「英文ジャーナルを読みこそう」vol.18 1999/05/14



◆ 今回は混迷を深めるコソボ情勢です。次の文章を読んで下さい。

The evidence of ethnic purging is found in Kosovo. Many doors and store fronts bear a spray-painted Christian cross with a Cyrillic "C", the "S" of roman script , a widely understood sign that the owners are Serbs.


<Key Word> ethnic purging : 民族浄化

ethnic cleanzing という語句もこの意味で使われています。


<重要語句>

☆ evicence : 証拠
☆ ethnic : 民族の
☆ purge : 粛清する
☆ bear : 〜の印がある
☆ spray-painted : スプレーで描かれた
☆ cross    : 十字架
☆ Cyrillic : キリル文字の
☆ roman script : ローマ字
☆ widely : 広く
☆ sign : 標示


◆ 単語の意味が分かったところで、もう一度読んでみて下さい。

The evidence of ethnic purging is found in Kosovo. Many doors and store fronts bear a spray-painted Christian cross with a Cyrillic "C", the "S" of roman script , a widely understood sign that the owners are Serbs.


◆ それでは意味を見ていきましょう。

The evidence of ethnic purging is found in Kosovo. Many doors and store fronts bear a spray-painted Christian cross with a Cyrillic "C", the "S" of roman script , a widely understood sign that the owners are Serbs.

(民族浄化の証拠がコソボにはある。多くのドアや商店の入り口には、キリス ト教の十字架がスプレーで描かれているが、そこにはローマ字で "S" を意味す るキリル文字の "C" が使われている。広く知られていることだが、これはそこ の居住者がセルビア人ということを意味している)


◆ 最後に本日の Key Word を確認して終わりましょう。

<Key Word> ethnic purging : 民族浄化


●編集後記●

■ キリル文字とは10世紀初めににブルガリアで福音書伝導のために、ギリシャ 文字を基礎にして作られた文字だそうです。現在のロシア文字はこれを改修し たものだということです。

■ コソボ空爆は、ユーゴスラビアのコソボ内に住むアルバニア系住民が、セル ビア人に迫害されたことから始まりました。ミロシェビッチ大統領が国民の支 持を得るために、ユーゴスラビアを構成するセルビア人の民族意識に火をつけ たのが発端といわれています。ユーゴ政府は迫害の事実を否定していますが、 "C"の文字は雄弁です。ゲルマン民族の優越を唱え、世界に惨劇をもたらした好例もあり、また一億一心をスローガンが多くの人々を死に追いやったように、民族とか愛国心とかが耳障りになってきたら、要注意だな。

■「民族とは祖先に対する共通の誤解と、近隣諸国に対する共通の敵意だ」と どなたかがおっしゃっていましたが、民族に限らず、誤解と敵意を真実だと勘 違いしていらっしゃる方が、世の中結構いるような気がしますが…。





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