「英文ジャーナルを読みこなそう」 vol.165 2004/04/18



◆ 以下の英文を読んで下さい。

Novelist Megumu Sagisawa, whose real name is Megumi Matsuo, has hanged herself at her Tokyo home. She was 35. Investigators who examined her body said she probably died on Sunday, April 11th. No suicide note has been found. A native of Tokyo, Sagisawa made her debut as a novelist in 1987 when she won the Bungakukai award for her novel, "Kawaberi-no-michi" ("The Road along the River"), at the age of 18.


<Key Word> suicide note :  遺書


<重要語句>

☆ investigator : 捜査当局 ☆ make one`s debut : デビューする ☆ won : win(獲得する)の過去 ☆ award : 賞


◆ 単語の意味が分かったところで、もう一度読んで全体の意味をつかんでみて下さい。

Novelist Megumu Sagisawa, whose real name is Megumi Matsuo, has hanged herself at her Tokyo home. She was 35. Investigators who examined her body said she probably died on Sunday, April 11th. No suicide note has been found. A native of Tokyo, Sagisawa made her debut as a novelist in 1987 when she won the Bungakukai award for her novel, "Kawaberi-no-michi" ("The Road along the River"), at the age of 18.




◆ それでは意味をみていきましょう。

作家の鷺沢萠(本名松尾めぐみ)さんが、東京の自宅で首吊り自殺をした。35歳だ った。検死をした捜査当局によると、死亡日時は4月11日(日)だという。遺書は残 っていない。東京都出身の鷺沢さんは、1987年、18歳の時「川辺の道」で文学界新 人賞を受賞し、小説家としてデビューした。


◆ 最後に本日の Key Word を確認して終わりましょう。

<Key Word> suicide note :  遺書




●編集後記●

■ Keep passing the open window.

「ホテルニューハンプシャー」(ジョン・アービング著)の中にこんな台詞があっ た。ここではないどこか、そんな所に今すぐ行けたら。そんな時、目の前に窓が開 いていた。そこはここではないどこかへの入り口ではない。そう思ってやり過ごす。 人生とは open window だらけだ。それをやり過ごすということが生きるということ か。

「父を動かしていたのは、父自身の中に深く根をはった寂しさだったかもしれない。 どこまで進んでも、どこまで走ってもその寂しさを癒してくれるようなものが見つ かるわけでもないのに」

「怖くなかったのでは決してない。ただ、その怖さを抑圧してでもどこかへ行かなけ れば自分自身を救えなかったというだけだ」

「行く着く先も知らず、いつ沈んでしまうかも判らぬ水の上の道。父は何に急かされ ていたのだろう。つきあげてくる寂しさだろうか。ならば自分は、今の自分は何に急 かされているのだろう」

「駆ける少年」(鷺沢萠著)

■1日に90人以上の人が自殺している日本社会。戦火にあるイラクでもこんなに人は死 んではいないのではないか。行き場をなくし open window をやり過ごせなくなった人 でも、ほんのちょっのやさしさにふれることができたら、やり過ごせるかもしれない。

「不意に、先日の電話での激昂した和也の口調を思い出した。誰にとっても生きていく のは簡単なことではないと思った」「駆ける少年」

こんなやさしさを誰もがもてたらと思うが、どうして彼女は自殺なんてしたんだろう。





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