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骨密度


検査のレポートをもらったら、以下に注目してみましょう

 当院の骨密度の検査結果票です。
 例として、更年期前の、やや、やせ気味の女性の骨密度をあげました。

   

 骨密度を測定したことのある方も多いと思います。検査結果について、どのような感想を持ったでしょうか。
 多い、少ない、にとどまらず、上のレポートから、いろいろなことがわかります。
 緑の線が、いわゆる、平均値を示すグラフです。平均値が、60歳くらいで、黄色の枠に入っていますね。@のところです。このとき、女性は、更年期が終了したころです。平均値は、その後、緩やかに低下し、75歳で、赤い枠に入ります。Aのところです。この枠は、骨折しやすいということを意味します。「年齢相応」という言葉は、必ずしも安全を意味しない、ということに、注目しましょう。
 年齢より強い、とされたときには、大いに気を良くして良いのですが、身長、体重に注目しましょう。体重が多い方は、骨密度は一般的に、多い数値を示します。骨密度が高くないと、体を支えきれないので、いやおうなしに、骨密度が上がるわけです。
 骨密度が強い方でも、低下していくさなかには、背のはり、疲れ、重さ、疲れやすさ、と、多様な症状が現れます。少し、更年期の症状に、似ていませんか?整形外科的には、更年期の症状の、ある部分は、骨密度の点から説明できると思います。
 男性の方、あまり言及されていないようだが?とお考えかも知れません。男性は、骨密度が、あまり下がりません。平均値の方なら、生涯、安全域を示す、青枠に入っていられるのです。連れ合いのある方は、奥様をいたわってください。
 骨の話は、きりがありません。外来で、続きの話を、いたしましょう。
 2007.6藤咲整形外科医院 院長 藤咲 裕