「英文ジャーナルを読みこなそう」 vol.147 2003/06/11



◆ 以下の英文を読んで下さい。

The contingency bills has been passed by a majority vote of nearly 90 percent in both houses of the Diet with the support of the largest opposition party Minshuto, Democratic Party of Japan. Although discussions on the establishment of a legal framework for possible foreign armed attacks on the nation had long been considered taboo, Japan has finally taken a step forward concerning the establishment of an effective national security system.


<Key Word>  contingency : 偶発事件


<重要語句>

☆ bill : 法案
☆ majority vote : 過半数の票
☆ opposition party : 野党
☆ establishment : 設立
☆ legal framework : 法的枠組み
☆ concerning : = about
☆ national security : 国家安全保障


◆ 単語の意味が分かったところで、もう一度読んで全体の意味をつかんでみて下さい。

The contingency bills has been passed by a majority vote of nearly 90 percent in both houses of the Diet with the support of the largest opposition party Minshuto, Democratic Party of Japan. Although discussions on the establishment of a legal framework for possible foreign armed attacks on the nation had long been considered taboo, Japan has finally taken a step forward concerning the establishment of an effective national security system.




◆ それでは意味をみていきましょう。

有事法案が、最大野党の民主党を含め、約9割の賛成多数で衆参両院を通過した。 外国からの武力攻撃を受けた時の法整備に関しては、議論することが長くタブー と考えられていたが、ついに効果的な国家安全保障制度の確立に一歩踏み出した。


◆ 最後に本日の Key Word を確認して終わりましょう。

<Key Word>  contingency : 偶発事件




●編集後記●

■有事法制関連3法案と呼ばれているこの法案は、(1)国や地方の対処を定める 武力攻撃事態法案(2)自衛隊の行動を円滑化させる自衛隊法改正案(3)安全保 障会議の役割を強化する同会議設置法改正案からなっている。我々にとって直接 関係する、国民保護法制は、一年以内に作るそうだ。

■第二次世界大戦末期、沖縄を守るための作戦を説明した後、一人の士官から 「避難する住民が道路を埋め尽くして戦車が動けなくなった時はどうするのか」 と質問された参謀官は、怒りをあらわにして「ひき殺せ」といったとか。誰かが 回想録に書いていた。有事法案は、国民保護法制を成立させてからでもよかった のではないか。どうしてこんなに急ぐのだろう。

■国旗を部屋に飾る人間とはなるべくなら関わりを避けたいし、君が代を酔っ払 って飲み屋で歌えば回りは青ざめる。国歌・国旗にしても、憲法改正にしても、 自衛隊にしても、有事法案にしても、当たり前のことを当たり前のように議論し ないで、賛成か反対か、両極端で騒々しい。だからか、普通の人は関わるのを避 けている。な〜んか、怖い!と。

■「周辺事態法」、「日米ガイドライン」、「テロ特措法」、そして今回の有事 法案と、この国に住む一人ひとりが考えるべき大切な問題が、こんなに簡単に法 制化されていいのだろうか。海の向こうで起きた戦争に反対した人々は、この法 案をどう考えているのだろうか。

■第二次世界大戦は、日本軍の暴走ではなく国民の熱気が軍を動かしたという。 政治家の少なからずが戦争反対だったようだが、反対をいおうものなら政治生命 どころか、実際に殺されかねなかったと、これも誰かの回想録にあった。もっと 早く成立してもいいはずの有事の際の法案や、自衛隊の認知や、憲法改正が、い まだにきちんとできないのは、きちんとした歴史の検証ができていないからでは ないか。海の向こうの戦争ではなく、この国の戦争のことについて。

■その日その日を生きるのに精いっぱいだった戦後、豊かになることに夢中だっ た高度成長時代と、立ち止まって考える余裕がなかった時代は仕方がないだろう が、先が見えてきたが先の見えない今、ゆっくり考えるべきではないか。何とか 委員会の権威ある人々ではなく、ごく普通の人々が。日本がどんな国になって欲 しいのか、自分はどんな国に住みたいと思っているのか。ごまかすのがうまい人 間がのし上がるのではなく、正直者が報われる、そんな国に私は住みたい。





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