「実用英文法」いる英文法いらない英文法〜動詞その2
他動詞 - 目的語を取る。
自動詞 - 目的語を取らない。
目的語とは動詞の後にくる名詞のことです。
* answer(他動詞)
I have answered to her letter.(誤)
I have answered her letter.(正)
* reply(自動詞)
I have replied her letter.(誤) I have replied to her letter.(正)
前回 letter を目的語と書きましたが、her letter(彼女の手紙)を目的語 と考えてもかまいません。
それではさっそく、今日の Lesson に入りましょう。
● <動詞その2>「自動詞と他動詞の両方をもつ動詞」
ひとつの動詞が自動詞と他動詞の両方の役割を持っている場合があります。 というより、ほとんどの動詞がこれに属しています。
* begin(自動詞)- 始まる
The concert began at 8 o'clock.(コンサートは8時に始まる)
* bigin(他動詞)始める
We began the concert at 8 o'clock.(コンサートを8時に始める)
前回創刊号では reply を自動詞として扱いましたが、他動詞にもなります。
He replied that he decided his decision. (彼は決心したと答えた)
この場合の目的語は that he decided his decision です。 that 以下の完 全な文ををひとつの単位と考えます。この完全な文を、英文法では名詞節(節 とは完全な文章のこと)と呼んでいます。用語は知らなくても that 以下は reply の目的語になっているということはすぐに分からなければいけません。
He / replied / that he decide his decision.(彼は / 答えた / 決心したと)
というように理解していきます。この文章は簡単なので、すぐに日本語にで きますが、このように理解する癖をつけておくことが大切です。そうすること で、複雑な文章でも一度読んだだけですらすら理解できるようになるのです。
● reply の使い方
* 他動詞として使う場合
1. reply + (that 〜節 〜)
2. reply + (目的語)
* 自動詞として使う場合
1. reply to 〜
ですから reply という単語を覚える時は上記のようなその用法まで覚えてお かなくてはいけません。
● answer が自動詞の場合
answer も他動詞だけでなく自動詞があります。
* answer to(for)〜 : 〜 に責任をもつ、〜を保証する
Husbands must answer to their wives.(夫は妻に対し責任を負っている)
I can answer for his ability.(彼の能力は保証できます)
自動詞の場合は上記のように後に to あるいは for という前置詞がきて、他 動詞と意味が違ってきます。
このように動詞には他動詞と自動詞があり、それぞれに用法と意味が違いま す。その使い方の一つひとつを、例文とともにマスターしなければなりません。
動詞を見ればどんな使い方をするか、辞書でいちいち調べるまめさが肝心で す。最初は面倒だと感じるでしょうが、慣れれば面白くなるはずです。 今日はこれで終わります。次回また…。