GUTS

ガッツとは、簡単に言うとディスクの投げ合いである。オフェンス側チームは、相手チームにキャッチされないような速い、または変化のあるスローを投げる(ぶつける)。ディフェンス側チームは、どんなスローが飛んでこようとも片手でキャッチする。時速100kmを超えるスロー、落差数十cmにもなる変化。集中力と反射神経、そして勇気を必要とするこのゲームは、単純だからこそ、フライングディスクの醍醐味がより味わえる。

コート


コートは、14m間隔(女子は13m)で引かれた平行線である。この平行線上に各チーム5人が向かい合って並ぶ。オフェンス側チームの1人がディフェンス側チームに向かってスローするが、その時、ディフェンスが手を伸ばして届く範囲内にディスクを投げなければならない。つまり、ディフェンスの体が大きければゾーンは広くなり、小さければ狭くなる。野球のストライクゾーンと同じだと思ってもらえればよい。

ディスク

一般的には、Wham-O社製のプロフェッショナルモデルディスク(通称プロコン)を使用する。

用具

特に決まったユニフォームやスパイク等はないが、ほとんどのプレーヤーがグローブを着用する。ただし、グローブは皮1枚のものという規制がある。大会によりインドアだったり、アウトドアだったりするので、シューズは場所にあったものを選ぶ。衣類は動きやすければ何でもよいが、日本では赤い色が入った衣類は着用しないのが通例となっている。試合で使用するディスクは赤色であるため、ディフェンス側の視覚的障害をなくすためというのがその理由だ。

方法

ゲームを始める前に先攻と後攻を決める。後攻のチームがライン上に5人並び、先攻チームの1人が自陣のラインからディフェンスに向かってスローする(他の4人はディフェンスの視覚に入らないよう、脇によけている)。ディフェンス側チームは、片手でそのスローをキャッチしなければならない。キャッチできなければオフェンスに1点、キャッチした場合はどちらにも点は入らない。もちろん、スローワーが決められたエリア内にスローを入れなかったらミススローでディフェンスに1点である。決められたエリアとは、ディフェンス5人が両手を伸ばして届く範囲内である(ジャンプはしないで)。ディフェンスは1回でキャッチできなくても、同時に両手を使わないのであれば、片手で何度もディスクをはじいた後に(ボブリング)、最終的に片手でキャッチすればよい。但し、片手でも、同時に体の他の部分に触れていたらアウトである(手と足ではさんでいるなど)。最終的にキャッチをした人が、今度は相手チームに向かってスローをする。つまり、1投毎に攻守が入れ替わる。

どこでできる(見られる)?

現在、県内では年3回の「東海オープンガッツシリーズ」と、4月に「スプリングガッツトーナメント」が開催されている。ガッツのシーズンが始まるのは1月で、1月から毎月1回大会が開催される。中部大学がその会場となることが多いので、興味のある方は、是非足を運んで下さい。全国的には、日本フライングディスク協会主催の「全日本ガッツ選手権大会」が年1回開催され、ここ数年は長野県茅野市で5月の連休に開かれている。また、毎年12月に茨城県土浦市で開催される「関東インドアガッツ大会」も有名な大会である。愛知県は伝統的にガッツが強く、男女とも、過去の30回以上開催されている「全日本選手権」で、共に10回以上の優勝を手にしている。