東海道を歩きました  2009   〜 夏 〜


7月30日(木)  

三重県桑名市 → 東海道 → 三重県亀山市

JR 亀山駅手前の公園で野宿

4時30分から17時00分まで歩く。平均歩行時速2.8km (35km / 12時間半)


朝 3 時前に目が覚める。昨夜はすぐに寝入ったが、夜中に幾度も目を覚まし、眠いが眠れないという寝苦しい思いをする。疲労のせいだろう。ただ、誰にもじゃまされずに一夜を過ごすことができた。目が覚めた時は、思ったよりスッキリしていた。おかげでこの日は快調に歩いた。

出発は 4 時 20 分。1 時間歩くと空腹を感じた。ちょうどすき家があった。ありがたい。10時頃、途中のスーパー「サンシ」(JUSCO)で食料を調達する。490 円の買い物なのに、レジで 400 円しか出さずにぼっとしていたら、もう 100 円! とレジのおばさんが声をかけてくれ、はっとして我に返る。元気がでるような張りのある声だった。集中力がない。思ったより疲れているのだろう。菓子パンとヨーグルトをベンチに座って食べる。15時までお腹が空かなかった。

四日市は大きな町だった。桑名からずっと街並みが途切れることなく続いたが、四日市を過ぎると田舎の風景がずっと続いた。

昼過ぎにスーパー「オークワ」で CCレモンを買う。山の中の道路沿いにポツンとあった。雨が上がって晴れ間が広がり、暑くて喉がかわいていた。スーパーの店員は誰もが無愛想で、みんなで集まってお客そっちのけでおしゃべりをしている。レジではレシートをくれず、勝手にゴミ箱に捨ててしまう。レシートは記録として集めていたので、くれるように言うと、ゴミ箱から拾って渡してくれた。その間、何も言わない。どの店員も不気味だった。山の中で鬼婆に出会ったような気がした。

15時に遅い昼食。すき家。この日 2 度目だ。カレーハンバーグ。若い女性がひとりで応対していた。自転車旅行をしている 2 人が入ってくる。それから 2 黒人 2 人。

亀山駅手前の家の軒下に木陰を求めた。ペットボトルの水を飲んでいたら、その家の玄関扉が開き、おじさんが顔を出す。事情を説明する。京都まではあともう少しだねなどと励ましてくれた。しばらくして、もう一度玄関扉が開く。そのおじさんが 缶入りコーヒーの Georgea とウーロン茶を手に持っている。美味しくないかもしれないけど、それよりはいいと思うよと。わたしが飲んでいたペットボトルの水のことだ。缶入りの飲み物は、冷たくてとても美味しかった。「お接待」をいただき、巡礼者としての自覚を新たにする。

歩くとすぐに公園があった。まだ日は高かったが、この日のねぐらをここに決める。雨梅雨をしのげる、大きな土管のような遊具があり、その中で休む。子供の頃、工事現場に置いてあった土管で遊んだのを思い出す。

夕暮れ時、数人の女子高生がわたしがねぐらにしている土管の遊具を遠くから覗いているのに気づく。起き上がると、ギャーと声を上げて去って行った。彼女たちもわたしのことを誤解している。


経費

すき家とん汁定食ライス大盛り  \340
スーパー「サンシ」(JUSCO)
ダブルコルネ 
ビッキーマンゴ
オレンジ 
レーズンロール
カステラサンド
\490 (\98×5点)
スーパー「オークワ」で CCレモン \90
すき家カレーハンバーグ \430

合計 \1,350










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