静岡県浜松市　→　国道 1 号線浜名バイパス　→　東海道　→　旧東海道二川宿　→　愛知県豊橋市二川駅

二川駅南口外駐車場で野宿

５時３０分から１８時３０分まで歩く。平均歩行時速２.３km　（３０km / １３時間）


4 時半頃目覚める。寝袋がびしょびしょに濡れている。雨は降っていない。夜露だと気づく。夜露がこれほどとは知らなかった。外のデッキで寝たのが災いした。星空の下で寝たかったからだけど、それじゃ雨露はしのげない。

早朝の２時間は至福の時だ。疲れを知らない身体は快調だ。一日の喧騒が始まる前の時間をひとり歩いていると、なんとなく幸福な気分になる。太陽が高く昇るにつれて、疲れて幸福感も陰っていく。

浜名湖を渡る橋の上で、自転車に乗った白人の男に後ろから抜かれた。振り向くともう一台、白人の女性が自転車に乗ってやってくる。女性はわたしを見てほほ笑んだ。疲れがとれるいい笑顔だった。

浜名湖を渡り新居町駅手前のデイリーヤマサキで弁当を買って、駅前のバス待合所で食べる。寝袋を日光に当てて乾かす。

愛知県に入ってすぐのコンビニでピルクルとナイススティックを食べる。結局、この日はこれが夕食になった。冷たいものが再三欲しくなる暑い日だった。隣でアイスクリームを食べている男性と話す。自分もわたしのような旅がしたいけど家族を養わなければならないのでできない、などなど。

二川の街は歴史を感じさせるいいところだ。ただ、駅は小さく寝る場所はない。駅で野宿すればいいという甘い考えは、どの駅でも通用しないようだ。時代は変わったのだろう。