とうとう臨月に入りました。 もういつ出てきてもおかしくない今日この頃です。 ほたちゃんはウキウキと「産まれたら毎週週末にベビに会いに来るから!」と言ってましたが、そうすると月十万円が飛んでしまうので流石に再考をお願いいたしました。 金銭面より体力的にきついのでは?と突っ込みを入れたくなる方もいらっしゃるかもしれませんが、本人が「ベビのためならそんなのどってことない」と断言いたしておりましたので大丈夫なんでしょう。 そもそも昔から「親バカにつける薬はない」と申しますから。
そんなこんなで親バカ予備軍ことほたちゃんは夏休みを利用して大阪に滞在していたのですが、残念ながら休みも終わって帰っていきました。 最寄り駅まで見送りに行った私は一人寂しく帰路についたのでした。 腹ポテの妊婦ですから歩くスピードも非常にゆっくりとしたもの、気がつくとポッキリ折れそうなおばあちゃんと同じ速度で歩いておりました。 何となく道の右端と左端に分かれて歩いていた私たちですが、退屈だったのかおばあちゃんから話しかけてきました。
「この辺は影が少なくてあっついですねえ」
「そうですねえ」
から始まって、どこに住んでいるかという流れに。
私「この道を上がったとこなんですよ」
おばあちゃん「私はその裏手に住んでますねん」
「あら、Aさんの家の並びですよね」
ほのぼのとした会話が流れます。 このAさん宅の娘さんは小学校中学校で私と同級生だったので、咄嗟に出てきたのでした。 おばあちゃんはおやと言いたげに私を見ました。
「Aさんを知ってはんの?」
「ええ、そこのお嬢さんと私、同級生だったんですよ」
「あら、あんた、若う見えはんのにそんな年なんですか?」…は?
一瞬の思考停止、そしてとろけそうな暑さの中フル回転する私の脳味噌。 たちまち答えが導き出されました。 どうやらおばあさんは「そこのお嬢さんと私、同級生だったんですよ」を「そこのお嬢さんと私の娘が、同級生だったんですよ」と脳内補足をしてしまったらしいのです。 いくら暑いからって、そんな補足スルナ。 ってことは何ですか、おばあさんの目には私が五十前後のベテラン妊婦に見えていると? 初々しさも何もありませんか、そうですか。 いろんな意味で泣けた夏の一日でした。
この後、私の説明で勘違いに気がついてくれたおばあちゃんはこっちが恐縮するほど謝ってくれましたので根には持っておりません、ハイ。
(2004.08.17)