すべての起源を説く


日本人たるもの正しい日本史を学ぶべきである。 それが基本というものであろう。

さて皆さんは歴史をどれほどご存知だろうか。 縄文文化があって弥生文化があって稲作の邪馬台国の、と語りだす御仁はまさかおるまい。 それはあまりにひどい、偽りの歴史というものだ。 卑しくも日本人たるもの毛皮をまとって獣を狩っているだけの生活なぞするはずもない。 太古の昔から神々しく生きてきたはずなのである。

ではイザナミとイザナギが柱を回って結婚して天照大神かと問うた御仁はまだいい線をいっている。 だが敢えて断言しよう、それすらかなり偏った歴史観であると。

まず天皇の祖は誰であるか。 宇宙人である。宇宙から天神第一代・元無極躰主王大御神(もとふみくらいぬしのおおみかみ)が君臨なされたのだ。 すべてはそこから始まった。 天神第二代、泥の海に岩石のような塊ができ、ようやく土と水が分かれて天地は玉のようになった。 天神第三代の出現から二百二十四億三十二万十六年後、天地が別れてようやく大空に中空ができる。 そして天神第四代、天上に男神としての日の神、地上に風の神としての女神が生じ、男女の別が定まった。 (以下省略。大体長ったらしい名前が多すぎる

天神第七代の後に上古第二十五代の時代に入る。 ここでようやく馴染みの名前を目にすることができる。 第四代の『古事記』で始源神とされるアメノミナカヌシ、第十四代の『日本書紀』本文で始源神とされるクニトコタチである。 ちなみに天照大神は第二十二代目である。 また、上古第二代の天皇は五色人(黄・黒・赤・白・青)の皇子・皇女を生み、それを全世界に派遣した。 その中には支国インダウ天竺万山黒人民王やヨイロバアダムイブヒ赤人女祖氏、オストリオセアラント赤人民王、 ヒウケエビロスボストン赤人民王、アフリエジフト赤人民王などの名が見られる。 何と近世以降に発生したと思われる土地の名は既にこの頃存在していたのだ。

その他にも驚くべきことにすべての文明の発生に日本が関わっている。 例えば世界にはいろいろな宗教があり、その宗教には教祖がいる。 モーゼ、マホメット、釈迦、孔子、キリストなどである。 彼らは日本で修行することによって超能力を会得した。 また老子や孔子、孟子なども日本で学問を修めた。 ヘブライ文字というものがあるが、あれは日本人が使用していた片仮名とアヒル文字と呼ばれる神代文字が起源なのだ。 当然世界各地に散在する遺跡も日本が起源なのである。

これらの説は一見荒唐無稽な戯言だと思われるかもしれない。 だが、さにあらず『竹内文書』というれっきとした文献がこれらを記しているのだ。 『古事記』『日本書紀』といった正史と思われていた文献はすべて歪曲された歴史を綴ったものに過ぎない。 この壮大な『竹内文書』がなぜ世に埋もれていたのかといえば、 戦前『古事記』『日本書紀』に依存していた政府と真っ向から対立してしまったからである。 そのために繰り返し弾圧を受けて、貴重な資料もほとんどが押収されてしまった。 だがこのような壮大な歴史を埋もれさせておくのは重大な損失に他ならない。 そこでこのような正史の触りを提示することで、皆さんの啓蒙になれば幸いである。

ちなみにこの『竹内文書』をこの世に知らしめた人物はとある新興宗教の教祖であった。 さすが教祖様はスケールが違う。

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