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1999年度ベスト5シネマ−OLD−
私の好みは、モノクロのミステリサスペンス映画に大きく傾いています。だから、なかなかTV放送されないビデオにもない作品となると内容うんぬん以上に喜びの余り評価がぐっと高くなる。また一方コメディも大好き。意外にもSFも好きだ。人生を考えさせられる辛気くさい映画も結構好きだ。というわけで10作品を選ぶのは至難の業。「衝撃度(意外性)」「感動」「話題性」「映像」「ストーリー」「印象」と生真面目に評価項目を決めてランク付けしても絞れない。エィヤアでも決められない。上位5作品は確定なんですけれど、残りの5作品が決められない(というか切り捨てられない)まま3日あーでもないこーでもないと悩みました。その結果、今年はベスト5シネマです。

1. 火を噴く惑星 PLANETA BURG (ソビエト'62)   
    
 唖然とする映画で目と口が(・o・)   
 
2. 吸血鬼 The fearless Vampire Killers(恐れ知らずのバンパイアキラー),or Pardon Me,But Your Teeth are in My Neck(英国'67)   
    
 私には、ポランスキー監督のベスト1映画です。   
 かわいらしくて、面白くて、悲しい映画です。
3. ダーク・スター DARK STAR(米国'74)   
    
 ヒューンと飛んできてピタッと止まる宇宙船に目が(・・)   
4.  渚にて ON THE BEACH(米国'59)   
 
 泣きました。   
 この題いいです。
5. 影なき狙撃者 THE MANCHURIAN CANDIDATE(米国'62)   
    
 今なお色あせないジョン・フランケンハイマー監督作品。   
  



迷いに迷って決められなかった作品はなんやねん?
とどうしても知りたい人のために(嘘、自分のために)あげておきたい作品からの残りベスト5。
1. 彌次喜多道中記 (日本'38)   
   
  「ニルヴァーナ」の監督さんに「こういう日本もあった」と見せたかった。  
  
2. 虎の尾を踏む男達 (日本'45)  
 
 これも「ニルヴァーナ」の監督さんに見せたい作品。  
 まあ過去の日本やし、もうとっくに見られてるでしょうね。巨匠黒澤監督作品やもん。
3. 周遊する蒸気船 (米国'35)  
   
 笑った。メチャ可笑しい。  
  
4. 蜜の味 (英国'61)  
 
 私わりと早く所帯を持ったので、こういう映画には弱い。めちゃ弱い。  
  
5. 豚と軍艦 (日本'60)  
   
 私の感覚はずれているかもしれないし、説教じみているかもしれないけれど、  
 「パルプ・フィクション」や「ナチュラル・ボーン・キラーズ」のファンには  
 見て欲しい日本のアナーキーな映画です。



好みに大きく傾いたミステリサスペンス系残りベスト5。

1999年は、モノクロ・ミステリサスペンス映画が好きな私には収穫の大きい年でした。
 まず、 アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督作品
   密告('43) スパイ('57)
 サミュエル・フラー監督作品
   裸のキッス('64) 拾った女('53) 殺人地帯USA('61)
 フリッツ・ラング監督作品
   スピオーネ('28) 怪人マブゼ博士('32)
 そして、RKOホラー映画バル・リュートン5作品は拾い物でした。
   吸血鬼ボボラカ('45) 恐怖の精神病院('46) 死体を売る男('45) キャット・ピープル('43) 私はゾンビと歩いた!('43)

 有名作品では、
 ジュールズ・ダッシン監督作品
   男の争い('55)
 ジョゼフ・L・マンキーウィッツ監督作品
   5本の指('52)
 ロベール・ブレッソン監督作品
   抵抗('56)
 ウィリアム・ワイラー監督作品
   この三人('36)
 フィルム・ノワール系では、
 エドアール・モリナロ監督作品
   殺られる('59)彼奴を殺せ(きゃつをけせ)('59)
 が印象深いです。  他にも、
 リチャード・ウィドマークの悪役が見物の 死の接吻('47)
 暗い夜の海がふたりの未来を暗示していた郵便配達は二度ベルを鳴らす('46)
 ルイ・ジューヴェのひとり5役がおかしい 二つの顔('46)
 等々好みの作品ばかりです。

ミステリ・サスペンス群から選んだ5作品です。
1. 密告 (仏'43)   
    
 人間の心の闇に潜む”悪意”というものを描かずにいられなかったクルーゾー監督を見よう。
2. 血を吸うカメラ (英国'60)   
    
 カルト
3. 肉弾鬼中隊 (米国'34)   
    
 じりじりした恐さ
4. 裸のキッス (米国'64)   
    
 この原題はねたばらしだそうです。
5. 吸血鬼ボボラカ (米国'45)   
    
 たいくつな映画でもあるんですが、雰囲気が忘れがたい。



「古い作品ばっかり」ではありません。
1. ガタカ (米国'97)  
   
 主人公3人ではイーサン・ホークが私はよかったです。  
 久しぶりにボーグナインの達者なお姿も、アラン・アーキンのヌメっとしたお姿も見れたし。
2. シエスタ (米国'87)  
   
 不条理物では好きな作品。見てください。
3. クロウ/飛翔伝説 (米国'94)  
   
 濡れたような黒が美しいよ。 
4. レイト・ショー (米国'77)  
    
 1999年の拾い物ベストワン



Cム  「ゴッドファーザーPART II」だとか、「レイジング・ブル」だとかで、アカデミーをゲット、硬派な俳優というイメージの強かったロバート・デ・ニーロです。最近は「ミート・ザ・ペアレンツ」で、「え、コメディー映画の人?」とイメージが頭にこびりついているネオQ太郎。「ショウタイム」はもちろん後者のイメージですね。これで一気に「容疑者」のイメージも崩壊です。  もう一つ彼をカテゴライズするなら、刑事役が多いと言うことでしょうか。今回の「ショウタイム」でも、役柄的には硬派な刑事なんですけれどね。  そして、映画の笑いを引っぱるのデ・ニーロの相方は警官役のエディー・マーフィー。トータルでおっちょこちょい役を演じていますが、彼の真髄はチラリとしか出てこなくて残念、ガラスにぶつかった人の場面です。  綺麗所はこれ又、硬派じゃないのというレネ・ルッソ。彼女の相方はドレナ・デ・ニーロ。綺麗所と言うよりも、ルッソの引き立て役でしょうか。でも、ネオQ太郎的には、ドレナの愛嬌がある顔立ちに引かれるのです。お付き合いするなら、断然ドレナです。ラストネームからわかるとおり、彼女はロバート・デ・ニーロの娘なんですね。  運動量保存の法則を無視するようなスーパーマシンガンが登場して唖然とさせられますが、コメディー・アクションとしては合格点。払った入場料分だけ楽しめました