「英文ジャーナルを読みこなそう」 vol.134 2002/08/29



◆ 以下の英文を読んで下さい。

Mitsui & Co. employees allegedly gave more than 1 million yen in cash to a high-ranking Mongolian government official to secure the contract of a power-generator project funded by Japanese official development assistance. The company and its employees are under investigation by prosecutors on suspicion of violating the Unfair Competition Prevention Law's provisions concerning the bribing of foreign government officials.


<Key Word>   prosecutor  : 検察

* 新聞によく出てくるのは東京地検(Tokyo prosecutor's office)


<重要語句>

☆ allegedly : 伝えられるところでは
☆ in cash : 現金で(英会話などでよく使われる)
☆ secure  : 獲得する(= get)
☆ power-generator : 発電機
☆ funded by 〜 : 〜によって資金を提供された
☆ official development assistance : 政府開発援助(ODA)
☆ under investigation : 調査中
☆ on suspicion of 〜 : 〜の疑いで
☆ under investigation : 調査中
☆ competitionl : 競争
☆ prevention : 防止
☆ provision : 規定


◆ 単語の意味が分かったところで、もう一度読んで全体の意味をつかんでみて下さい。

Mitsui & Co. employees allegedly gave more than 1 million yen in cash to a high-ranking Mongolian government official to secure the contract of a power-generator project funded by Japanese official development assistance. The company and its employees are under investigation by prosecutors on suspicion of violating the Unfair Competition Prevention Law's provisions concerning the bribing of foreign government officials.




◆ それでは意味をみていきましょう。

三井物産の社員が、日本の政府開発援助資金による発電施設工事プロジェクトの契 約に絡んで、モンゴル政府の高官に百万円以上の現金を渡したとされている。三井 物産と何人かの社員は、外国公務員への贈賄に関し、不正競争防止法違反の容疑で 検察の取り調べを受けている。


◆ 最後に本日の Key Word を確認して終わりましょう。

<Key Word>   prosecutor  : 検察




●編集後記●

■アフリカのザンビアという国にODAの仕事で2年弱行っていたことがある。井戸を 掘り、高架タンクを建設し、給水施設を何百カ所も作るというこの国では最大の給 水プロジェクトだった。現地の下請け会社が工事を施工するという初の試みだった が、配管工事がちゃんとしていなくて、地面のあちこちから水が噴き出した。ウォ ーター・サプライ・プロジェクト(Water Supply Project)が正式名称だったが、 イリゲーション・プロジェクト(Irrigation Project)と揶揄された。

■このプロジェクトには別に物資の援助があって、その中にパソコン3セットがあっ た。担当のザンビア政府高官は、現地で購入すれば4セット買えるから、1セットは 俺によこせと主張した。そうなった。

■援助物資の中には自転車が数十台あった。現地の自転車1台の価格は約2千円だ。 現地運転手の1日の給料が150円くらいだから、現地人にとって自転車は高級品だ。 このプロジェクトが提供した自転車は1台十万円以上するブリジストンだった。それ を横浜から船に乗せて現地まで運んだ。上述の高官は現地で自転車を買って残りは 全部俺によこせとはいわなかった。これが自動車ならどうなっていただろう。

■援助物資には日本でもまだ普及していないハイテク工具や機器がいくつかあった。 当然現地人で操作できる人間はいない。マニュアルが日本語しかないというので英 文マニュアルを作った。それを援助物資に張り付けようと納品先に行った。厳重に カギのかかった扉をいくつもくぐった。担当の現場の作業員もどこに何があるか分 からない。ようやくそれらの工具や機器を見つけたが、もったいなさ過ぎて使えな いという感じだった。今はどうなっているのだろう。

■日本のODAは発展途上国の人々の生活に少しは役に立っているのだろうが、日本の 政府高官が外国でちやほやされるのには大いに役に立っている。これは間違いない。 小泉総理が総理大臣になる前にアフリカを訪問したことがある。この時、訪問国で 厚遇されなかった。彼は腹を立て、ODAを見直すと公言した。この種の話はあまたあ る。

■他にもODAに関する仕事はいくつかしたが、公共工事では特別な常識があるという ことを身をもって知った。貴重な体験をさせてもらったと思っている。





Top ページへ