 他、多彩な顔ぶれ。

12月8日に渋谷EGGMANでのライブ,毎回ゲストを招いてのライブ
を続けてきたが、ゲストを呼ぶのは、今回が最後、とか。加川良とのライブ
は互いの生きてきた、歌ってきた、歌い続けてきた道程がくっきりとうかび
あがった。

前回(7月)のEGGMANの楽屋に中山ラビが訪ねて来たという。
ふたりのステージも、また、みてみたいものだ。
(他、友部さんや、豊田さんとのエピソードもありますが、
かなりな長文になってしまったので割愛します)


simoda_indexへ