サティパッターナ・スッタ (Satipatthana Sutta) 大念住経 又は 大念処経



ここでいう「苦」(dukkha)とは、老化や死など、苦痛の感覚をともなうものだけではなく、快楽などの感覚をともなうものも意味しています。なぜなら、快楽は消えてなくなるからです。つまり、ここで意味する「苦」とは、感覚のすべてをいっています。

苦痛とは快楽の代償であり、快楽とは苦痛の報酬です。苦痛があるから快楽を得られるのであり、快楽があるから苦痛を味わわなければならないのです。両者は別々のように感じられますが、実際は同じものの両極であり、同じひとつの感覚なのです。










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