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手術について  粉瘤や類皮嚢腫


どうしても、手術が必要になることが、あります。

 類皮嚢腫。切開のみでは治りません。
 写真は、周囲の組織を傷つけないようにしつつ、嚢腫を切除したものです。

   

 手術。整形外科の治療には、ある意味で、欠かせない行為といえます。骨折の手術、変形した関節の手術、等等、多彩な手術があります。胴体におきやすい疾患である、粉瘤、類皮嚢腫においても、手術を必要とすることがあります。
 この手術は、嚢腫を傷つけずに取り去ることが肝要です。切開で内容物を取り去ることは、当座の処置として、必要なこともあります。しかし、嚢腫を形成する皮膜を残せば、いずれ再発します。外来でお顔をあわせるときは、炎症が進んで、痛みが出て、と、根治術のことはさておき、現在の状況を何とかしたい、として来院していることが多いものです。そのときに、炎症がおさまってから、、、、と勧めても、聞き入れられないことは、よく経験するところです。
 ぜひとも、状況が落ち着いたら、嚢腫摘出を考えてください。切開を繰り返した嚢腫は、傷が大きくなり、切除も困難になります。
切開処置後の、通院時間、消毒の手間、ガーゼを当てている期間、浸出液の特有のにおい、など、経験したことのある方は、時間のゆとりの持てるときに、相談にお見えになることをお勧めします。