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診察器具のこと〜握力計〜


小中学生の頃に、体力測定でなじみのものです。

写真はごく一般的なアナログモデル。デジタル式もありますが、堅牢さと手入れの
しやすさはこちらがすぐれます。

   

 握力は、一回握って、その力を計るものです。握力からわかることは、どんなことでしょうか。
 スポーツの経験者でしょうか。デスクワークの方でしょうか。かつてのけがや、指の変形などはないでしょうか。腱鞘炎の有無や、皮膚の変化、筋肉のはり具合など、握力に影響のあることが見られるでしょうか。
 これらを考えながら、握力測定をお勧めしています。
 お気づきのとおり、握力には、速さ、スタミナ、細やかさ、といった、力以外の要素は反映されにくいものです。とはいえ、定期的に計れば、具体的に、症状の変化、回復の程度を知ることができる有効な手段になります。
 女性で30kg、男性で50kgあったらまず握力には自信をもっていいでしょう。60歳を過ぎたら、女性で20kg、男性で40kgあったら上々でしょう。計るチャンスがあったときは、思い切り良く握ってください。