「実用英文法」いる英文法いらない英文法〜動詞その3
ひとつの動詞が自動詞と他動詞の両方の役割を持っている場合があります。というより、ほとんどの動詞がこれに属しています。
* begin(自動詞)始まる : The concert began at 8 o'clock.
* begin(他動詞)始める : We began the concert at 8 o'clock.
● reply の使い方
* 他動詞として使う場合
1. reply + (that 〜節 〜)
He / replied / that he decide his decision.(彼は / 答えた / 決心したと)
2. reply + (目的語)
* 自動詞として使う場合
1. reply to 〜
● answer が自動詞の場合
* answer to(for)〜 : 〜 に責任をもつ、〜を保証する
Husbands must answer to their wives.(夫は妻に対し責任を負っている)
I can answer for his ability.(彼の能力は保証できます)
それではさっそく、今日の Lesson に入りましょう。
● <動詞その3>「自動詞と他動詞で意味の異なる動詞」
* run
He ran two miles. (2マイル走った) <自動詞>
この場合の two miles は副詞で、名詞ではありません。ですから、目的語で はありません。目的語になるのは名詞だけです。
He runs a business. (事業を営む) <他動詞>
business は名詞ですから目的語になります。
アメリカ英語では business が商売の意味で使われる時には、冠詞の a をつ け a business といいます。実業界などの意味では冠詞をつけません。
次の例文では to の有無で大きな違いがあります。
He ran to that restaurant.(あのレストランまで走った)<自動詞>
He ran that restaurant.(あのレストランを経営していた)<他動詞>
これ以外の動詞についても、自動詞、他動詞でどう意味が違うか、例文をあ げておきます。どちらが自動詞で、どちらが他動詞かもうお分かりですね。
* attend
He attended to his business.(商売に精を出した)
He attended the meeting.(ミーティングに出席した)
* enter
She entered into business(実業界に入った)
She entered the room.(部屋に入った)
注)She entered into the room.としてもいいのですが、現在ではあまり使われません。試験では間違いとされます。
* approach
We approached the city.(その町に近づいた)
This work approaches to the masterpiece.(この作品は傑作に等しい)
ここにあげた「自動詞と他動詞で意味の異なる動詞」は、ほんの一部です。 動詞を覚えるとき、上記のような例文を通じて、その用例をいちいち覚えなく てはいけません。ただ、英会話の場合、これらの用法を間違えても意味は通じ ます。それで満足な方は別として、英語を上達させようという人は正確に覚え ましょう。
今日はこれで終わります。次回また…。