上の方が新しくてよ

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エッチなあなた

日本の夏って一言で表すなら『イキ』なのよね。 何が?って訊かれると困るんだけど、一年中で最もイキな季節は夏よ。 きっと真夏の太陽の熱気に負けじと声を張り上げる兄さん姐さんのイメージね。 はいはい、最近の若者は…とか言い出しちゃあダメよ、それこそイキじゃなくてよ。

本来ならアタシもキリッとねじり鉢巻でワッショイワッショイといきたいんだけど、 今回は野暮を承知で言葉の由来なんて説明しちゃおうかしら。 この暑苦しいのに街中でイチャイチャとしてるカップルがいるわよねぇ。 「おまえらのせいで不快指数は100じゃ!」と怒りたい気持ちはよくわかるわ。 でもちょっと我慢して、そのカップルの近くに寄ってみてくれないかしら。 聞きたくもない?ま、そう言わないでよ。 女の子が含み笑いをしつつ「あンもう、○○君のえっちぃー」なんて言ってるのが聞こえないかしら。

さてこの「えっち」はアルファベットの「H」だということくらいはご存知ね? 今更でもないけど意味は「ほのかにスケベ、軽くいやらしい」といったとこかしら。 厳密な定義づけは難しいけど、「ライトに官能的」くらいの意味合いで使われることが多いわね。 そうそう、昨今じゃセックスの意味も含まれるようになったわね。

この「H」ってもともとは女学生の間での流行り言葉だったのよ。 女学生ってレトロな響きでしょ?もちろん大正時代のお話よ。 破廉恥な殿方を見た女学生はクスクスと笑いながら「あの人ってHね」と囁きあったんじゃないかしら。 もともとはあまりよくない意味だったんでしょうね。 だって実は「H」って「変態」の頭文字Hだったのよ。 破廉恥漢を指して「変態」とダイレクトな表現をするんじゃなくて、婉曲に「エッチ」と言ったわけね。 女性の恥じらいってやつかしら。

これを頭に入れてもう一度カップルの会話を聞いてみたいと思わないこと?
「あンもう、○○君のえっちぃー」→「あンもう、○○君の変態ー」
「ねぇねぇ、えっちしようよ」→「ねぇねぇ、変態しようよ」
あらあら、街中にいきなりアブノーマルさんが増えてしまったわ。 この夏は更に暑苦しくなりそうねえ。

(2002.07.29)


暦と現実

厄日というものが存在するなら今日はまさにその日だわ。 カップラーメンにお湯を注ごうとしたら目測を誤って手にお湯を注いじゃったわよ。 今、手はとってもピリピリして痛いわ。アタシの白魚のような手は赤く腫れ上がって痛々しいったらありゃしない。 と言いつつ、ネタゲットォとばかりにキーボードを打ってるんだからアタシもバカよね。うふっ。

さてようやく梅雨も明けて夏の到来よ。あぁん、日差しがお肌に悪いわぁ、日焼け止めが欠かせないわね。 仕事さえなければ日焼け止めを塗りたくって遊びに行きたいわあ。 学生さんは夏休みを謳歌してるし。羨ましいわよコンチクショー。 暦の上でも今日から『大暑』、見ただけでクラァッときそうだわ。 大きく暑いときちゃったわ、そりゃあさぞかし暑い日が続くんでしょうね。 実際「一年でもっとも暑くなる」期間ってことなんだけど。

この『大暑』の前は『小暑』、「梅雨が明けて本格的な暑さが始まる」期間ということよ。 あら、でも待ってよ。気象庁が梅雨明け宣言をしたのは二三日前のことよ。 ってことは実質今日から『小暑』にしちゃってもいいんじゃないの?

『小暑』が16日間、『大暑』が14日間あるから、つまり今日から30日間は暑い暑い日が続くってことで …んもう今からゲンナリだわ。余計なこと考えるんじゃなかった。 現実の暦の上では八月七日で立秋、つまり秋ってことになるんだけどそんなこと言われてもアタシの身体は納得できないわ。 ダラダラと汗が出てきちゃってんのよ。 クーラをがんがんにきかせながら「残暑見舞い申し上げます」なんて書いても説得力も何もありゃしない。 残暑じゃなくて暑中じゃないの。

でもアタシったら毎年こんなこと言ってんのよねえ。 それでもって、そうめんカキ氷花火に海水浴を満喫してるんだから… 夏バンザーイ。

(2002.07.23)


フリーマーケット

随分ご無沙汰ね。今後こういう挨拶が頻発しないようにはしたいものだわ。 更新するたびに「ご無沙汰ー」「久しぶりー」って言うのはさすがにいやんだわぁ。

最近は政治イデオロギー絡みの資料をあさってるせいでネタに困っちゃってんのよね。 アタシはそもそもイデオロギーって言葉が嫌いなのよぉ。団体行動が好きじゃないからでしょうね。 仕事で必要ってワケでもないのに嫌いな分野の資料をあさってる自分にも理解しがたいものがあるけど。

そうそう、あさるといえばフリーマーケットで欲しいものをあさる人もいるわね。 (苦しい転換なのはわかってるわよ) でもこのフリーマーケットって Free Market すなわち自由市場って勘違いしてやしないかしら。 ちょっと物知りな方ならご存知よね、Flea Market つまり蚤の市って意味なのよ。 片仮名じゃLとRの区別がつかなくて不便ね。

さて、何故 Flea Market かと言うとこれはフランス語の marche aux puces の直訳なのよ。 marche aux puces も日本語に訳すと『蚤の市』になるのね。 で、三歳児じゃないけど「どうして?」はまだ続くのよ。 だってフランス語の直訳でした、で納得できないじゃない?

ま、大体の方は想像ついたんじゃないのかしら。 通説では「蚤のようにわいて溢れるくらい細かな中古品が売られているからとか、蚤がわくほど古い物が売られていたから」 ということらしいわ。 文献としては Albert LaFarge による”What is a Flea Market”(Today's Flea Market Magazine 1998 Winter) という記事で <Flea Market はフランス・パリで行われていたアウトドアバザー marche aux puces の逐語訳として一般的に認識されていて、 その名称は売り物として放り出されていた古い家具に寄生している厄介な蚤からついたという。>があるわ。

もう一ついまいち意味がわからなかったのは、Chartwell Books から出版された"Flea Market in Europe"の記事で <ナポレオン3世の時代に皇帝の建築家であった Haussmann はパリの中心部に軍隊が大げさな音を立てながら行進できるようにと、 四角い家が並んだ広くてまっすぐな大通りを作る計画をたてた。 その影響で、中古品を扱う商人達は彼らの家から立ち退くことを余儀なくされた。 しかしながら、そういった商人達はパリ北部・Porte de Clignancourt の正面で販売することを許された。 1860年頃に最初の売店ができた。パリのスラムから集まったそういった人々はすぐに marche aux puces と呼ばれるようになり、 後に Flea Market と訳されたのである。> なのよね。 つまり『蚤のわいた服を着ている人たちが販売している市場』ってことなのかしら?

ところで、フリーマーケットの語源を検索していて見つけた珍説その1。 『蚤・fleaには、小さくてくだらない、という意味があります。不要になったものは蚤のようなもの、 ということでしょうか。』 フランス語の puse に”小さくてくだらない”という意味があれば的外れでもないけどね。 英語で考えちゃあダメよぉ。

珍説その2。 『puceには娼婦という意味もあるから「娼婦、すなわち「大勢の男に繰り返し使い古された女」のような品物が集まる市場」』 うーん、これにはたまげたわ。世間には随分下品な発想をする人もいるのねえ。 しかし「娼婦のような品物が集まる市場」かあ、無駄にいやらしそうなヒビキだわねぇ。 でもフランス語では子供に”Ma puce”(私のかわいい子、おちびちゃん)って呼びかけたりするんでしょ。 いっくらフランス人がオープンだつっても子供に「私の娼婦」ってな呼びかけはしないと思うんだけどねぇ。

(2002.07.14)


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