新宿ピットイン 2002年9月14日 浅川マキ ひとり

(曲目は、主だった曲といいますか、私のほうでタイトルが判った 曲のみです。全部ではありません。)
天候は霧雨だったり曇だったりという感じです。
14:30過ぎに開場で開演が15:00です。

開演が近くなってマキさんが楽屋からお手洗いへ。
その後で照明が暗くなりマキさん登場。
客席は、おそらく20人位です。

"はじめての 『 浅川マキ 』 ひとり 。"
"大胆なタイトル です。 "
"もはや音楽界に居場所は無い"

"もう気楽に ... 言いたい事を言ってください(笑)"

"ひっとしたら全ての歌詞を忘れてしまっているかもしれない。"

"今の時代、時代錯誤 ....."

今日はマキさん 'ひとり' という訳でアカペラです。


『 ワルツに抱かれて 』


『 ちょっと長い関係のブルース 』


「?????」


[ マキさんのトーク ]

(実際はもっと沢山話されていましたが、拾えたものだけ ... )

"テレビで北野たけしさん を見たのですが時代の真中を生きている感じで"

沖縄や赤坂の話

ベッシー・スミス や サム・クックの名前が...
( 米軍の間では、これらの音楽が ... )

柄谷行人さんの話
( 恐らく マキさんのエッセイ 『 幻の男たち 』の付録の
『 「 幻の男たち 」について 』 の話 )

"私と柄谷さんでは 学識の差がありすぎるのですが ... "

"柄谷さん曰く 「 言葉というものは必要ない。」"


『 向こう側の憂鬱 』


"昨年、沖縄に行ってきました。"

"昔、土曜の12:00くらいから 黒人のクラブ等で
歌っていたんです。"

"私が歌っていたのがマヘリア・ジャクソンの歌で ... "

歌いながら

"日本の演歌、R & B 、ロック 、サティスファクション ... "

"私の場合、黒人霊歌や黒人のブルースが基盤だったので
すんなり入ってくるんです。"

"黒人のブルースは 2:4 が濃い感じで ... "

"最近入ってきたラップなんかも ... "

"もっと激しい歌を歌うように言われていたのですが
私が知っているのがビリー・ホリディ や マヘリア・ジャクソンで ... "

"でも、ビリー・ホリディ の歌を歌ったときにに
白人、黒人の区別なく 'ゴー!' という感じの拍手がありました。"

"1部 ... 喋りすぎ ... でも いいや"

"時代の真中を行っている人の話をしましたが
ある時、タクシーに乗っているときにラジオから"

"「 かもめ 」が流れてきて 
'昔は浅川マキとかカルメン・マキとか良い歌手が居たね'
という話が聞こえてきました(笑)"

マキさんが生まれた北陸の話。

"せめて、明るく 1部の終りを行こうぜ!"

"「ちょうどいい時間 」という曲があって"
"この前、クラブというところで流れていました。"
"マイケル・ジャクソンが来たときに変わったノリがあって"
"ボビー・ワトソン(ドラムス)がそのノリを持ってきたのですが"

『 ちょうどいい時間 』の CDが流れて
CDといっしょにマキさんが歌う


『 ちょうどいい時間 』


=== 休憩 ===

照明が暗くなり、マキさん登場。

いきなり、アカペラで歌われます。

『 ?????? 』


『 少年 』



『 アメリカの夜 』



『 今夜はオーライ 』



『 めくら花 』


"この 「 めくら花 」は昔、藤原利一さんという作家の方が
毎回ライヴに来てくださっていて"

"ある時、藤原さんから 歌詞を渡されて"

"私が 今でいうある曲からのパクリという感じで曲をつけました。"

"もう私の中では誰からも忘れ去られて消えるのが理想です ... "

"朧ろな感じで ... "

"今日は 『 浅川マキ ひとり 』"

"本当によく来てくれました。"

"昔からいろいろなところで歌っていたのですが"
"このピットインさんは '何をやってもいいよ' というポリシーで ..."

『 ????? 』

"最近テレビを観ていて、歌のときにどうして字幕が出るのか判らなくて ..."

"私は実はカラオケというところに行ったことがありません。"

"最近、宇多田ヒカルさんという方を観てブレスはちょっと気に
なりましたが、声色は良いな と思いました。"

"私が知らない間に 「 裏窓 」、「 かもめ 」、「 赤い橋 」...
4曲くらいカラオケになっているそうです。"

"寺山修司さんは大きな存在で、この場で語る訳にはいかないのですが ..."


『 今夜はおしまい 』


『 夢なら 』


"1985年くらいからアナログとともにデジタルな音に関わってきて"

"この間、酒場でアナログ盤とデジタル盤を聴いていたのですが
ちゃんと聴き分けられるんです。"

"でも、とっても良い時代を通過してきたと思います。"

"素敵なミュージシャンと関わっていくうちに"

"どのジャンルにも属せなくなってしまいました。"

"「 かもめ 」と同じように応援歌を贈りたいと思います。"

"きっと、これからの人達は素敵な作品を作っていくだろうと思います。"

"私の最後の作品から"

CDが流れ、CDとともにマキさんが歌います。


『 あなたオーライ 』


"またねー!"

浅川マキさんからは J-POPの歴史が流れてくる感じがしました。

黒人霊歌、ブルース、R & B、ロック

黒人音楽の流れから登場した宇多田ヒカルさん ...

あと、アカペラで、たったひとりで
(マイクを使ったり、マイク無しだったり ... )
ライヴを行ってしまう浅川マキさんは、やはりスゴイと思いました。

そこには、マキさんの歌の歴史が半端ではなかったことを
物語っている感じがしました。




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