阿羅漢(Arahatship)と阿那含(Anagama) サティパッターナ・スッタをパーリ語から英語に翻訳された U Jotika氏の著作『 自由への旅 』には、悟りが四段階にまとめられています。
悟りの第一の段階
悟りの第二の段階
第二の段階では、何も根絶されない。ただ、根絶されていない煩悩の力を弱めるだけだ。
悟りの第三の段階(阿那含)
後悔と悔恨は根絶することができるが、貪欲は根絶されない。依然としていくつかの煩悩がある。感覚の楽しみを享受しようとする貪欲はないが、清浄で安らぎに満ちたこの上なく幸福な上位の存在への貪欲はまだ残っている。特別な生、清浄な存在に対する執着がまだある。上位の存在へのこの貪欲も一種の渇愛だ。 この段階に到達した自分の達成に非常に満足するが、これはプライドと執着の微細な形であって、一種の欲望である。これは第四の段階によってのみ克服される。
悟りの第四の段階(阿羅漢)
悟った後には、感覚の楽しみを本当の意味で享受することができる。感覚に囚われていないので、感覚の楽しみが素晴らしいのだ。そして、その楽しみに囚われてはいない。 涅槃は静寂、もしくは消えてしまった炎にとてもよく似ている。清浄で安らぎに満ち、この上なく幸福な生の状態への貪欲は、 この段階によって根絶される。 完全な気づきは、この悟りの後に起こる。綺語(くだらないお喋り)、邪精進、邪念、邪定、邪解脱、邪智は、この段階で根絶される。 「ああ! 私はあれやこれやのことをした。あれやこれやのことを楽しんだ」など、過去のことを思い出すこともなくなる。私たちはもう過去について考えない。考えるというのは、過去か未来について考えることで、現在について考えることはできない。本当にマインドフルである時、そこに思考の存在する余地はない。 *部派仏教(Early Buddhist Schools)では、修行の階位がそれぞれ以下のように四種類に分類されています。
預流 : 聖者の流れに入り最大七回人間界と天界を生れ変りニルヴァーナに入る。須陀オン (シュダオン)
色界とは、三界(欲界 ・ 色界 ・ 無色界)のひとつで、俗界の淫欲と食欲の二つの欲望は超越したものの、物質的条件(色)にはまだとらわれたところです。 |