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肩関節疾患


五十肩が代表的です。実はそれだけではありません。

 肩関節 
 肩甲骨、鎖骨、上腕骨の、各骨格に、筋肉、腱、血管、神経で構成される、重要な関節。いろいろな症状が出るのは、関節としての役割の多さゆえでしょう。

   

 肩の痛み。原因として挙げられるのは、使いすぎによるもの。使わないことによるもの。年齢的なもの。基礎疾患(痛風、関節リウマチ、腫瘍など)からおこるもの、などでしょう。
 使いすぎは、怪我にも通じ、スポーツ、肉体労働に伴っておきます。安静、内服、外用剤、などで治ることが多いのですが、原因を見つけ、再発予防することが不可欠です。
 使わない結果起こるものは、関節の動く範囲が限定されて起こります。代表的なのは、五十肩。肩関節周囲炎といいますが、あまりはっきりした病名ではありません。原因を特定していないからですが、複数の要因があるため、限定しづらいという事情があります。内服、注射、外用剤と治療法があります。ただし、これらのみでは治療が完結しません。ご自分で動かす治療、運動療法が必要です。簡潔に言えば、「より大きく動かせるように、ゆっくりと運動する」につきます。内服薬や注射は、この運動を進めるための手助けです。
 基礎疾患のある場合は、それぞれの病気の治療を丁寧に受けることがもっとも大切です。整形外科疾患ではありませんが、胆嚢、肝臓が悪いときに右肩が、心臓が悪いときに左肩が、それぞれ痛むというのは、あながちないことではありません。気をつけたいものです。
 人の体ですから、「たかが」とはいえません。「されど肩、されど肩」です。大事に長持ちさせましょう。