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2002年10月06日(日曜日)瀬女Jシリーズ戦に行ってきました。
今年のJCF全日本マウンテンバイクシリーズ戦は全5戦予定していました。
ご時世でしょうか開催レースが少なくなっています。
そのため一戦ごとの成績がシリーズタイトルの行方を大きく左右しました。
その中予定されていた安比高原でのレースがキャンセルとなり
その代替大会として企画されたのが9月の瀬女の大会です。
7月にすでに全日本を開催している瀬女の受け入れ体制は
ばっちりというところです。
今年は一度も富士見にDHに行ってないし今回はどうしても
観戦に行きたいわたしでした。
もちろんCHEETA/TIOGAの多田君の応援に行きたいという
思いもありました。
朝4時自宅を出発し友人とふたり会場についたのは9時過ぎ。
早速、本部行きスタートタイムをチェックします。
レーススケジュールの変更や選手のBIBナンバースタート時間など大事な情報は
本部前に張り出されています。また、一般の観戦の方も運がよければ
大会プログラムなんかがもらえるかもです。今回は観戦ポイントを書いた紙がもらえたみたいですし。スポンサーからのバナナも
配られていました。
一般クラスからレースが始まるころ身支度をしてゴンドラにのりました。
今回は多田君以外の友人達、エリートクラスの岩手君、エキスパートクラスのにいさん、エキパへの昇格をこのレースにかけた
オオイシさん女子のいとしさんの写真を撮りたかったので古いマニュアルの重い一眼レフカメラと200ミリ望遠、35ミリ広角レンズ、
バカチョンカメラ、デジカメと3台のカメラと3脚ではなく一脚を持っています。この一脚友人から借りてきましたが
ほんと望遠をつけても手ブレが少なく助かりました。
DHレースの観戦の心得ですができればワールドカップなどの大きなレースでは前日入りし可能であればコースを一度
上から下まで歩いてみて自分なりの観戦ポイントを決めそこに陣取るのがひとつの方法。でもこれはゴールから遠く
レースのMCの声が聞こえず選手のリアルタイムの順位がわからないかも。でもゴール近くは斜度もゆるくなっていて
走りを見ていても楽しめないかもです。ということはゴールに比較的近いコースのムズイところが最高の観戦ポイントに
なると思います。
DHレースを観戦する時の身支度ですが、まず足回り。比較的しっかりした軽登山靴がおすすめです。ゴアテックスなんか
使われていたら雨でも快適です。ちょっとしたクロストレーニングシューズでは足をいためる可能性もあります。
それと今回は撮影用に一脚を持っていきましたが杖代わりとして役に立ちました。登山用のストックも役に立つでしょう。
コースは一般の登山コースより厳しいことも多いです。今回もレースに先立つ金曜日にオフィシャルが歩いて
コースコースインスペクイションをしていたところ知り合いの一人があのブナ林で転倒し指の骨にヒビを入れたようです。
「ひでりんさん。自転車屋が指を折ったら仕事になりませんよ」と彼は行ってましたがもちろんわたしは大笑いしました。
その他、突然の雨のための雨具。コースに入ると時間がかかるので水筒など、それとちょっとしたおやつなんかがあれば
いいでしょう。服装はアウトドアウエアで固めるのもいいでしょうがごひいきのチームたとえばGIANTのジャージを着ていくのも
おしゃれですね。レースのスタートは標高の高いところにあるのでウインドブレーカー他の防寒具が必要かもしれません。
最初に書いたようにたとえばヤンズなどごひいきの選手がいる場合はスタートタイムをメモしておくだけで一段とレースが
楽しめます。「ヤンズがんばれ〜」とか声援してあげてください。
今回もエリート決勝のときブナ林出口でカメラを構えていたところまこちゃんがやってきたんですが、苦戦しているみたいだったので、
思わず「がんばれ〜。岩手。」と叫んでしまいました。後に彼の耳に届いていたことがわかりました。
一般クラスのあとスポーツクラスの男子女子の決勝。オオイシさん、いとしさんの写真をとることができました。
その後はエリートクラス男子女子の予選。男子は30位まで女子は10位まで予選通過します。
多田君の写真を撮ったあと寒くなってきたので下におりました。
そうそうスタート付近をうろうろするとき、レース中は選手がスタートする直前など大きな音を立てたり選手の気を散らさない
ように気を使いたいものです。スタートする選手は30秒間隔でスタートしていきます。30秒前にスターターのコールが
始まり10秒前からゲートの「ピッっぴっ」という音が始まります。この音が始まると選手はいつでもスタートしていきます。
またレース中はコースを横切ることができませんがたとえばクラスとクラスの間など時間があるときはコースマーシャルに
声をかけ許可をもらって横断しましょう。マーシャルはレース運営が主な仕事で観客整理が仕事ではないことを知っておきたいですね。
エキパのレースはゴール前の漕ぎ漕ぎセクションで見ていました。にいさんの写真がとれました。
遅い昼食と生ビールを摂ってすぐエリート決勝が始まりそうなのでゴール付近からブナ林を目指して上っていきました。
ビールを飲んだことを後悔しました。
スタート時間にようやくブナ林出口までたどり着きそこに陣取ってカメラを取り出しました。
この付近昨年の最終戦の時には何人も観客がいたんですが今年は
みんなブナ林の中に入っていたみたいです。
今回は多田君が予選でブナ林出口付近でパンクしたため予選落ちでした。
印象に残ったのはスタート時の笠川雄一郎とヤンズの走りです。
力強い笠川のスタートとマシンと文字通り人車一体となり重力に身を任せ
自由落下していくように見える(確かに見えるだ。そういう風にみえるヤンズの
人にはまねできない高度なテクニック)滑らかな走り。
そしてもう一人。グローバルレーシングと契約しワールドカップを転戦する
井出川直樹。青森のモヤのレースを圧倒的なスピードで制覇した彼の走りは
すでに日本人のレベルを超えつつあるように感じました。
今回の優勝者はBSアンカーの竹本とキャノンデールの渡辺キャリー。
ブナ林を制した者が瀬女を制するですか。
ポイントをとり昇格を決めた人の笑顔。ランク落ちに憮然とする者。
ちらほらと紅葉が見え出した瀬女高原には今年最後のメジャーレースの倦怠感がありました。
この瀬女高原のある尾口村では今回も村長さんが表彰式のプレゼンターとしてこられていました。
私もだいぶ前の瀬女のレースのインスペクションのときメカトラで迂回コースを押している時に
この村長さんに声をかけていただいたことがありました。
今回も急遽決まった今年最後のレースの尾口村には主催を引き受けていただき参加者とともに感謝したいと思います。
それではみなさん。来年またレース場でお会いしましょう。