ニルヴァーナ (ニッバーナ)
英文原語は Nibbana 。死後の世界ではなく、幻想、嫌悪、渇望から自由になった意識の状態を意味しています。心と身体を超えた体験のことです。 数千年の年月が過ぎるにつれ、ニルヴァーナの段階を現世で体験できる修行法が失われたため、ニルヴァーナは死後を意味する言葉という誤解が生まれたようです。ニルヴァーナとは、修行を経て現世で体験できる意識の到達段階のことです。 この世のすべては変化しています。生まれ消滅する無常(パーリ語:aniccia アニッチャ)がこの世の真理ですが、この世において唯一、ニルヴァーナだけが生まれることもなく消滅することもありません。 以下にニルヴァーナ(ニッバーナ)をまとめました。 ニッバーナ : 心と体を超えた体験 パリニッバーナ : アラハン(阿羅漢)が亡くなることに対して使われる言葉です。 マハーパリニッバーナ: ブッダのようなマハープルシャに対して使われます。死後、二度と生まれ変わることはありません。 Thanissaro Bhikku 英訳のサティパッターナでは、Nibbana という言葉ではなく、 Unbinding (拘束のない) という言葉が使われています。 |