上の方が新しくてよ

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unsilent night

メリークリスマスでございますのよ。 メリーって「陽気な、浮かれた、お祭り騒ぎの」という意味で、えらいエネルギーを使って騒ぎまくってるテレビ番組や売らんかな精神で「クリスマスセール」なぁんて銘打ってる商売人のほうがよっぽどメリーだわ。 厳粛に教会でミサに参加する人たちは「メリークリスマス」って挨拶とは縁遠いわね。 どーでもいいけど、何でクリスマス前って異様にチキンの値段が上がるのかしら。 いつも売ってる骨無しのモモ肉より一本あたり百円も高いじゃないのよっ。 骨を取ってないんだから安くてしかるべきよ、実際いつもは骨無しより骨付きのほうが安いもの。 納得いかないわっ。

さて、ぼったくり商売だとわかっててもぼったくられちゃうアタシのことは置いといて、「メリークリスマス」と言いつつ「昨今は聖夜じゃなくて性夜じゃねぇの?」なんて皮肉る輩が多いわよねえ。 あながち間違っちゃいないと思うわよ、クリスマスって一応キリスト教徒のイベントですものね。 イエス=キリストが馬小屋で産声を上げた祝いのはずが恋人たちのセックスナイトじゃ敬虔なキリスト教徒が眉をしかめるのももっともだわ。 大して信心深くもない奴に言われると単なるニヒリスト気取りじゃないのって勘ぐりたくなっちゃうけどぉ。 んで質問したくなるのよ、「じゃあアナタ、どうして12月25日がキリスト様の誕生日になっか知ってるぅ?」って。 アタシもタイガイ意地悪ちゃんだわねえ。 聖書にはどこにも誕生日の日付なんて書いてないのよ。

一説によればもともと12月25日にはヨーロッパでは冬至の祭りがあったのね。 要するに土着信仰みたいなものよね。(信仰とはちょっと違うかしら。習慣というべきかしらね) それとキリスト生誕のエピソードが合わさってできたのが12月25日のクリスマスなのよ。 クリスマス自体がある一つの文化を飲み込んじゃってるワケ。 そんならさ、日本に上陸したホーリーナイトが日本の文化や習慣をさらに飲み込んでもおかしくないと思わない?

日本の習慣といえば何と言っても正月よ。 正月って今は廃れ始めているけどやっぱり年中行事として最大の『ハレの日』なんだもの、しがらみが付きまとっちゃうわよね。 古来からの習慣ってことで家によってはしきたりだの何だのとうるさいこともあるじゃないの。 そこまでじゃなくても帰省したり年始のあいさつ回りをしたりと色々大変じゃない? 年末は仕事が忙しいことも多いし、年始は家に縛られる人が多いしで、クリスマスがちょうどいい口実になるんじゃないかしら。 クリスマスイコール恋人たちの夜ってしちゃえば、何かとすれ違いの起こりそうな時期をうまく乗り越えられそうよね。 恋人たちの夜だから忘年会や何だかんだといった用事も野暮になっちゃうわけで。

そういうワケでクリスマスに浮かれてるカップルを見て「けっ」と思うよりは「まぁうまいことイベント利用して人生楽しんでるなあ」と感心しとく方が精神衛生上もよろしいのではないかしら。 そんなこと言ってるアタシだけど、やっぱり高いモモ肉にだけは「けっ」だわ。

(2002.12.24)


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