ステイツマン脱退願および脱退に関する弁明

 

2001928

古山 雅之

 

 このたび、私、古山雅之は今年6月に宣言しましたステイツマン無期限活動停止を改め、ステイツマンからの脱退の意思表示を行います。脱退に関する弁明を以下に記しますので、なにとぞ善処いただけますよう宜しくお願い申し上げます。

 

脱退に関する弁明

 

 私がステイツマンからの脱退を考えたのは大きく分けて以下の3つの理由からであります。

 

@    物理的要因

A    政治的信念に関する要因

B    心理的要因

 

@    物理的要因

第一に物理的な要因が挙げられます。大学2年に進級してから、入学当初より所属していた中央大学行政研究会の委員長に就任し会務をこなしてきました。しかしながら、同期入室の渉外局長を務めていた友人が家庭内の事情により退会を余儀なくされたため、その後任に就き、会務に忙殺される日々が続くようになりました。渉外局長はOB・OGとの接触が多いため、基本的には毎日大学に行かねばならない状況下にあります。このような状況下でステイツマンの活動に参加する時間を捻出することが非常に困難になりました。

 

A    政治的信念に関する要因

第二に私自身の政治的信念に関する要因が挙げられます。これは日々のステイツマンの活動を通して肌で感じてきたことです。ステイツマン、あるいはステイツマンを通して知った学生政治団体が主催して様々なイベントがあり、私自身それらのイベントに数多く参加してきました。

しかしながら、今年2月に渋谷で行われたヤング・デモクラッツ主催のクラブ・イベントを境に、イベント偏重の政治活動に疑問を感じるようになりました。それ以来、政治イベントを企画すること、それに参加することに対してためらいを持つようになりました。また、これまで行ってきた投票啓発というものが、自らの価値観を他者に押し付けるものであり、私の考える民主主義観である、「個人個人が責任を持って、各自の思考活動に基づいて自己の意思・信念を表示すること」に反するのではないかと考えるにいたりました。

 このことにより、クラブ・イベントのような私にとって(あくまで私の信念において)は到底思考活動と呼ぶことができないもの(具体的に言えば923日に行われたイベントなど)への企画・参加を図るステイツマンとは政治的信念のベクトルが一致しないのではないかと考え、ステイツマンからの脱退の一要因となりました。このことはあくまで私の信念とステイツマンの活動が相容れなくなっただけであり、どちらが正しいと言うつもりはありません。ただ私の場合、皮肉なことに、本来ステイツマンで身につけてゆくであろう信念とは逆のものを学んでしまったのかもしれません。

 

B    心理的要因

最後に、私自身の心理的問題が挙げられます。これは3月の定例ミーティングにおいて「政治家の評価」について私の意見を述べた際に、Oさんから、「そんなのは三流以下の考えだ!」と怒鳴られたことで、非常に大きな精神的ダメージを受けました。本人には悪気はなかったとは思いますが(それでも礼を失しているのではないかと思いました)、「二流」と言われるならまだしも、「三流以下」と言われたことで、以後ステイツマンの会議に出席することに漠然とした抵抗感(登校拒否に似たもの)を覚え、会議当日の朝になって急に頭痛や腹痛を覚えたこともあり、遅刻・欠席しがちになりました。

幼い頃から家庭・学校において常に優秀な兄と比較され、悔しい思いをしてきただけに、「三流以下」のような罵声を浴びせられるとどうしても大きなショックを受けてしまうのではと考えています。それゆえ、その時のお叱りにも過敏に反応してしまったのではないかと思っています。

以後、東京都議選においても時間的な制約だけではなく、この心理的な要因が常に自分の中にあり、Oさんの選挙運動に参加することに強いためらいを感じていました。ステイツマンの一員でありながら、都議選において協力できなかったことは慙愧の念に耐えないのではありますが、本当に申し訳なかったと思っております。

 

 以上の三点の理由から、今後、ステイツマンの活動を行うことが困難であると思われますので、ここに脱退の意思を表したいと思います。1年間という非常に短い期間ではありましたが、大変多くのことを学ばせていただいたことを感謝しております。ステイツマンでえたことをバネに今後、新たな活動を模索したいと考えております。末筆ながら、ステイツマンの今後のご活躍とご発展、メンバーのみなさまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。