01/12/02 マクドナルドにもの申す
マクドナルドが嫌いである。藤田田社長の座右の銘である「勝てば官軍」精神や、これといった特徴のないまずいハンバーガーの薄利多売戦略にうんざりとしている。個々の経営戦略において、いわゆるウェイスト(廃棄処分)を大幅に減少させるメイド・フォー・ユー・システムには多少の興味を抱いたとはいえ、やはり嫌いなブランドである。
ハンバーガーが従来の130円から半額の65円に値下げされて久しいが、この「平日半額」という広告をいまだに使用していることはアンフェアではないかと思う。というのも「平日半額」が定着してしまった今となっては、土日祝日に130円で賞品を売ることは「平日の倍の価格になっている」に過ぎないということをぼかしてはいないだろうか?吉野家の牛丼のように「並盛280円」という広告ならば理解できるのであるが、「平日半額」という広告は不当表示にあたるのではないだろうか?
そしてあの完全マニュアル化された接客態度には、正直言って「いかにも作られている」という印象を持たざるをえない。同じファースト・フード店でも一部のモスバーガーは店頭に小さな黒板を出して、その日その日の天候や季節のネタなどをつづり、おそらくマニュアルに書かれている以外のことで暖かみのある態度を示している。全てのモスバーガーのショップで見られる光景ではないため、おそらくその店舗が独自にやっていることなのであろうが、この態度には思わず「ホッ」としてしまう。店に入らなくても足を止めて、この暖かみのあるメッセージを読んでしまう。
マクドナルドは足を運ぶたびに非人間性のようなものを感じてしまう。経営戦略自体はいいのかもしれない。しかし、コスト以外で客の目線に立っているかというとおそらくそうではないだろう。
また、商品がいかにも大量生産向けに作られているなと感じてしまう。モスバーガーの場合は一品一品注文してから少し時間をかけて作ってくれ、店頭の写真のとおりに非常に美味しそうに作ってくれるが、マクドナルドの場合ソースはグチャグチャ、ハンバーグとパンがうまくかみ合っていないといった感じである。当然、店頭の写真とはイメージがかけ離れている。これはいい加減さを表すだけではなく、客の食欲を半減させてしまう。
最後に、以前から「これは詐欺だろう」と思うことがある。ビッグマックバーガーについてである。ビッグマックバーガーの構成は大まかに、上からパン、チーズ、ハンバーグ、レタス、パン、チーズ、ハンバーグ、レタス、パンといった具合である。正直言ってしまえば、タブルチーズバーガーのハンバーグとハンバーグの間にパンが挟まっているだけである。これでセット価格で100円高くなるというのは全くもって理解できない。
高校時代にイギリスにホームステイした時にマクドナルドにいく機会があった。イギリスでは「てりやきマックバーガー」がないかわりに「メガマックバーガー」というタブルチーズバーガーのダブルバージョンがあった。このような商品ならば理解できる。しかし、ビッグマックというのは明らかに薄利の損失補てんなのではと思ってしまう。