指輪 〜指の意味


誰もがはめている指輪。いまや男女問わず最も手軽なアクセサリとしての地位を不動のものにしている。 街に出てみよう、指輪をしていない人のほうが少ないではないか。

ところで指輪をはめるとき、皆さんはその意味をちゃんと理解しているだろうか。 言っておくが「親指にリングをしたら『アナタとのお付き合いはお断りでーす』って意味よ」などのような仲間内の暗号ではない。 一般的な意味を理解しているかということだ。 前述の「親指はお断り〜」の話だが、 ある気弱な女性がそういう意味で親指に指輪をしていったがその意味に気づいてくれなかった、 なんて物知らずなのかしらプンプンということを訴えていた。 馬鹿も休み休み言って欲しい。 そんなローカルルールなぞ知るもんか。口で言え、口で。

さてそれぞれの指の意味である。まずは右手、現実の力、権威、権力を象徴している。
親指:指導者の風格
人差し指:現実を導く。自分の意志を強固にする
中指:意志のまま行動したい現実的なパワーが欲しい
薬指:宝石の意味がストレートに出る
小指:お守り石をするのに良い

左手は想念、精神力、服従、信頼を象徴している。
親指:自分の意思で現実を変えていく。現実の難関を突破する精神力の強化
人差し指:精神的に導き能力をアップさせる。精神的に前向きでいたい
中指:直感力
薬指:愛の約束にふさわしい指
小指:願望達成やお守りにふさわしい指

また、時代によって少々異なることもある。 17、18世紀頃はエンゲージ・リングは親指にはめられていた。 中世キリスト教の司教は人々を導き教えるという行動を意味するブルー・サファイアのリングが叙任の印として与えられており、 それは必ず人差し指にはめられていた。 ローマでも軍団の将校を任命した際のリングを人差し指にはめていた。 今日では、人差し指は独身主義者、独身の人が、中指は未婚者がはめる指ともいわれている。 私は昔左手の小指に指輪をつけていたら独身主義だと聞いた事があったのだが、教えてくれた人の勘違いだったのだろうか。 (物的証拠があるため覚え間違いということはない)

次に足の指輪、トウ・リングについて。 手の場合は右か左かで意味が微妙に違ったが、トウ・リングは両方の指につけて始めて意味がある。 たまに片足だけリングをしているお嬢さんを見かけるが、人差し指以外はファッションとしてしか意味はないので安心して欲しい。 ただし左右の同じ指につけるときには少し注意するように。

親指:護身
人差し指:奴隷の印。欧米では意味が薄れたが東南アジアなど未だに根強く残っている地域もあるので注意
中指:知性。状況判断が冴える
薬指:既婚者
小指:行動力のアップ。不浄なものを排除

気をつけなければならないのは、人差し指の場合、両方なら現在奴隷、片方なら元奴隷を意味するということである。 無論日本国内でこんな馬鹿なことを考える輩はいないと思うが、 海外に旅行する場合はその国での意味をしっかり勉強することをお勧めする。 運悪く奴隷と勘違いされてそのような扱いを受けてしまったら楽しめる旅も悲惨なものになってしまう。 その予防策を講じておくことは文化風習に対するトラベラとして最低限の礼儀ではなかろうか。

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