DDC(Double Disc Court)

ダブル・ディスク・コートは、各2人の2チームで行うゲームである。各チームは互いに相手チームの攻撃から自陣コートを守る。点を取るためには相手コート内にディスクを静止させるか、相手チームが同時に2枚のディスクに触れている状態にする(ダブル)。ダブルの場合、得点は2点となる。相手コート内に確実にディスクを落とすスロー力はもちろんのこと、何種類にも及ぶスローを使い分けるテクニック、どんな状態からでも正確なスローができるボディバランス。どんなディスクもキャッチするキャッチ力 。パートナーとのコンビネーション。チッピングを始めとするディスクコントロール。ディスクに関する全てのテクニックを必要とする究極のゲームである。

コート

コートは、13m四方の正方形が17mの間隔をあけて2つ向かい合っている。13m四方の中がイン・バウンズ、それ以外がアウト・オブ・バウンズで、四隅にはマーカーコーンなどが置かれる。地面は平らで障害物が無ければよいが、できれば、よく刈られた芝生の上でゲームを楽しみたい。

ディスク

一般的には、Wham-O社製のフリスビー110Gの23Aまたは23Bモールドを使う。

用具

運動ができる格好であれば、特に規定のユニフォームやスパイク等はない。但し、コート内を素早く動き回らなければならないので、芝生用のスパイク等を使用した方がよいだろう。

方法

試合を始める前にまず、先攻チームを決める。先攻チームが決まったら、それぞれのコートに位置し(コート内ならどこでもよい)、各チーム一人がディスクを持つ。先攻チームの、ディスクを持たないプレーヤーが、「レディー、トゥー、ワン、スロー」と声をかけ、最後の「スロー」の声に合わせて、各チームのディスクを持ったプレーヤーが相手コートに向けてディスクを投げる。自分のコートに向かって飛んできたディスクをキャッチし、また投げ返す。基本的にはこれの繰り返しで、テニスのように、相手が取れないようなスローを相手コートに投げればよい。相手がキャッチミスをすれば1点。自分がスローミスをすれば相手に1点が入る。気をつけなければならないのは、ディスクはコート内に静止しなければならないので、着地した後に転がってコート外で出てしまったらスローミスとなってしまう。もちろん、相手の体に触れた後にコート外に出れば、相手のキャッチミスである。
しかし、このゲームの最大の魅力は2枚のディスクを同時に使用すること。そして、相手に2枚同時に触れさせると2点が入るということ(ダブル)である。この「ダブル」をとることが、このゲームの最大の醍醐味である。ゲームの開始時以外で、各チームが1枚ずつディスクを持って静止している状態では、先攻チームが先にディスクを投げなければならないので、後攻チームはそれを待って、飛んできたディスクが自分のコートに到達する直前に相手コートに向かってゆっくりめのスローをし、飛んできたディスクをキャッチし、すぐに速めのスローをして、2枚のディスクが同時に相手コートに到達するようにする。以上が最も基本的な「ダブル」の狙い方である。

どこでできる(見られる)?

公式には、日本フライングディスク協会主催の全日本個人総合選手権の中の1種目として、DDCが入っている。DDCはなぜか、個人種目に入ってしまうのだ。この全日本選手権は毎年全国もちまわりで開催され、2002年と2003年は愛知県の開催でした。
また、2000年から毎年2月に「バレンタインカップ」という大会が開催されており、第1回は愛知で、2回以降は滋賀県で開催されています。こちらは、DDC初めての方も多く参加するので、気軽に楽しめる大会となっています。
また、2003年度からは「あいちフライングディスク大会」と題して個人種目大会を開催しており、その中でDDCも種目の一つになっています。