04/03/27 「志の地」へ!

 今日の午前中に引越の積み込み作業が終了した。数日前から入念に準備していたこともあり、たったの10分間で終了してしまったから、引越し屋さんも唖然としていたようだ。引越準備が全て終わり、東京にいる時間も残りわずかとなってしまった。

 3月16日に創刊した私のメールマガジン『志ノ地ニテ』のタイトルにもあらわれているように、私は同志社の地を「志の地」と考えている。4月より私が研究の拠点とする同志社の今出川校地は、薩摩藩邸があった場所に位置する。幕末には数多くの志士たちが血と汗と涙を流し、明治維新後は徳富蘇峰や安部磯雄といった次代を担う若者たちが学んだ。

 「わが校の門をくぐりたるものは、政治家になるもよし、宗教家になるもよし、実業家になるもよし、教育家になるもよし、文学者になるもよし、且つ少々角あるも可、気骨あるも可、ただかの優柔不断にして安逸を貪り、苟くも姑息の計を為すが如き軟骨漢には決してならぬこと、これ予の切に望み、ひとえに希うところである」。

 上述の引用は同志社の校祖である新島襄がその創立にあたって述べた言葉である。私は「角ある者」といったところだろう。しかし「軟骨漢」にさえならなければ、その「角ある者」も同志社は受け入れてくれる。2年間という短い期間ではあるがしっかりとこの地において学び、研究しようと考えている。

 「同志社」の名は読んで字の如く、「志を同じくする者の結社」である。おそらく大学院には私と同じような志を持つ者もいるであろう。私はその志を持つ者たちとともに学び、研究していきたいと思っている。そして、中央大学在籍時に中大以外の学生とも交流があったように、同志社においても同志社のみならず様々な大学の人たちと出会うことができるだろう。何しろ私は非常に「人運」に恵まれた人間なのだから。

 さて、以前から申し上げていたように、京都に転居後のインターネット環境の目途が立っていないため、当ウェブサイトのコラムのコーナーはしばらくの間お休みさせていただく。日記およびBBSについては引き続き運営を続ける予定であるが、最新のコラムを購読希望の方は私のメールマガジンである『志ノ地ニテ』に登録されたい。