02/08/11 JR武蔵野線

 この1週間いろいろなことがあり、しかも朝から夜遅くまで『炎の塔』の新研究室にこもって勉強をしていたため、コラムの更新が遅れた。前回は『JR中央線』と題し、私のJR中央線に対する積年の恨みをつづった。今回はJR武蔵野線にまつわるエピソードを書こうと思う。

 JR武蔵野線、それはJR中央線の車両と全く同じオレンジ色をしている。電車の系統が違うらしく、一応の見分けはつくものの中央線とクロスする西国分寺駅で乗り換えるとき、初めて利用する人には何とも紛らわしい。

 しかしながら、中央線と異なるのは安全管理面にはさほど問題がないということである。それでもJR武蔵野線もよく止まったり、遅れたりする。中央線が「安全管理を怠った路線」であるのならば、武蔵野線は「運の悪い路線」であろう。とにかく、天候や突発的なアクシデントでよく止まってしまう。

 とくに雨に弱い。集中豪雨や雷雨ですぐに止まってしまう。数年前には台風により、新小平駅が水没してしまい、新小平から先の西国分寺、北府中、府中本町に行けなくなるというとんでもない事態が発生した。現在でも台風などが来ると止まることが多い。

 先日も落雷の影響で架線が故障し、翌朝のダイヤまで大幅に乱れるということがあった。このような具合に天候に非常に弱い。こればかりはJRでどうにかするということもできないであろうから、怒りをぶちまけるわけにもいくまい。

 そしてもうひとつ、武蔵野線の受難というべき問題がある。突発的なアクシデントである。線路内に車が突っ込んだだとか、急病人が発生しただとかである。この種のこともJRでどうにかできる問題ではない。車は勝手に突っ込んでくるわけだし(なぜ突っ込んでくるのかというのが理解できないが…)、急病人だってなりたくて急病になっているわけではない。JRの側としても「急病人は乗せられない」というわけにはいかない。

 とにかく運の悪い路線である。明日はこの運の悪い路線を利用している友人たちとの呑み会である。武蔵野線の受難を酒の肴にするのもありかなとふと思った。