四辻
四辻は、牛を飼育する者、牛を屠殺場に連れていく者、牛を屠殺する者、屠殺された牛を見る者の四者を暗示しています。 四者はそれぞれ、屠殺された牛を牛として見ますが、肉を扱う者は、牛という想いはなく、牛肉という想いしかありません。 同じように、人も人間としての想いを持ちますが、身体を元素の集合体として見ると、人間としての想いは消えて、ただ、もろもろの元素があるという想いが確立するということです。
腕の良い屠殺人かその弟子は、修行者がなるべき理想の姿を暗示しています。修行者は、このように、身体を元素の集合体として見ることが求められています。
|