「実用英文法」いる英文法いらない英文法〜動詞その7




● QUESTIONS and ANSWERS

ここでタバコを吸ってもいいですか。

Do you object to me smoking here? は、
Do you object to my smoking here? ではないでしょうか?

 ふと戸惑うところですが、上記の両方とも正解です。一般的に動名詞の意味 上の主語は所有格と考えられていますが、口語表現では目的格もよく使われて います。

 動名詞とは動詞に -ing をつけて作った名詞で、名詞と動詞の両方の性格を もっています。動詞ですから誰がその動作をするのか、動作の主体(主語)が 必要です。その文の主語と一致する場合は明示しませんが、異なる場合(だか らその文の主語と区別して意味上の主語といいます)には、その動名詞の直前 に、所有格か目的格で表します。

 上記の例文を直訳すれば
「あなたは/ここで/私が/〜タバコをすうことを〜/反対しますか」です。

 動名詞の意味上の主語である me を取って

Do you object to somking here? とすれば

「あなたはここでタバコを吸うのに反対ですか(あなたはここではタバコを吸 いたくない)」となり smoking の動作の主体がその文の主語 you になります。

 このことは使える英文法の本質とでもいいたいくらい大切なことです。英文 法には不可欠の、不定詞、動名詞、分詞などは、このことをきちんとマスター しておかないと理解できません。

 ちなみに上記例文は実際にはあまり使われる表現ではありません。実際は以 下の文がよく使われます。

Do you mind me (my) smoking here?

● 前回の復習 〜「混同しやすい自動詞、他動詞」〜 part 3

1. 誰もがあなたの成功を望んでいます。

We all hope for your success.(○)
We all hope your success.(×)

2. ここでタバコを吸ってもいいですか。

Do you object to me smoking here?(○)
Do you object me smoking here?(×)

3. 私は彼に無礼を詫びた。 I apologized him for my rudeness.(×)
I apologized to him for my rudeness.(○)




* hope を他動詞で使う場合は that-節 か不定詞。

We hope that you will succeed in your business.(○)
We hope to see you again.(○)

* object を他動詞で使うと、hope と同じく that-節。

They objected that a new airport would pollute the environment.(○)
(新空港は環境を汚染するので、彼らは反対した)




* apologize の公式

apologize to (人)for(事柄) : その人に、その事柄に対して謝る

He apologized to her for coming late.(彼は彼女に遅刻したことを謝った)




 それでは、今日の Lesson に入りましょう。

● <動詞その7>「混同しやすい自動詞、他動詞」〜 まとめ

 それでは最後に今まで出てきた動詞をまとめておきます。

[間違いやすい他動詞]

1. reach +(場所 ) : 到着する

I reached the city in three days.(3日でその町に到着した)

2. approach +(人) : 近づく

A stranger approached me.(見知らぬ人が私に近づいてきた)

3. attend +(集会) : 出席する

A lot of people attended the funeral. (多くの人が葬儀に参列した)

4. answer + (人)、(事柄) : 答える

You must answer the phone.(電話に出なさい)

4. marry + (人) : 結婚する

She married an office worker.(彼女はサラリーマンと結婚した)

5. discuss + (事柄) : 議論する

I discussed the environment problem with them.
(私は彼らと環境問題について議論した)

6. consider + (事柄) : 考慮する

You must consider my proposal.(私の提案を考慮に入れなくてはいけません)




[間違えやすい自動詞]

1. hope for + (事柄) : 希望する

We all hope for your success.(みんながあなたの成功を望んでいます)

2. object to + (人)、(事柄) : 反対する

Do you object to me smoking here?(ここでタバコを吸ってもいいですか)」

3. apologize to +(人)for + (事柄) : 謝る

I apologized to him for my rudeness.(私は彼に無礼を詫びた)




 ここで取り上げた動詞は、全体のほんの一部です。今まで何度も申し上げま したが、知らない動詞が出たらその度ごとに確認し、例文で用法を覚えるとい う作業が必要です。最初は大変ですが、慣れると面白くなり、確認しなければ 気が済まなくなります。そうしていくうちに、確認しなくても不思議と分かる ようになるものです。そうなったら、もう、ほとんどネイティブです。

 〜 今日はこれで終わります。お疲れさまでした。〜





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