U.画面の詳細説明

     (2) スキャナー入力画面


スキャナー入力画面はレシートをスキャナーやデジカメで読込んだ画像を「ねこのて」が文字認識をして自動で家計簿をつける機能です。 スキャナーを使えば1度に複数枚のレシートを読み込んで処理させることができます。

使い方は次の順になります。

予めレシートの画像をパソコンに取り込んでおきます。(※)
   ↓
「ねこのて」で認識したい画像を選択します。
   ↓
認識を実行すると文字認識がスタートします。
   ↓
まず画像の中に含まれるレシートを1枚づつ切出しその上下を認識します。
   ↓
切出しが終ると各レシートの文字認識をして認識結果をレシートのイメージに変換します。
   ↓
暫くすると認識が全て終了します。(認識には数十秒から数分かかります。)
   ↓
画像一覧画面をクリックすると、 切出されたレシートが切出画像画面に 認識結果は認識結果画面に表示されます。 切出画像と認識結果を比較して認識に誤りがないか確認します。

※レシートのスキャナーでの読込みデジカメでの撮影には注意事項がありますので、 「V.スキャナーを使ったレシート読込」「W.デジカメを使ったレシート撮影」の章を必ずお読みください。



     「ねこのて」 スキャナー入力画面(画像一覧)説明図



1) 画像一覧のコマンドの説明

  レシート選択

スキャナーで取り込んだ画像かデジカメで撮影したレシートの画像ファイルを選択します。 ウインドウズのファイル選択画面が開きますので画像ファイルを選択してください。 画像一覧に選択された画像のファイル名が表示されます。 Ctrlキーを押しながら選択すると複数ファイル選択できます。 対象のファイル形式は、jpeg またはビットマップファイルのモノクロ画像です。 (カラーで読込んだ画像も処理しますがモノクロで読込んだ画像の方がより認識に適しているようです。)

  1行選択

画像一覧のファイル名が表示されている行をクリックするとその行が青色で表示され選択さてた状態になります。 1行しか選択できません。

  一覧から削除

画像一覧から選択した行を削除します。ここで言う削除は画像ファイルを認識対象から外すと言う意味で、 画像ファイルそのものは削除しません。操作方法は、メニューの「編集」の「一覧から削除」か 削除したい行で右クリックして「一覧から削除」で削除できます。

  全行認識

一覧にある全ての行(行の状態によっては認識対象外になります)を上から順に認識します。

  1行認識

選択された行を認識します。

  停止

認識がスタートすると「停止」が可能になります。操作方法は、メニューの「認識」の「認識停止」か、 ツールバーの「停止」ボタンで停止できます。

  クリップボードへ貼付け

認識結果画面の内容がクリップボードに貼付けられます。エクセルなどのソフトに貼付けることが出来ます。

  画像の回転

「ねこのて」はレシートの上下を認識しますが失敗することもあります。 また、レシートの上下を手動で調整することも出来ます。 それらの場合は、画像一覧で回転したい画像の上で右クリックして「左に90°回転」、「右に90°回転」、「180°回転」 の何れかを選択して方向を修正してください。修正後状態が「切出済」になりますので「1行(再)認識」で再認識できます。

90°より小さな回転角度はレシートと台紙の境目の直線から「ねこのて」が自動で求めます。 1°、2°といった90°より小さな回転を手動で加えることはできません。

  戻る

メイン画面に戻ります。データが帳面に登録されているかCSVに保存されていないと保存の確認メッセージがでます。

2) 画像一覧の項目の説明

  親子

「ねこのて」はスキャナーやデジカメで撮った元々の画像からレシートを切出します。 元々の画像を親画像、切出されたレシートを子画像と呼びます。 親画像の左端には「親」と表示され、子画像の左端は空白で表示されます。 切出し画像、認識結果は子単位で作成されることになります。

  画像

画像ファイル名が表示されます。子画像の場合は、親の名前の後ろに連番で_001,_002,_003・・・と振られた名前が表示されますます。

  状態

処理の状態が表示されます。 レシートが2枚ある場合を例にすると状態は次のように遷移します。
(一旦全てレシートに切出し、その後1枚づつ認識して行きます。)

親:「認識未」 まだ認識されていないことを意味します。
  ↓
親:「切出中」 親画像からレシートを切出していることを意味します。
子:「切出中」 レシートの上下を認識する為に文字を認識します。(子の行が挿入されます)
  ↓
親:「切出中」 親画像からレシートを切出していることを意味します。
子:「切出済」 レシートに切出され文字認識を待っている状態です。
子:「切出中」 レシートの上下を認識する為に文字を認識します。(子の行が挿入されます)
  ↓
親:「認識中」 各レシートを認識している状態です。
子:「認識中」 文字を認識しています。
子:「切出済」 レシートに切出され文字認識を待っている状態です。
  ↓
親:「認識済」 認識が終了したことを意味します。
子:「認識済」 認識が終了したことを意味します。認識結果と切出画像画面が開きます。
子:「認識済」 認識が終了したことを意味します。認識結果と切出画像画面が開きます。
  ↓
親:「認識済」 認識が終了したことを意味します。
子:「登録済」 帳面に登録されたことを意味します。認識結果は表示されなくなります。
子:「認識済」 文認識が終了したことを意味します。認識結果と切出画像画面が開きます。
  
認識の途中でエラーが発生すると「エラー」になります。停止すると「停止」になります。 状態が一度「エラー」になった行はそれ以降は認識対象外になります。 「停止」の行はもう一度認識すると始めからやり直しになります。

  メッセージ

情報メッセージ、エラーメッセージが表示されます。

3) 画像一覧のエラーの説明

画像によっては以下のエラーが表示される場合があります。

  「行がありませんでした。」

対応 認識したがレシートを行に切出す処理で1行も切出せない場合に発生します。 原因として画像が暗いなどが考えられますので白黒のはっきりした画像を使ってください。

  「画像サイズが小さすぎます。」

対応 台紙を除いたレシートの部分の画像の縦横のいずれかでもサイズが10ピクセル以下だと発生します。 適正な画像のサイズについては「V.レシートの撮影 」の説明を参照してください。

  「カラーまたはモノクロ以外の画像です。」

対応 フルカラーかモノクロの画像を使ってください。



     「ねこのて」 スキャナー入力画面(認識結果・切出画像)説明図



4) 認識結果のコマンドの説明

  「@ キー入力画面」の「コマンドの説明」と同じですのでそちらを参照してください。

5) 認識結果の項目の説明

  「@ キー入力画面」の「項目の説明」と同じですのでそちらを参照してください。

  注)日付はレシートの中に書かれた年月日を探しますが誤まった日付を表示する場合があるので注意してください。

6) 認識結果のエラーの説明

  「@ キー入力画面」の「エラーの説明」と同じですのでそちらを参照してください。

7) 切出画像のコマンドの説明

  枠表示

画像上の文字をクリックすると文字とその文字が含まれる行に枠が表示されます。

枠が表示されないときは?
「ねこのて」はまずレシートの行を探し、次に行の中の文字を探します。 レシートが傾いていたり、行と行または文字と文字がくっ付いていたりすると行や文字の正しい位置を探すのに失敗してしまいます。 位置を探すに失敗していると正しく枠が表示されません。この場合は、認識結果を手で直して対応するしかありません。

  ユーザー辞書登録

画像上の文字をダブルクリックするとユーザー辞書登録画面が表示されます。 ユーザー辞書登録画面にその文字の認識結果が表示されますので認識に誤りがあれば正しい答えを入力して辞書に登録できます。 ユーザー辞書登録の説明は「H ユーザー辞書登録画面 」を参照してください。

  注1)辞書登録しても認識結果画面に反映されるのは再認識して認識結果を再表示してからになります。
  注2)辞書登録して再認識しても認識に失敗する場合もまれにあります。


  画像拡大

表示中の画像を拡大します。ある程度のサイズまで拡大されるとそれ以上拡大されません。 操作方法はメニューの「認識」の「画像拡大」かツールバーの「画像拡大」ボタンで拡大します。

  画像縮小

表示中の画像を縮小します。ある程度のサイズまで縮小されるとそれ以上縮小されません。 操作方法はメニューの「認識」の「画像縮小」かツールバーの「画像縮小」ボタンで縮小します。

8) 切出画像の項目の説明

  項目はありません。

9) 切出画像のエラーの説明

  用意されたエラーはありません。