2000年 植物日誌

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12月30日 今年も残りあとわずか。更新しようしようと思いつつ大掃除に終われてしまった。
       そんなわけで庭の世話には手が回らず、畑の写真も撮ろうと思いつつ忘れてしまっ
       たので、キッチン出窓のバジルとパセリを撮ってみた。            
       もう大晦日前夜なので、今年のまとめをしておこうと思う。今年の一番のニュース
       はなんといっても春から畑を不耕起栽培で野菜を育てはじめたこと。      
       失敗する人も多いと聞いたが、私的にはけっこうらくちんでうまくいったと思う。
       まだまだこれから新しい発見はあると思うけれど、でも私にとっては植物はあくま
       でも友達というか趣味の範囲内だし、これからもっと絵に力を注いでいかないと思
       ってるところだったりもするので、そういう点では手間がかからずらくちんで、お
       金もかからず野菜がぐんぐん育ってくれると言うのは有難いに越したことはない。
       来年も不耕起で家計も助ける野菜づくりをやりつつ、自然界の偉大なる力(ちょっ
       とオーバー?)をいろいろご報告していきたいと思っています。        
       今年もHPを見てくださってありがとう。次にお会いするのは21世紀ですね。 
       良いお年をお迎えください。                        

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12月22日 キャベツ類ウネのカリフラワーは花蕾を日に当てないように葉でくるんでビニール
       ひもでしばっておいたが、先日、脇から手を入れて大きさを確認してみたら、けっ
       こうでかくなってる。そろそろホワイトシチューも食べたい頃だったので、今朝2
       株あるうちのでっかいほうを収穫した。ひもをほどいてみると、本当に売ってるみ
       たく大きくて、計ってみたら直径14センチあった。全部シチューに入れるには多
       すぎる感じだったので、3分の1くらいは湯がいてマヨネーズをつけて食べた。 
       初の畑のカリフラワーおいしかった。不耕起でもこんなに大きくなるんだ。   
       そういえば、前はあった前髪横の白髪がいつの間にかなくなった。夫も前はまだら
       に白髪がいっぱいあったのに、この前ふと見るとなんかほとんどなくなっていて、
       2人でちょっとびっくりした。2人ともってことは食べ物からと考えるのが妥当な
       ところで、そうするとうちの野菜のお陰かしらんと思った。甘いものを食べている
       わりには前みたいに太らないし、もしや身体の中の新陳代謝がよくなったのかなー
       と。若返りの野菜ってことー?                       
       そうそう、最近は長ねぎと玉ねぎとじゃがいもくらいしか野菜は買ってなくて、毎
       日毎日畑の野菜をパクパク食べている。でも、まだ耕していた頃は白髪もあったか
       ら、多量に減ったのは不耕起にしてからのことだ。              
       あと、以前は買っていた堆肥も最近は自家製生ゴミ肥料を作って、それも少なめに
       しているし、それもいいのかもしれないと思った。有機質肥料でも与え過ぎると硝
       酸帯窒素っていうのが増えて(詳しいことは知らない)よくないんだって。やっぱ
       り不耕起の自然農法は伊達ではなくいいんだーって改めて思うのであった。   
       それに、やっぱりラクなのがいい。みなさんにもおススメします、不耕起栽培。 

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12月21日 きのう隣の義両親のところに玉ねぎの苗がゆうパックの着払い(送料630円と安
       く済んで嬉しい)で届いて、我が家に知らせてくれたのが雨も降り出した夕方だっ
       たので、植えつけは今朝行った。                      
       前作ショウガの畑を軽くならし、乾かしたコーヒーカスをばらばらと畑にまいた後
       畝幅120センチのところに4列に10センチ間隔で指で軽く穴を掘り、苗を植え
       た。植えたあとは自家製生ゴミ堆肥をバラバラと適当にまき散らし(元肥のつもり
       )、ショウガの茎葉をワラ代わりに敷いておいた。このショウガの跡地の畝には合
       計90株植わった。残りはニンニクの植わっている畝の端にちょっと余裕があった
       ので、そこに同様に植えつけた。ただし、ここは元肥&敷ワラなし。      
       送ってもらった便の中には、いっしょにニンニク苗7株とアスパラ苗(根)2株を
       入れてくださっていたので、ニンニクも玉ねぎの苗の横に植えつけた。たぶん、う
       ちのニンニクと品種が違うのではないかと思うので、これもまた楽しみ。    
       アスパラはあったらいいなーとは思っていたけれど、畑を占領されそうかなとか、
       なんとなく思い切りが足りなくて買うこともなかったのだけれど、これで晴れて我
       が畑にも仲間入り。場所は迷ったけれど、南庭の高田さんのそばの今ホウレンソウ
       が植わっているところに埋めた。植えたら早く食べたくなるのが人間のサガ。  
       ブルーベリーもだいぶ芽がふくらんできた。葉っぱは全部落ちてしまったのとか、
       まだまだいっぱい赤い紅葉した葉がついているのとか、その中間のとか、いろいろ
       あって、うちの元からあったラビットアイブルーベリー2種もだいぶ大きくなって
       いた。月桂樹のさし木したものが今、庭に幾つかあって、きのうご近所のEさんに
       1つ苗をあげたら、喜んでもらえたみたい。めぐりめぐる植物苗。       

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12月19日 玉ねぎの苗を100本いただけることになった。その便が着払いで明日届くという
       ことで、こりゃのんびりしてられない。玉ねぎを植える予定地はショウガの植わっ
       ているところなので、早速午前中にショウガをみんな掘り起こした。お〜〜全部土
       から出してみるとけっこうな量だわ。保存のために、長ねぎ(市販の泥ねぎ)を埋
       めている一画に全部埋めようと、市販の玉ねぎを買うときに玉ねぎの入っている化
       学繊維で編んでいる網袋をとっておいたものを引っぱり出し(5袋あった=取って
       おくもんだ)、その中にショウガを入れた。こうしておいたほうが土から取り出す
       ときにショウガをキズつけなくて済むような気がして。あとは、少しは来春用の種
       ショウガにするのに、なるべく細かくしすぎないように気を配った。      
       ショウガを掘り取ったあとの畑はショウガの茎もそのままにバラまいて、ならした
       だけ。明日玉ねぎの苗が届いて、植えるときはもちろん耕さず、少しだけ自家製生
       ゴミ肥料を入れようと思っている。                     
       先日の石灰硫黄合剤散布は、あの日の翌日はとても風が強く、あ〜昨日やっておい
       てよかったぁと思った。きょう高田さんのところのそばのベニカナメモチやクコの
       葉っぱが白い斑点がぶつぶつなっていて、あーこれは農薬の跡だなと思った。クコ
       など切れるものは切って、お義父さんの畑のほうの焼却場に捨てておいた。   

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12月15日 きょう夕方、とうとう実梅のミナミさんと高田さんの化学薬品消毒をした。   
       本当は明日にしようかとも思ったのだけれど、きょうは風もなかったし、夕方のほ
       うがご近所にも迷惑がかからないような気がして、きょうやることにした。   
       薬品名は石灰硫黄合剤。それを7倍に薄めてキリフキで散布した。私は農薬・肥料
       とも化学製品は今まで使ったことがなかったのが自慢?だったが、それもきょうで
       こなごな。石灰硫黄合剤はもう〜見るからに赤い毒々しい色の薬品で、ビニール手
       袋にタオルで口&鼻のまわりをふさいで、ちゃんと防御の体勢を整えた。実梅の木
       の下の地面やまわりの植物は、できたら一切薬品はかからないようにしたかったの
       で、ユザワヤででっかいキャンバスを買ったときに入れてもらった大きなビニール
       袋のマチを開いて、大きなビニールシートを作り、それを3枚株元の地面やそばに
       植えてあった野菜などにかけた。                      
       キリフキで散布していると、当たり前なんだけど下のビニールにこぼれる薬品がと
       ても多く、こりゃ敷いていなければ大変なことだったなーと思いつつ、また薬品の
       匂いがけっこうタオル越しに匂って、その毒々しい匂いに眉をひそめる私。   
       2本で約570CC(水500CCに薬品70CC)の薬品をまいて、これで消毒
       が大丈夫だったかはわからないけれど、これ以上まく気にはなれなかった。   
       作業を終えた後はビニールシートや手袋は全部ゴミ箱へ。これで来年、病気やアブ
       ラムシの発生がなくなれば嬉しいのだけれど。まぁ、やっぱり今後あまり薬品は使
       いたくないなーというのが初めての消毒の感想であった。ふう。        

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12月14日 ここ数日、生ゴミコンポスターの前に植えてあるサトイモが気になっていた。軽く
       手で土をかき分けて、中がどのくらいあるのか確かめてみたりして。きょうの夕食
       のメニューに豚汁をしようと思っていたので、もう待ちきれずに掘っちゃった。 
       ここは去年、無肥料無耕耘でニンニクを育てて、けっこう大きな球がとれて、サト
       イモも6月ころひょっこり畑で芽を出していたものを移して育てた。結果はふつう
       サイズ5個とミニサイズ1個。6月〜だからふつうに育てるサトイモよりも遅れた
       し、肥料もまったく入れなかったから、まぁ、これだけでもけっこう採れたほうか
       な。サトイモを採った後は目の前のコンポスターに入っていた、まだ熟成してない
       堆肥を土に混ぜておいた。                         
       ここは実験畑みたいにするといいかも。けっこう、これも楽しい。       
       ミナミさんの木にポチポチついていた芽みたいなものが、なんかこの前剪定したと
       きよりも膨らんでるような感じで、よーく近づいて見るとツボミのように見える。
       えっ、まだ12月よー。ちょっと早いような気もするが、そんなことないのかな。
       ツボミだとすると、けっこうな数。果たしてこれは花が咲くのか??      

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12月11日 きょうは実梅の高田さん(豊後高田梅)のほうを剪定をした。枝の先のほうに少し
       葉っぱが残っていたけど、今週末に予定の消毒のこともあるから少し早めにした。
       ミナミさん同様、重なり枝の片方の枝を切って、あとはなんとなくカタチを整えて
       みたつもり。高田さんはモンスターのニックネームがついてるように、毎年枝の伸
       びがすごくて、枝も太くなる。思い切って枝を切らないとものすごい巨木になりそ
       うで、あまり背が高くなると実がついたりしたときに不便なので、ミナミさんのと
       きよりも思い切って剪定した。ミナミさんについてたような枝のぶつぶつの丸い模
       様はないが、枝の先のほうがアブラムシにやられたので、葉っぱがちぢれていた。
       高田さんの株元にもニンニクを植えてあって、剪定するのに踏んじゃいけないと、
       けっこう最初は気を付けてたつもりだったけど、終わって気がついたらやっぱり踏
       んじゃってた。大丈夫かなー。                       
       こっちは何もしたつもりではないけれど、ブルーベリーの枝が(たぶん風で)2本
       ばかり折れていた。やはり、ここの風はタダモノではない。          

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12月 8日 今朝、実梅のミナミさん(南高梅)の剪定をした。高田さんは、まだ少しだけしぶ
       とく葉っぱが残っているから、もうちょっとあとにしよう。          
       まずは重なり枝の片方の枝を切って、あとは全体になんとなくカタチを整えてみた
       つもり。切った剪定枝は今年のも染色をやっている友達のところへ行く。    
       でも剪定枝を見て、あらためてちょっと不安が…。枝にぶつぶつした丸い模様みた
       いなのが全部じゃないものの、ついてる枝が多く、もしや病気?。高田さんにはま
       ったくこんな模様はついてない。もしやカイヨウ病というやつじゃなかろうなー。
       最初植えつけたときは高田さんよりもミナミさんとこのほうがいい場所に、と思っ
       て植えたのだけれど、どうやら高田さんところのほうが風当たりも強くなくて、よ
       さそうだった。とは言っても、もう後の祭り。                
       「梅は風の強いところには植えないほうがよい」と本に書いてあったけれど、うち
       はどこに植えても風が強いもんなー。                    
       そういえばミナミさん、今年は葉っぱが落ちるのが早かった。         
       本当は化学薬品等は使いたくないのだけれど、これが本当に病気で、もうこれ以上
       広がるのも嫌なので、今年はついに消毒をしようと思う。梅の栽培書に12月中旬
       頃に石灰硫黄合剤を散布とあって、いちおうその薬品は前にホームセンターで買っ
       ておいたので、来週あたりキリフキでちまちままこうと思う。梅の下にはニンニク
       を植えちゃったから、ビニールかなんかでかぶせてまかなくては。       
       あーはじめての化学薬品、今からどきどきする。               

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12月 5日 バケツの田んぼで、稲を収穫した後に出てきた2番目の稲穂が実るようならば1番
       目のといっしょに食べようと、そのまま様子を見ていたのだけれど、どうやら今年
       もだめみたい。バケツの田んぼは今年で7年目くらいで、有機栽培農家の北村さん
       も言っていたけれど、どうやら2番目のお米を収穫するというのはけっこう難しい
       ようだ。でも、1年目の最初の年はけっこううまくいって2番目のお米もとれたの
       だけれど、あれは偶然みたいなものだったのかしら。             
       まぁ、これでお米づくりも終わり。シロウトが7年も作ればまぁ満足かな。頭を垂
       れずに終わった稲穂もきょう地際からキッチンバサミで刈り取って、稲ワラは実梅
       のミナミさんや高田さん、温州みかんなどの果樹の株元に少しずつまいておいた。
       いただいたブルーベリーたちは葉をまっ赤に染めて、少しずつ葉を落としてきてい
       る。でも、うちの元からあるブルーベリー2本は何故か葉っぱも赤くならないので
       あった。なんで? まぁ、でも生き返ってくれただけでも嬉しいけど。     
       この前、夫がひさびさに窓から庭を覗いていて(にわか植物好きだったので、最近
       はまったく庭に出ない)、いただいたほうのブルーベリーを見てリッパだねーとび
       っくりしていた。来年、実をつけてジャムが作れるといいな。ブルーベリージャム
       大好き。そうなると、またまた敵(ナメクジ&カタツムリ)が現われるかも。  


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