これは『サイバ老師の心』で長らく公開して頂いていた物ですが、サイトの
リニューアルに伴い老師のコメントごと引き取ることにいたしました(笑)。
コメントなどは老師が書いてくださったものです。
いい機会ですので、一部修正を行いました。



友人の麒麟さんとほたるさんが、この秋、めでたく生計合併に合意し、
調印されました。その調印を記念して両者は欧州各国を歴訪してきた
ようです。歴訪記を友情掲載!
結構、笑いどころ有りなので、ゆっくり読んでくださいね。
ここだけの話、時期が時期だけに、結構帰国までハラハラしてました。
無事に戻ってこれて、よかったねぇ。


麒麟ほたる欧州歴訪日記 

 ※こちらは古い記事が上になります。(校了しているため)
  オリジナルは80文字/1行でしたが見易い(?)ように編集しました。


10月9日

FREST(注:実家の近所の小さなショッピングプラザ)
のうどん屋『四国屋』はなかなかおいしかった。
でも、いかにも「海外行ってきます!」みたいな格好の
私たちを見て「正気か?最近の若い人は世界情勢を知ら
ないのかしら」と言わんばかりの視線を浴びたな…
 大阪エアポートホテル(注:伊丹空港に前泊した)は
ショボイ感じざんす。思ったより狭いし…。
どうやらワンフロアしかないみたい。仕方ないのかな。
伊丹空港内をブラブラして、飛行機の発着をしばし見てた。
かなり頻繁に離着陸するのだの。これで以前は国際空港
だったのか。すごいなあ。
 その後スターバックスでお茶したかったけど満員だった
ので断念。謎のセルフサービスレストランでお茶した。
 部屋にはティバッグが六個もある。たくさん飲んでねって
ことかいな?

        19:25

 六時から夕食に行ってきた。コース食べたの。ほたちゃん
は肉、私は魚でした。そこそこうまうま。最後はコーヒー
と紅茶だった。こっちはポットサービスで牛乳も温かくて
御機嫌、ほたちゃんはデミタスカップより一回りほど大きい
カップにクリームもちっこいパックのやつ。「淋しい人、
手ぇ上げて?」と言ったら手を上げてくれた。素直でええなあ…。
「コーヒーがこんなに虐げられてるなんて珍しいなあ」
紅茶がいつも悲しいモノだった時の淋しさがわかったか。
 食べ物の話ばっかりやな…
  
 ニュースはテロと空爆ばっかり。当たり前だけどさ。
前回の台湾は大地震だったしなー。その前の香港は何も
なかったけどさあ。でも私、金沢で三カ月ぶりの雨にヒット
したり、旅行から帰ってきたらJRがストだか何だか、
事故だっけなで動いてなかったことがあったり、スキーに
行ったら二日のうち一日は必ず吹雪くとかってほたちゃん
に言ったら「ふうん(ニヤリ)」とされた。でも偶然だと
思うよ、うん。って言うか偶然ってことにして、お願い、
ナムナム。

10月10日  6:30

 アフガニスタンは相変わらず空爆が続いている。でも
タリバンの軍事施設の周辺には一般市民が住んでいるんだって。
すごいよね、アメリカは。結局やってることはテロリストと
同じことやん。
「テロを制圧するためには一般市民が犠牲になるのもやむ
を得ない」とか言ってる人も思考回路はテロリスト並み。
ちょっと嫌な流れだよなあ、この世の中。
 
        7:40
 搭乗手続きをして朝食。売店のサンドイッチと紅茶。
貧しい…。手荷物検査でひっかかった。ボールペンと
ピンセット(化粧品)のどっちかが原因だと思うけど、
どっちだろ?「何でそんな、ひっかかりそうなモン入れたん?」
とほたちゃんは言う。
「朝ホテルで『入れようかどうしようか』って迷ってたら
『そんなん大丈夫やん』って君が言ったからやん」って
言ったら、そんなのでひっかかるとはって驚いてた。
私もビックリだよ。しかし、ホンマ何が原因なのだろう?
 ほたちゃん曰く「ピンセットだと思うな。ボールペンで
ひっかかったらいやだよ」
  
        8:30
 ほたちゃんのチケットが自動改札機ではねられてやんの。
要注意人物じゃーん。きっと後でスチュアーデスさんに
麻縄でぐるぐるに縛られるんだよ、あっはっは。成田行きの
便はとってもひろびーろ。本当にエコノミーなん?椅子も
ふかふか、設備も充実、ゲームもできる。ここを使うのが
一時間だけなんて、すごいもったいない。これでドイツまで
行かせてよう。いや、まじで。
 
        10:30
 今日は随分揺れる。飛行機の中では「おぅえ〜」って
状態になった。一時間つらかったよ。あと十二時間のフライト
が非常に憂鬱なり。現在成田にてトロピカル・アイスティ
なるものを飲んでいる。…まあトロピカルな味だわさ。
 機内のドリンクサービスでほたちゃんはコーヒーでなく
爽健美茶を選んだ。「助かった。今横でコーヒーの匂いが
したらかなりしんどいと思うの」と言ったら「そうだと思った」
だと。お見通しでしたか。
 一回、かなり乱気流に入ったのか、スーッと落下するよう
な状態になって、機内のあちこちで「うおっ」と悲鳴みたい
な声が挙がった。ちょっと怖かったし、国内線で死にたくない
と真剣に思った。今回の旅行って色々なところで命懸けなん?
やだなあ。
 
        3:45
 こっからドイツ時間なり。夜中の四時近く。うーん、
時差ボケがきつそう。さっき免税店で煙草を買ったのだけど、
レジのおばさんがすごい態度悪い。袋詰めした煙草を投げる
ように置いたり、憮然とした口調でしゃべったり。
成田空港の搭乗口A61近くの免税店は要注意にゃ。
ってゆーか二度と行くもんかっ。(他のとこの店員さんは
感じよかった)
 さっき『I'll』のシールを鞄に貼った老夫婦発見。
仲間だー。そーいや、出国審査の時は何もひっかからなかった。
荷物の検査が厳しいのは国内線だけなん?国際線だって
ハイジャックされてどっかに突っ込むこともありえると
思うんだけどなあ…。
 
        4:40
 搭乗…せっ狭い?。こりゃあエコノミー症候群にもなる
わあ。伊丹?成田間のはビジネスクラスだったのだな、
きっと。うう、これで十二時間ですかあ?つらいよう…。
 
        8:00
 機内食をいただいた。和食(牛丼)と洋食(鶏カツチーズ
挟み)があったので、ほたちゃんが和で私が洋をチョイス。
でもこんな狭苦しいところでナイフとフォークなぞ使えないし、
箸で鶏を挟んでかじってた。それを御覧になったスッチャ
デスさん(ドイツ人?)、そこはかとなくいや〜な顔を
なさってたような…。気のせいだよね。パンはパサパサで
おいしくなかった。トホホ…。
 
        8:40
 前のおっさんがかなりリクライニングを倒してきて非常
に迷惑なので仕返しにテーブルを戻したり倒したり、下の
鞄を取る時頭をぶつけてやったり、テーブルで書き物をして
やったりと嫌がらせをしている。ここはエコノミーだっつーの。
邪魔やねん!でも同じツアーの人なんだよなあ。あまり、
ちょっかいはかけんとこ…。ほたちゃんはお昼寝中。
あんまし寝ない方がいいと思うけど、荷物の重い人は体力
を蓄えなきゃいけないもんな。
 ゲームは飽きたし、目は乾くし、でも寝るのは時差の関係上
やめといた方が無難だし、することないよ。ひまひまひまー。
 
        11:35
 前のおっさんはリクライニングを戻した。ふう、長い闘い
だったなあ…。
 あと六時間ってことはようやく半分を過ぎたってことか。
長いよ、まじで。もう少し(少しじゃないか…)したら
例の空爆地の近くを通るのだな。無事通過できたらいいな。
(注:緯度がかなり高いところを通っているので本当は
全然近くじゃありません)
 おじさんがリクライニングを戻したので、メモは膝の上
で書くことにした。フェアプレイでしょ?
 外はひたすら雲海が続く。…当然なんだろうけど見てる
こっちはつまんない。今日のロシアは曇りがちなの?
 エアコンのせいか、肌が突っ張るくらい乾いてる。眼も
ドライアイ。これでゲームは自殺行為かもしんない。
ほたちゃんもさっきコンタクトをはめ直してたしな。
 することがないんで、つらつらとメモを書いているが、
ネタもないのだ、これが。本当はほたちゃんとしゃべりたい
けど、寝てる人の迷惑かも…と控えている。今ほたちゃんは
ゲームをしているが寝てる人がいなかったら邪魔しまくって
一方的にでもしゃべくってやるのだがな…(笑)。
 
        12:30
 デニッシュタイムだす。食べることしか楽しみがない
のだよワトソン君。スッチャデスさんがトレイを差し出し
つつ「ハンバーグとアップルがございます」すかさず、
ほたちゃんがハンバーグをゲット。一瞬遅れて私はアップル。
でもハンバーグもいいなー。「ねー、半分こしよー、半分こ」
「やっぱり言うと思ったよ(ニヤリ)」さーすが、わかってる
じゃございませんか。その後、しばし経つと再び消灯。
「俺ら、食っちゃ寝の生活せなあかんの?」確かに百グラム
百円の白豚か、ブロイラーみたいだね。ああ、腹のプヨが、
二の腕のプヨがまた増える…(泣)
 
        13:10
 今回はテーマがある。題して『雲の上の腹気圧とデについて』。
高尚だ。一考するに、人は一気圧の中で生きている。
つーことは、ある意味外気圧の影響をモロに受けているに
違いない腹の中、具体的に限定すると直腸の辺りも一気圧
である。ところが、雲の上では気圧は当然低い。すると
内臓の中の気圧は外気圧と同じになろうとするから、ま、
上から下から空気を逃がそうとしますわな。ところが下
に何日分かの貯金があったらどうなるだろう?出てくる
のは空気だけでなく実体を伴って出てくるのではないか。
スッチャデスさんにも訊いてみたいが、今飛行機からつまみ
出されても困るので大人しくしてようっと。
 
        13:50
 前回の考察について、ほたちゃんは何のことやらわから
なかったそうな。下から出る、二三日出ないこともある
固体といったらアレしかなかろう。そんな単語を書くのは
いやじゃ。
 さて、飛行機から見える虹は円である。かなり長い間
出ているがまだ消えない。虹には儚いというイメージが
あるが雲の上に現れるのはそんなもろいものではないらしい。
かれこれ二十分は過ぎたのにまだある。
 先程スッチャデスさんが(日本人だぞ)「ドイツ以外に
どこか行かれますか」とパンフを持ってきた。なぜか
固まるほた氏。スッチャデスさんはかすかにイライラ
なさってる御様子。私が小声で「パリ」と言ってようやく
「あ、パリです」…って何か難しいことでもあったのか?
「いや。『ドイツ以外』って『ドイツの主要都市以外』って
解釈してしまって『えーと、ドイツってどこ行くんだっけ?』
って考え込んだんだよ」「ドイツを首都の名前だとでも
思ったん?」「俺もそんなおバカじゃないって」
いや、充分おバカです。
 
        14:10
 現在Kaninpenの上辺りを飛んでいる。かなり
緯度が上のようで、晴れてて地上が見えるのだがまるで
雲海のように真っ白なんである。永久凍土とか、そういう
世界なんだろうか。今、この下では白い息を吐きながら
生活している人たちがいるのだろう。その遙か一万メートル
上を飛んでる私たちがシャツ一枚で過ごしているという
のも不思議な気分だ。
 
        15:50
 夕食…なのだが現地時間に照らしてみると三時のおやつ
になる食事を頂いた。メニューには『鶏とマッシュルーム
のパスタグラタン』とあったが、どう見てもシメジだった。
ついでにパスタはマカロニかと思ったらファルファッレで、
意外性があってよかった。前の席のおっさんは食事中に
リクライニングしてきやがった。どうやら懲りてなかった
らしい。到着するまで嫌がらせしたろか。
 とうとうグラタンまで箸で食べた。スッチャデスさんは
無表情だった。何を言っても無駄だと思ったのかな?
(何も思ってなかったのでは?とか言うな)
 飛行機の窓の外に水滴(?)が凍っていて、それに陽が
あたるとキラキラ輝いてとても綺麗だよ。宝石みたいに
輝いているのさ。
 
        18:25
 空港内(注:フランクフルト空港)は絵にあふれている。
 空港内にあるモノレールの名前はSkyLineだった。
日本じゃ使えん名前だのう。
  
        21:50
 ベルリン着。機内で寝てなかったからもう眠いの何の。
ほた氏は煙草を吸いたいらしいが、なかなかタイミングが
合わない。喫煙コーナーを探しに行こうとしたら集合が
かかったりして。はっは っはー。
 ホテルに行くためのバスはでっかい。乗り心地はよろしいが、
スペースの無駄遣いのような。それって日本人的発想?
 ほた氏は荷物が無事届いているか、やたら心配してたけど
杞憂だったようで。
 さーて、あとは寝るだけだ。

10月11日  6:50
 何を興奮してるんだか、六時にお目覚めである。
そっからベッドでボケボケしていたが、とうとう起き出して
熱いシャワーを浴びてきた。気持ちいい。後でほた氏にも
勧めよう。今は横でバタバタされているにも関わらず熟睡
しておる。
 現在七時になろうってとこなのに、まだ外は暗い。
そういや緯度が高いとこだっけと改めて実感。部屋は広い。
ベッドもシングルの割には大きめ。これがドイツ人仕様
なのだろうか。昨日乗ったドイツ国内線も座席は広かったし、
あのエコノミーなら気持ちよく長時間乗ってられそうだな。
またエグゼクティブ席をエコノミーに解放していたという
オチでなきゃの話だが。
 昨日は薬を飲むのに水道水を使ったが特に何も起こらない。
一晩たっても何もなってないから大丈夫だろう。ミネラル
ウオータを買うのを忘れてたんだい。腹の虫がやかましい
ので、かえって活性化されたのかとも思ったり。
(それで目が覚めたのかも)
 
        8:40
 朝食をたらふく頂きました。ハムとかベーコンとか味が
濃い。塩たっぷりなんじゃないかな。パンが超美味!
近所にこんなパン屋あったら毎日通うぞってくらいおいしいの。
中がもっちりとしてかむと味がある。日本のお米みたい
だね。ヨーグルトもあったけど食べてない。明日かな。
 添乗員のA村さんて方は色の薄いイメージで物腰丁寧
な方だけど、淡々と冗談をおっしゃる。ドイツ語はペラペラ
で、当たり前のことなんだろうけど、やっぱすごいと思う。
あの際限なく変化しまくる言葉を覚えているんだもんさ、
尊敬するよ。私は途中で挫折したからな。
 折り畳み傘を購入。16.5DMなり。黒と赤ので、
かなり派手かも…。
  
        19:10
 観光はまあ一通り済ましました。基本的にバスから見て
ました。ベルリンの壁とか、ゲシュタポの地下牢とか、
勝利の塔とか…うん、まあ、こんなもんかなって感じ。
昼はサラダ、ポークシュニッツェル、フルーツサラダ、
リンゴの炭酸ジュースを頂いた。レストランに入っても
水は出てこないのだ。しかし、サラダだけでいっぱい
いっぱいな量で、こればっかりは日本人仕様にしてほしかった。
シュニッツェルもおいしかったけど食べきれなかったし、
フルーツサラダに至ってはアイスがのっかってる。
サラダちゃうやん、それ!ウインナシュニッツェルじゃ
ないのは狂牛病のせいかな。
 午前の観光でペルガモン博物館に入った。「これ、
復元?すごいなあ」とか言いつつ、大理石をペタペタ
触ってたら監視員のお姉さんに「石は触らないで」と英語
で言われた。すんまんせん。
 午後はまずテディベアの直営店ちうとこに行った。
ほた氏はあかりちゃん(注:三歳の姪っ子)にと言ったけど、
個人的にはお義姉さんに貰ってほしいテディベアを買った。
132.9DMなり。むちゃかわいいよーん。
 その後はシャルロッテンブルク城に行く。入ってまず
チケットを買うのに悩む。Old placeのみだと
4DM、New placeを含めると…いくらだっけな。
10DMくらいだったかな?「旧館だけでいいかあ」と
言ってたら、全然知らない日本人の二人連れのねーちゃんに
「陶器の間に行きたいんですけど、どう行けばいいんですか?」
「英語できます?」と訊かれた。知らんわ。「英語?
からきしだめです」と逃げた。ドイツビギナーに何を
期待するかな。ま、知らずに訊いたのだろうけどな。
  その後はUバーン(地下鉄)でKarlMarxSta
で降りたらホテルはすぐ、とのほた氏の言を信じていたのだが、
全然すぐじゃなかった。後でホテルのマップを見ると
KarlMarxStaでもSバーンの駅だった。
同じ駅名なのに場所がそんなに離れているんかい?しかも
『るるぶ』の路線図には載ってないし、二人で首を傾げて
しまった。

10月12日  6:00

  昨日は八時頃に落ちてしまった。「軽くバーでも行って
ブレッツェル食べようよ」とか言ってたが面倒になり、
部屋から一歩も出ず。こんなことならベーカリーで
ブレッツェルなり他のパンなり買って帰りゃあよかった。
くくう?。今日こそは食べよう!
 結局スーパーでじゃないや、ホテルの売店で買った
ポテトチップを二人でバリバリ食べた。妙に油っぽい。
量は多くて、最初は得した気分だったが胸焼けしそうになった。
  スーパーで買ったのはvolvicだったや。
0.5l(ドイツは500mlとは表記しないらしい)で
0.99DMなり。や、安い。ほた氏は「二本買っとけば?」
と言ったが、二本で一キロ、重いよ。疲れ果てた身には
拷問ざんす。そしてスーパーでは袋をくれない。資源の
有効利用だのう。結果的にこの後KarlMarxSta
からホテルまで延々歩いたので二本も買わなくて正解
だった。「何で二人で旅行すると歩く羽目になるんだろう」
とか言いながら歩いてた。「他の人はタクシー使ってる
だろうに、歩いてホテルに帰ってるのは私らくらいじゃない?」
とかね。
 そーいや、いまいちUバーン(つーか電車の)チケット
の購入方法がわからん。路線図がだいたい同心円でA,B,C
に分かれてて、ボタンはAB、BC、ABCとかになって
いる。ところが私らはA区間内を移動したい。Aのみという
ボタンがないんである。ABで4.2DM。でもガイドブック
には最低2DM程となっている。何だか高めに買って
しまった気がするが確信はない。改札口はなく、車内で
検札に来るとのことだったが誰も来ない。「もしかして
同じ区間内は無料じゃないの?」とほた氏。
「それはないでしょ。採算が取れんじゃん」「そこは国
が金を出してるってことで」なるほど、もしそうなら私ら
4.2×4(解散場所→シャルロッテンブルク城→ホテル)
で16.8DM(約千円)損してるってことじゃん。
テディベア買った時も免税手続き忘れて18.33DMを
ふいにしたかもしれないし。(免税手続きをしてくれない
店もあるので断言はできない)二人でホテルでくたばって
いました。アホ二人組だのう。
 
        8:00
 朝食はおいしかった。ヨーグルトをフルーツポンチもどき
(マケドニアというそうな)にかけて食べると大変うまい。
これはドイツに限らずどこでもおいしいか。
 チェックアウトで、家に電話したので通話料を取られたが、
20.6DMなり。高いー。五分も話してなかったよね、
ママン。暴利にゃ詐欺にゃ納得いかんにゃ、と言ってても
仕方ないのであきらめよう。
 今日も天気はよろしくない。昨日同様降ったりやんだり
の模様。うっとうしいなあ。
  
        10:50
 サンスーシー宮殿を一回りする。フリードリヒ二世の
趣味丸出しで、庭園に飾られたギリシア神話の彫像はやばげ
でした。男の神様が男の人をさらってたり、股間の葉が
膨らんでたりと…どこ見てんだろね私ら。景色はすごく
綺麗だったけど印象に残ってるのはそんなもんばっかし。
 アイスがおいしかった。一つ1.5DM、安いな。
私バニラ、ほた氏チョコ、こくがあってうまい。
 暖かくなってきた。上着を着てると汗ばみそう。
  
        12:00
 ツェツィリーエンホーフ宮殿を見る。かのポツダム会談
の会場となったとこだそうな。アメリカ代表の控え室は
元喫煙室で狭くて暗い。部屋割したのはソ連だそうで、
どう見ても嫌がらせでしょうって感じでした。庭には
赤い星の花壇があった。共産主義っぽーい。
 
        13:15
 昼食です。スープ、魚、チーズケーキでした。スープは
トマト風味で肉が入ってた。案外あっさりしてた。魚は
ガーリックバターたっぷりのクリームソースがかかってる。
おいしいけどカロリーが怖いって。ちょっとだけソースを
パンに付けて頂いた。おいしいけど一切れでやめておこう。
ケーキはフォークが刺さって出てきた。確かに落ちない
けどさー…。重量感たっぷりだけどあっさりでした。
量が多いんで残したけど。ドイツ料理ってこんなんばっかり
なのにどうして町中にはスレンダーなお姉さんが歩いて
いるのだろう。
 
        13:30
 ライプチヒに向かうバスの中、ガイドさんがバッハの
『ブランデン協奏曲』(?)をかけてくださった。非常に
優雅なひとときなり。これで紅茶があれば言うことなしだね。
 
        19:15
 ホテル着。少しバス酔いしたかも…。相変わらず
甘ったるい匂いが漂っている。ドイツの匂いはそういうもん
なのかな。
 午後からはバッハゆかりのトーマス教会に行った。
写真禁止だけど撮ってた人を知っている。ほたるとかいう人
だったな。ま、もう時効さ(嘘)。
 その後は自由行動になったので本屋で猫の写真集を
10DMで購入。母が喜びそう。そいで「やっぱうちの
クロが一番ね」とか言いそう。(注:言いました、本当に)
 それからベーカリーを覗いてブレッツェルを見てたけど
食べたら夕食がだめになりそうなので断念。明日こそはー…。
 ガイドのイクヨさんはドイツ生活三十年だそうだけど、
おしゃべり好きなおばさんだ。コンダクターのA村さんと
バスの中で世間話をなさってた。バスの先頭席に座ってたら
急ブレーキがかかった時フロントグラスを突き破って飛び
出したという話がしょっちゅうあるそうな。
しょっちゅうなの?ガイドも命懸けなのな。
 ホテルの部屋には天井に大きな扇風機みたいなのがついてる。
何かゴージャスちっくでいいなあ。
  
        22:00
 夕食はホテルにて頂きました。サラダ、トマトスープ、
七面鳥、デザート、紅茶、とザクセンワインでした。
ワインうまし。土産に買って帰りたいくらいでした。
サラダはセルフサービスだったのでドレッシング抜きで。
紫キャベツはほろ苦ざんす。七面鳥は不味いと聞いてた
けど結構おいしい。量が少なかったからかな。デザートは
油っこいリンゴ風味のパンケーキをセルフサービスでした。
二人で一個を食べきれず。お百姓さんごめんなさい。
でも油っこ過ぎるんだってばよ。紅茶はガラスのカップで
供されました。ティバッグ付きで持ってくるの、やめれ。
ちなみにほた氏はビール。確かにおいしいわ、ビール。
名物と言うだけのことはある。

10月13日  8:30
 朝食は相変わらずバイキングなり。でもソーセージだけは
サーブしてくれた。味が濃いめだけどスパイスが効いてて
おいしい。でもこれは土産にできない。残念だのう、その分
たくさん食べておこう。(四本しかくれないみたいだけど)
言ったら追加してもらえたんだろうか。パンは昨日のホテル
の方がおいしかったな…。
 昨日は夕食の時自己紹介があった。ほた氏の言葉は尻すぼみ
の尻切れトンボで横で聞いてた私も「もちっとハキハキ
しゃべらんかい」と思ってしまった。今回のツアーは新婚
のうちら、新婚十ヶ月目のカップル、定年夫婦二組、
定年夫婦+娘さんの家族連れ(三人家族)でした。パリまで
行くのはその家族連れの人だけで、オプショナルツアーの
最小催行人数は十人て書いてるけど、全然足りなさそうな
気配ざんす。他のツアーの方と合流する可能性もあるけどね。
 
        8:50
 エレベータにて。ドイツ人のおじさんが前にいたのだが、
扉が開いて先に乗り込むのかと思いきやスッと扉を押さえて
くださった。「おお、レディファースト」と思ってたら、
さっさと乗り込んだのはほた氏だった。あんたはレディかい!
しかもおじさんに対して何も言わない。そりゃあんまり失礼
だぞ。私はちゃんとお礼言ったもーん。
「次から気をつけまーす」だと。
 
 ほた氏の証言「便器の位置が高い!子供はどうやって
用を足してんだ?」場所によっちゃ背伸びしなきゃいけない
らしい。
 
        13:45
 ツヴィンガー宮殿の王様は教会と城と愛人宅を渡り廊下
でつないだんだそうな。何を考えとんじゃ、エロ王。
古典派絵画は眠たかった。絵画はてんで興味ないんだもん。
でもドレスデンの風景を描いたものはすごく細かくて写真
みたかった。それだけのために画集を買った。19.8DM
なり。
 昼は中華で、特に麻婆豆腐を白飯にかけたのがおいしかった。
久しぶりの米だからかな。
 バロック様式の建築は不連続性が特徴なのだそうな。
そういうのはよくわからんが重厚な雰囲気に圧倒されたよ。
「すごい、かっこいい」としか言えない。うっとり見ほれて
いました。
 
        15:45
 マイセン工房見学。博物館で「こんな食器で食事したーい」
となってたけど売店にて腰砕け。た、高いー。手の平より
小さい皿一個が200DM以上する。断念したよ、
ちくそーう。食器の目録18DMを購入。涙を飲んだよ、
あううー。別のツアーのおばさんたちが何やらお高いモノを
購入してらした。うらやましいー。
 
        19:40
 マイセンの後、なんとか城(マイセンの最初の窯が
あったとこ)を見に行った。石段を登った。尾道みたいよ、
えっちらおっちらと。ガイドのイクヨさんお勧めのロマン
チックな道はウイークエンドっちうことで閉鎖されていた。
残念。帰りはイクヨさん超お勧めのケーキ屋に寄った。
すっごい自信満々に「何でこんなに自信あると思う?
私を誰だと思ってる?」知らないって。「私、栗原はるみ
の料理の先生だったのよ」ええっ、本当に?驚いたよ、
マジで。(注:栗原はるみ氏は著名な料理研究家。私も
何冊か著書を持っています)でもほた氏は「そんな人が
何でガイドやってんの?」うーむ、何でなんだろうねえ?謎。
(ちなみにケーキは一切れ1.5DM。安い!)
 そいで、ほとんどの人が日本料理を食べるという中、
うちら二人だけホテルに帰る。近くのカフェでビールと
ワインを頂いたが、ウエイトレスさんが思いっきりビール
をひっくり返してくれた。この旅、何かトラブルがないと
済まないらしい。でもワインはめちゃ美味。ビールも
ほた氏は口に合わないらしかったが、一口味見したら
こくがあっておいしかった。(察するにほた氏は、ビール
は薄口が好きなんだろう)合わせて14.5DMなり。
 これからテイクアウトしたケーキを頂く。楽しみなり。

10月14日  6:50
 たっぷりとワイン(しかもちょっぴりビールが入った
かもしれないやつ)をいただいて、イクヨさん超お勧め
のケーキもおいしくいただいて、眠気に敗北したのが八時半。
いやあ、よく寝た。
 ちなみにイクヨさんお勧めのケーキ屋さんはKonditorei
Cafeと言うらしい。Kart?Hein.Str.13
とElbStrasse31にあるらしい。感覚で言ってる
なあ。でもレシートを見るとそういうことらしい。
私たちは聖母教会の近くにある方に行った。どっちなんだろう。
でも一番お勧めのケーキは売り切れてて、イクヨさんの
残念がりようはすごかった。一切れしか残ってなかったら、
まず自分がさっさと買っちゃうんじゃないかというくらい
そこのケーキが好きみたい。どんなんか見てないけど、
バターケーキの一種らしい。私らが買ったケーキ(ココナツ
ケーキとプラムがサンドされたケーキ)もおいしかったけどね。
イクヨさん曰く「日本じゃない味よ」確かに。
 天井の扇風機もどきをほた氏はいたくお気に召したらしい。
「うちにも欲しいなあ。賃貸にもつけられるような、電灯
と兼用してるやつが売ってたし。(たぶん東急ハンズ辺りに
だろう)でもうちのリビングは空気循環させる必要ない広さ
だから無駄かなあ」と勝手に自己解決してた。わかってる
ではないか。ちなみに欲しがっても私が許しません。
邪魔だよ。(注:後日、購入寸前までいったのですが、
天井板の強度の関係で設置が厳しいと判明し泣く泣く諦めました)
 
        8:40
 朝食終わり。茶色で細いクロワッサンみたいな形のパン
を食べた。上にチーズを乗せて焼いてるもので、非常に
固いけどおいしい。食いちぎるのが大変で、さして大きく
もないパンなのに顎が疲れた。ほた氏は穴あきチーズに
チャレンジしたがあまりおいしくなさそうだった。
「不味くはない。うまくもないけどな」味見したけど
二口目はノーサンキューだったよ、私は。
 
        19:20
 本日はヴァイマールに行く。午前は移動で終わった。
昼は白鳥亭という今上天皇もいらしたことのある由緒
正しいけどサーブが遅い店で「白鳥にちなんでチキンを」
頂いた。白鳥にちなんで白鳥を食べさせてくれるのかと
思ったのにな。ほた氏はマッシュルームスープに泣く。
好き嫌い減らせよ。鶏は茶色のソースがかかっててコクが
あった。鴨みたいな感じ。付け合わせの野菜にはマヨネーズ
の酸っぱいバージョンがかかってて、ほた氏はおいしい
と喜んでいたが私はあまり好きじゃない。デザートは
シャーベットのベリー添えだった。シャーベットは濃い。
濃厚ざんす。
 そいでA村さん(注:添乗員さん)の御友人とおっしゃる
ナントカさん(名前忘れたけど社民党の土井さんに似てる人)
が特別にガイドに加わって下さった。(注:イクヨさん
は前日でガイド終 了してました)ドイツ人の旦那様も
一緒で、土井さんのハンドバッグを持っていらした。
ドイツでは女性の荷物を男性が持つものなのだそうな。
 まずゲーテの家に行く。いちょうの葉は一枚が分かれた
ものか、二枚が一緒になったものなのか、という言葉は
ゲーテの言葉なんだってね。そのためいちょうはこの街の
シンボルなのだそうな。ゲーテはあと「もっと光を…」
の人だと。ヴァイマールの大臣でもあった人だが台所が
狭いの何の。不便そうだった。その後シラーの家に。
『ウイリアム・テル』はスイスを舞台にしているが、
シラー自身はスイスには一度も行ったことがないのだと。
しかし、その描写はスイスに何年も滞在したゲーテが絶賛
した程、生き生きと見てきたように書かれているのだと。
天才なのだな、きっと。ベッドが非常に狭くて、日本人
の私らでも足を曲げなきゃいけないんじゃないかという
狭さだった。
 そして偶然、今日は球根祭の三日目最終日だそうで人波
がすごかった。店もたくさん出てたので、ブラブラしながら
得体の知れん肉(土井さん曰く「多分豚でしょ」)に
パンとザワークラフトがついて7.5DM。でもザワー
クラフトは食べられず、ちゃい。私はソーセージを丸パン
に挟んだもの3DMを食べる。うみゃい。
 六時から散策がてらの見学をした後にまた食べたもん。
その前にビールも飲んだ。3DM(0.3l)と書いてる
のに二杯分6DMを出しても首を振られる。「?」となって
よく聞くと12DM出せって言われてるらしい。
何で?言われるまま12DM払うと売り子のお姉さんが
何やらひたすらしゃべる。多分、ビアマグ(ちゃんとした
マグでサーブされているのだ)を返したら3DMは返すよ
ということらしい。なるほどな。これ理解するのに五分
ほどかかってビールの泡がかなり減ったが。ま、旅の恥は
掻き捨てっちうことでお姉さんにため息つかれようが
笑われようが気にしないのだ、ふん。
 サンドイッチも食べようかと思ったが挟んでるのが魚
なのでやめた。いまいち腰が引ける。ま、結局その程度で
腹が落ち着いたのでよしとするか。

 あとで食べた方のソーセージは焼きすぎてクリスピーな
歯応えだった。日本と違って祭りでもビールや食べ物の
値段は良心的だ。

10月15日  7:20
 朝食を済ます。今日は伝統ある(そうな)エレファント・
ホテルでもビュッフェざんす。シリアルの種類が多いのと
生フルーツがあったのが伝統あるホテルならではの品揃え
と言っても過言ではなかろう。(口から出任せだけどな)
部屋の雰囲気がよく、浴室は黒い石を使ったシックで明るい
造り(採光がたっぷりとなるよう窓が大きいのだ)に
なっていた。珍しいことざんす。今までのホテルの浴室は
窓がなかったからなあ。ベッドは一見ダブルだったんで
驚いたが、カバーをめくるとシングルベッド二つがぴったり
くっついてるだけだった。紛らわしいやな。
 どうやらこちらのモーニングコールは人がしゃべって
いるらしい。テープを流しているわけじゃないようで、
最初の頃無言で切ってて悪かったかなと思った。
 ところで同じツアーの人で一人だけ蹴っ飛ばしたい御方
がいる。三重からいらしたという老夫婦の片割れで、
波平頭を帽子で隠しているので私らは帽子ジジイと命名
した。歯を剥き出しにして写真を撮るのは趣味の問題と
して、見学してる時に前に割り込んでくるんである。
毎回毎回やられると忍耐力もすり減るんである。
「ノイシュバインシュタイン城では絶対俺が最前列に行ってやる」
とほた氏は息巻いているが、割り込み歴ン十年らしき
ジジイに敵うかね?「勝つよ」とは言ってるけど。
 
        9:10
 サービスインのトイレは有料なのだが、係の人が男性
だった。ちょっとイヤ…。エレベータは普通の片開きドア
の中にある。戸惑ってしまった。何故そんなことになってんの?
 土産コーナー(つーか単なるショップ?)にはフランケン
ワインが多くある。フランケンが近くなってきたせいかな。
 
        12:00
 ヴァーグナーさんちを訪問。ヴァーグナーは五十歳まで
超ビンボーで、あまりの貧乏さに飼ってた犬が逃げ出した
こともあるそうな。ヨーロッパは犬も個人主義なのだな。
その後にルートヴィッヒ二世がパトロンになり、バイロイド
に居を落ち着けたのだと。
 バイロイドはルートヴィッヒ王(二世じゃないよ)の
姉君が嫁に来て「ド田舎だわ、退屈!」と弟にグチッたら
「お金出すから好きにせい」と王様権限で芸術家や建築家
を派遣したそうな。ま、姉弟仲はよろしいけど我が儘な
おひーさんやね。
 
        17:10
 昼食はバンベルグにてスープ、ポークシュニッツェル、
デザートだった。スープは小麦粉と野菜を丸めた団子の
入ったコンソメスープであっさり味。
バンベルグのシュニッツェルはソースのかかっていない
塩こしょう系の味付け。パンはハーブ入りや黒パンがあった。
ハーブのは好きじゃなきゃ匂いがつらいかも。(ほた氏は
匂いでアウトだったし)黒パンは酸っぱくて(腐ってるわけ
ではなく、そういう味なのだ)ほた氏は残した。取ったら
最後まで食べなきゃねえ。デザートはバニラアイスと
愉快な仲間たちで、乳製品の濃厚さは癖になりそう。
日本に帰って薄いアイスや牛乳を頂いた時が憂鬱だな。
  その後、市内観光と自由行動。土産物屋みたいな
ところでミニビアマグを購入。5.87DM×八個なの
だがレシートには最初に12.8DMの物体が含まれていた。
ぼったくりにしては中途半端な額なので間違えたんだろう
ということにしておく。
(気づいたのはバスに乗ってからだったし)
 そいでまたバスでニューデンベルグのホテルに。
チェックイン待ちの時、一緒のツアーの人で英語が達者そう
なお姉さん(家族連れの娘さん)に英語を訊いた。勘定
の時、例えばチップを含めて8DMをとってほしい時は
何と言えばいいか?答えは例えば10DM札を出したら
「2DMback」と言えばいいのでは、とのこと。
ありがとうござる。
 
        18:10
 チェックイン後、ホテル近くのスーパーに行く。地元
の人しか行かんだろうという感じの、チラシが床に散らか
っているとこである。そこでデンと売られてるワイン。
おや、これはフランケンワインじゃないすか、こっちは
ミュラーなんちゃらワイン、カフェでおいしく頂いたやつ
では?と思わず買っちまいましたよ、二本。
FrankenweinKabinett 5.98DM、
BadischerWeinQbA 3.59DM、
あとオレンジジュースは0.69DM。スーパーで買うと
超お安い。味はどうか知らんがおいしいことを祈る。
でも、こっちのスーパーは袋をくれないのでワインボトル
二本を抱えてホテルのロビーに入るのは恥ずかしいものが
あったよ。
 
        20:20
 夕食はソーセージでした。大きさは日本のよりちょっと
長め。でも一人前八本。ほた氏は周りの人に勧められた
のと私の残りを食べて十三本。私は全部食べきれなかった
ので六本。付け合わせのザワークラフトはだめだった。
スープはクリームスープとA村さんがおっしゃっていたが、
まあ薄いシチューのような感じ。ミルクバケツのミニ
バージョンのようなものに入っていた。デザートはアップル
パイの温かいやつ。さほど甘くなく、うまかった。
でもほた氏はあまり気に入らなかったらしい。最後に紅茶
もブラックで頂いた。渋くなかったので日本茶気分で飲めた。
満足。夕食なのでワインも頂く。当然フランケンワイン
の白である。しかも二人とも。ワインはミニデカンタに
入って出てきたが、それが例のフランケンワイン特有の
『羊のふぐり』の形のデカンタなんである。細かいところ
でいい感じでした。
 
  『羊のふぐり』その言い方はイヤ…

10月16日  8:40
 ブレッツェル初体験。朝食ビュッフェで何故か一個だけ
置いてあったのだ。本当に何故?ちうことで食べたけど…
ビールかワインが恋しくなる塩味だった。
 ほた氏は会話を感覚でこなそうとしているが、今のところ
かなりの確率で敗北している。勘の悪い人だな。こういう
のは常套句というか、パターンさえ知っとけば何とかなるし、
何とかならなきゃ球根祭のビール屋さんの事みたいになる
だけなんだけどね。
 
        11:30
 ニュールンベルグ散策。旧市街でマルクト広場までぶらぶら。
途中教会の中に入る。暗い…。どこでもそうだけど。
後ろの方でお祈りしてる男性がいらして邪魔したかなと
申し訳なかったり。
 広場ではこの辺りの名物のレーブクーヘンを買いに店に
入る。おばさんに「Can I try?」と訊いたら
三つ袋に入れようとする。そりゃdreiだ!
(dreiはドイツ語で三の意味)仕方ないんで一個買う。
家に帰ったらみんなで分けよう。おいしいことを祈る。
一個5.15DMなり。
 そしてカイザーブルグ城に。要塞としての城なので中は
質実剛健で飾りはほとんどない。見張り用の塔(117段)
を登って息が切れたが絶景なり。でも落書きでいっぱい。
どこの国にもバカはいるのだの。
 帽子ジジイは相変わらず邪魔。ほた氏はそろそろオフェンス
に転じなはれ。
 城の外は遊歩道になっている。なかなか風情があるよ。
  
        20:00
 ローデンベルグに。昼食は野菜スープ、サラダ、ます
のムニエル、バニラプリン。ますは一匹丸ごと出てきた。
箸で食べたい。醤油が出てきてびっくらしたが、日本人が
多い店らしくサービスだって。好評なり。私は使わなかった
けど。プリンはほとんどクリームだった。
 それから市街散策。城壁をたどって全長の四分の一ほど
歩く。足下がボコボコで結構つらい。城壁は現在も修復中
で寄付を募っているそうな。一メートル四方につき
1,000DM程で、寄付すると壁に石のパネルで名前
を刻んでくれる。死して尚名を残す、と言やかっこいい
けど六万円はさすがにためらうよ。見送りだな。
いくつか日本の企業も寄付をしているようで名前があった。
そういうことをしてるとこっていいよね。(好意的に解釈)
私もその中の某化粧品会社の製品を使ってるけどね。
 日本人経営の土産物屋に連れてってもらったのでアイス
ワイン一本140DMを三本購入。でも一本0.375l
です。互いの実家と自分用に。ハレの日に飲んで欲しい。
 そっからブラブラしてクリスマス専用の店でばっちゃん
から貰った壺の下に敷くドイリーとノートパソコンに
かぶせるほこりよけ用のドイリー合わせて三枚(19.95
DM、33.5DM、27.95DM)とペーパーナプキン
6.85DMを購入。でも割引券が使えたので85.61DM
なり。
 その前に、この辺の名物の菓子、シュネーバルも一箱購入。
15DM程でした。
 夕食はGlockeという居酒屋へ。居酒屋ちうても
A村さんの便宜上の名称で、ワインが充実してるレストラン
という意味だそうな。英語のメニューがあると聞いたが、
尋ねたらなくて代わりに英語で説明してくれた。甘めの
白フランケンワイン7.8DMを二杯とソーセージを一皿
13DM程。でも二人で分け分けするの、ということで
皿をもう一枚持ってきてくれた。ソーセージは皮が固めで、
ハンバーグのような口当たりだった。ザワークラフトも
ついてた。意地で食べた。八割方ほた氏の活躍だが。
チップを含めて33DM払う。マクドに行かないでよかった
かも。
 ホテルはゴールドナー・ヒルシュ・ホテルでヨーロピアン
スタイルってことで昔の屋敷をホテルとして使ってる
タイプなのだそうな。二重扉になってるのがびっくり
ざんす。でも、何だか変な匂いがこもってる。いやんだにゃ。

10月17日  6:20
 ゴールドナー・ヒルシュ・ホテルのフロントマンは
エルキュール・ポアロを演じられそうなおじさんがいる。
でも中身は親切でお茶目な人だった。別にポアロを意地悪
なガンコジジイと言ってるわけではないが。トラベラーズ
チェックを現金に換えて、と言ったら「チョットマッテ」
といきなり日本語で言うし、モーニングコールでは
「オハヨウゴザイマス」ときた。なかなか素敵なおじさんだ。
何となくフランス人ぽいんだ。だからポアロが出てきたん
だけどね。(ポアロはフランス人じゃないけどフランス語
をしゃべるもんなあ)
 蛇足ながら食事の時にちょっと嫌なこと。みなさん
スープを音をたてて飲むんである。こらこら、音をたてちゃ
だめなのは常識でしょ。それでも年輩の方は仕方ないかと
思っていたら新婚十ヶ月目の御二方も音をたててるんで
ビックリした。知ってるのと実践するのは別なんだろうか。
でも近くの席のドイツ人がイヤ?な顔をしてたときもあった
んで、気をつけた方がいいと思うけどなあ。(言わないけど)
 
        7:00
 このホテルのパンはとってもおいしい。A村さんが出発
時間の関係上、交渉して朝食を早めてもらったということ
でメニューは乏しかったがパンがおいしかったので良しと
する。
 昨夜のGlockeは結構有名なレストランのようで、
隣に座った日本人夫婦はガイドブックを広げていた。
遠くの席ではフラッシュが光ってた。ちょっと、どうよと
思った。ガイドブックじゃなくて店の人にお勧め料理でも
訊いた方がよくないか?かなり英語が達者だったようなので、
そんなことを思ったり。せっかくしゃべれるなら、自分の
勘で店を選んで店の人にお勧めとか訊けばいいのになあ。
もったいない。
 
        11:20
 新白鳥城はノイシュバンシュタイン城という。
ノイシュバインシュタイン城じゃ新豚城になっちまうんだって。
今まで間違えてた…。
 
        18:10
 メインのノイシュバンシュタイン城である。その前に昼食。
スープ、ロールキャベツ、フルーツサラダとカイザーパン
と黒スグリのジュース。ほた氏はコーラ。何でドイツまで
来て大半コーラなのさ!つまんないことするなあ。
スープは野菜のクリームスープということだったが、
ポタージュですな。ロールキャベツは男性の拳大ほどの
大きさだったが、中身はかなり肉だった。おいしいけど、
キャベツはあまりメインじゃなかった。付け合わせの
マッシュポテトは味見してパス。せめてゆでた芋がよかったよ。
フルーツサラダは缶詰のフルーツポンチ(しかも安物)の
味でした。ぶーぶー。
 さて肝心要、今回のメインの新白鳥城ですがさすが
ゴージャスな外見でした。中はこれまた豪華絢爛な彫刻
や壁画。ここに七十余日しかいられなかったルートヴィッヒ
二世の無念が量り知ることができます。財政が傾いたのも
頷けますが、一説によるとルートヴィッヒ二世の城建築
での赤字は大した額ではなく、親類や家臣のほとんどを
遠ざけたのが反感を招いたとのこと。まあ王の狂気も
でっちあげという話もあり、とにかく追放したかったわけ
だと思われる。フランス革命の原因になった財政難も一般
にマリー・アントワネットの浪費が原因だと言われている
けど、実際彼女の浪費は全体から見ると微々たるもんだった
らしい。外国人である彼女に全部責任を押しつけたという
ことらしい。そういうのと一緒だな。
 閑話休題。
 城のガイドさんに引率されて一回り見て回り、売店を
覗いて外に出た。行きはバスだったが帰りは徒歩で道を下る。
馬車も通るので、所々馬糞が落ちておる。要注意。バスの
ドライバーさんがたっぷりと時間をとってくださったので
余裕でブラブラする。雪化粧の城のパズルが20DM、
ルートヴィッヒ二世の一生を簡単に書いたパンフレットが
4DM、あと絵葉書をほた氏が購入。
 ちなみに帽子ジジイはモノの数ではなかった。と言うより
一回に案内される人の数はかなり多くて見るのは大変だった
のである。(「それでも邪魔だったよ」とはほた氏の言)

10月18日  7:10
 昨日はノックアウトされたかも、1lのビールに。
夕食がホブフロイハウスでビール1l(大ジョッキ一杯)、
ブレッツェル、ソーセージの盛り合わせマッシュポテト
とザワークラフト添え、デザートはベリーのゼリーカスタード
クリームがけ。ショーを見ながらの晩餐でした。ソーセージ
を食べつつビールを飲みショーを楽しんでいると、
ほた氏がショーのお姉さんに拉致されていった。
前もってショーに一般の客が誘われることがあると聞いて
いたけど、まさか本当に自分が誘われるとは思わなかった
らしい。これがフレンチカンカンやベリーダンスなら、
ほた氏も必死で抵抗したろうが、ヨーデル調の曲や踊り
だし酔ってるせいもあり素直に連行されていった。他の
お客さん(同じツアーの人たちね)は大喜び…
って皆さんも酔ってるね?娘さん(家族連れの)の証言
によると、連れていかれた男性二人(うち一人がほた氏)
は背格好の似た男性で、きっと顔で選んだのよ、とのこと。
顔も似てたの?そんなこんなで盛り上がってるとステージ
にほた氏が連れられて上がってきた。アルプスあたりの
民族衣装風の帽子と肩から布らしきものをつけている。
もともと黒いレザーシャケットを着ていたのだが、その上
に民族衣装風のカラフルな布。はっきり言って変。
もう一人は白っぽい服だったので布が映えていた。そして
帽子もかなり丈のあるトンガリ帽子。何だか帽子に足が
生えたような感じだ。そいで踊り出す。テンポの早い曲で
リズムに乗らなきゃいけないのだが、それはほた氏の
超苦手分野。もう一人が小器用にこなしてた分、かかし
ぶりが目立ってしまいました。お気の毒様。運動は得意
なのにダンスはだめなんだもんなあ。ま、こっちは気楽に
笑ってただけでしたが。二、三分で終わったけどばっちり
写真も撮ったし、一生笑えるネタができてよかったよかった。
記念の写真片手に戻ってきたほた氏は真っ赤っかで
「恥ずかしー」を連発してました。楽しませてもらったよ、
ふはははは。
 でもそこ、ソーセージはおいしかったけど、マッシュ芋
とキャベツはパス。ゼリーも、ゼリーというよりジャム
みたいな感じで甘過ぎ、パス。
 ビールだけで腹が膨れたような感じです。みんなそう
じゃないかな、ビールがジョッキに残ってた人はほとんど
いなかったと思う。
 
        8:50
 ヒルトンの朝食ビュッフェはさすがに種類が多い。
人も多い。そしてウエイターさんはてきぱきとナイフと
フォークの乗った皿を回収していった。でもほた氏が
フルーツを取ってきて、素手でカットフルーツを食べよう
とするので、ウエイターさんに「フォーク、プリーズ」と
頼んだ。そしたらナプキンを持ってきた。…あれ?
「ノー、フォーク」と言ったら「ソーリー」と引っ込んだ
ものの「フォークって何だ?」って感じである。同僚に
「フォークって何だ?」「さあ?」ってな会話を交わしている。
私らのテーブルにはスプーンしかないから指し示すことも
できない。(だから頼んでんだけど)で、ウエイターさん
の作業スペース(厨房ではなく外に出てる、一時的に回収
した食器を置く場所。私たちのテーブルの近くにあった)
に行ってフォークを指した。するとそのウエイターさんは
「Oh!ナントカ」と言い、さっき会話してた同僚さんも
ようやく納得いった様子。
どうも私の発音が悪かったらしいのだが、どのように悪か
ったのかがわからん。そして更に紙ナプキンが出てきた
理由もわからん。
 ヒルトンではトラベラーズチェックを現金に換えた時
パスポートを要求された。初めてだのう。今まで何度か
ホテルで現金化したけど、パスポートは言われたことが
なかった。厳重なのかな。他のホテルじゃ個人の財布から
支払ってくれたり…どことは言わないけどお茶目なポワロ
おじさんがいたホテルとか。
 今日でドイツ最後である。フランスに行かない人が
ほとんどで、例の帽子ジジイともお別れである。いやあ、
悲しいねえ、顔が緩むよ。
 
        12:20
 ニュンヘンベルグ城。世継ぎが生まれた祝いに夫が妻に
敷地を贈ったのだそうな。ほた氏よ、男の子産んだら土地くれ。
 
        13:00
 ミュンヘン空港にて、続き。ニュンヘンベルグ城の中は
ノイシュバンシュタイン城ほどではないが、やはり豪華。
部屋が明るいので壁のフラスコ画も鮮やかに見えて新白鳥城
より豪華かもと思った。ほた氏に訊いたら「とんでもない!」
と言うかもしれんが。この白鳥フェチめ。(違)ある部屋
はルートヴィッヒ(一世)が街の美女を描かせたという
美女画がズラーッと並んでいる。お手つきして孕ませて
部下に結婚させたという女性もいる。エロ親父め。
 ここでも帽子ジジイは激しく邪魔で最後の嫌がらせか?
というくらい前に出てくる。どけい!
 漆器の間は壁が漆塗りだった。しかも金蒔絵。王様って
すごいのね…。
 ミュンヘン市内で自由時間があった。三越で軽く…のはず
がミッチリ買いこんでしもた。だってゾーリンゲンの包丁
とかやっぱ欲しいしさあ。(注:あとで見たらヘンケルス
だった…)最初渋ってたほた氏だったが「包丁欲しいの!
日本で買ったら一万円位するんだもん」との私の主張に
諦めたのか「はいはい」と、研がなくていい洋包丁か研ぎ
付きの和包丁か迷っていると「和包丁にしたら?」とか
言い出した。錫の小皿も「買っていい?」と訊いたら
「はいはい」と言われた。いつもなら「何に使うん?
本当に使う?」とうるさいのにね。ま、全面降伏は正しかった
と思うよ。たくさん買いこんで合計498DMなり。
その代わり食事はできず。
 それからミュンヘン旧市庁舎の仕掛け時計を見る。
珍しく十分くらいかかる仕掛けで、少し離れたショー
ウインドウの前に腰掛けてみる。ほた氏は正面で写真を
撮ってた。えらい満足げでした。
 
        14:50
 空港にて。軽食を済ます。でっかい丸パンのサンドイッチ
が6.9DM、私は紅茶4.7DM、ほた氏は0.5lの
コーラ5.3DM。高いな、やっぱ。
 三越で買ったものリスト。コインがはめ込んである灰皿
三個、錫のビアマグ二個、錫のワイングラス二個、小さな
錫のペアグラス、包丁、踵の角質やすり二個、ピーラー、
デザートスプーン二個、錫の小皿。
 
        15:20
 エールフランスにてパリへ。まだ出発してないけど。
BGMはシャンソン風でえらい陽気ざんす。早くもフランス
気分かの。この航空会社は食事がもっともおいしいそう
である。軽食が出るかもしれん、ちょっち楽しみ。
 
        16:00
 軽食は丸パンにハムとレタスを挟んだものだった。
パーサー氏がチーズとチキンがあるよと言ったように
聞こえたので「チキン」と言ったのだが「チキンはないよ」
と言われた。また聞き間違ったの?ヒアリングは壊滅して
るな、私。パーサー氏は「チーズじゃないほう」と解釈した
のかハムをくれた。機転のきく人だ。ちなみに飲み物を
サーブしてくれたのは男性のパーサーである。ルフトハンザ
航空にも男性パーサーがいらした。日本の航空会社では
見かけない。不思議なもんだ。
 
        19:30
 花の都パリーは治安が悪いそうな。ドイツの時とは
比べものにならないくらいA村さんはしつこく貴重品に
気をつけるようおっしゃった。
 ちなみにドイツとの時差がないのは楽。
 現地アシスタントのモリタさんに正装の定義を訊いた
ところ、別にパンツスーツでも構わないのだと。ジーンズ
やスニーカでなきゃいいのだそうな。男性はジャケット、
ネクタイ必須だけど。水口のじっちゃんばっちゃんに貰った
オパールのペンダントはつけていかないことにする。
ペンダントトップをむしり取られたら終わるもんな。
鎖は十八金の細いのだから、簡単にちぎれるだろうし。
 今日は中途半端な機内食のため全然空腹感がない。
取りあえずコーラ12F、ミネラルウオーター(エヴィアン)
が9F。案外高いなあ。そんだけしか買わなかったが後で
お腹が空きそう…。

10月19日  8:30
 朝食はカフェ・オ・レとクロワッサンなお国柄のせいか、
紅茶の虐げられようはすごかった。紅茶はカップにティ
バッグ、湯は沸騰したてではなくぬるいんである。紅茶の
洗い汁を飲んでるようで、不快指数50まで上昇。
せめてboiled waterくらい置いてくれ。
カフェ・オ・レ用にぬるいミルク置く手間があるくらい
ならさあ。頼むよ、もう。
 ほた氏はほた氏で部屋が禁煙ルームになってしまった
のでエレベータ横まで煙草を吸いに行く羽目となって
しまっている。それはそれで部屋がケムくさくならなくて
よい。最近煙草に過敏になってきているからなあ。
 
        15:20
 観光に回る。パリは車が多い。割り込みも多い。
ドイツの方が秩序があって好きだったな。ルーブル美術館
とか凱旋門とかコンコルド広場とかぼーっとバスの中から
見る。入場したのはノートルダム寺院。ただしパリに
ノートルダムはたくさんある。なぜってノートルダムは
『我々の母』つまり聖母マリアのことだから。ドイツの
フラウエン教会と一緒だな。ちうことでシテ島のノートルダム
寺院を見学する。入り口は三つあって中央が最後の審判を
示しているそうな。ちなみに教会に寄付をしたり十字軍
に参加した者は天国へ行けるのだと。キリスト教の教えは
「汝、争うべからず」じゃなかったのかね、ふん。
 薔薇窓のステンドグラスは青や紫がとっても綺麗。
教会内部は薄暗くて不気味だったけどね。けつまづきそう
になったけどね。入り口には異教徒に首をはねられたので
六キロ離れた墓地まで自分の生首を抱えて持っていった
聖人の石像もあった。そやつは本当に人間だったのだろうか。
(聖ドニだっけ?)
 ノートルダム寺院の裏で写真を撮ってたら六人くらいの
若い男女が乱入。皆で写真を撮った。後で(家族連れの)
お母さんが日本語でどこから来たのか尋ねたところ
ドイツから来たとのこと。(よく通じたなあ…)
ほほう、ドイツですかい。人なつっこい若者でした。
両手に花の写真も撮れたし、ふふふ。
 その後は免税店に行き、土産用の小菓子37Fを六個
買う。多分ドラジェだと思うんだけど。
 そして解散後昼食。カフェでもいいなと思ったんだけど、
ほた氏曰く「注文するのに疲れたくないから日本語の
通じる日本食の店がいい」素朴な疑問ですが、注文とか
してるのはだいたい私じゃありませんでしたか?まあ私は
優しいのではいはいと言っておく。なので、ほた氏は
天そば、私天カレーを頂く。そばは40Fくらい、天カレー
も50Fくらいだったと思うが。天カレーは油っこすぎ。
失敗した…。それほどおいしくなかったしな。
 そこを出たらA村さんや家族連れご一行様に会った。
結局皆同じ店になったらしい。
 んでショッピングに行く。三越の地下にシンプルな
ステンレスのペッパーミルを見つける。すごくいい。
欲しいんだけど塩入れとセットである。しかも塩の方は
使いづらそう。結局あきらめる。しくしく。
それからプランタン高島屋へ。スポーツコーナーは充実
してるんだかしてないんだか、私には判断つかないが、
ほた氏はお気に入りのルコックがほとんどなくてガッカリ
してた。それと普段着るTシャツや靴下を買いに行ったが、
一着100Fとか柄パン(トランクス)が250Fとか
って値段で、さよならって感じでした。「三枚千円のは
ないんか」とほた氏は嘆いてた。デパートでそんなん
求める方が間違えてないかい?
 フォーションにも言っていくつか土産や自分用のを
ちょっぴり買った。ジャムとかクッキーとか。計329F
なり。案外安い。
 歩き回って疲れたのでカフェに入る。外に「日本語の
メニューあります」とあったので、ウエイター氏に
「ジャパニーズ メニュー、プリーズ」と言ったら、紙の
ランチョンマットとナプキンのセットを二つ、フランス語
のメニューを二つ持ってきてくれた。だから何で!?
しばらくして、もう一回「ジャパニーズ メニュー、プリーズ」
と言ったら「ない!」と言われた。待てい、こら。
外に書いてあったもん、と手振りで示したら同僚に訊いて
持ってきた。ふう、やれやれ。ちうことで私の前には
チャイニーズティ、ほた氏の前にはカフェ・オ・レの小、
各30Fがある。
 ちなみにフランスのカフェはまず会計だけ済ませて、
チップは出ていくときに置いていくらしい。
 ドイツは一括で済ませていたんだが、勝手が違うんで
戸惑ってしまう。しかもフランスの習慣とかは、まったく
事前にみてなかったしな。行き当たりばったり健在である。
 
        18:10
 カフェ(オペラ座付近)から延々エッフェル塔まで
歩いてくる。あーしんど。足がだるい。そして塔に登って
夜景でも見て時間をつぶすつもりだったが展望台の一階
が24F、二階が42F程、三階に至っては62F。やめた。
塔の下のベンチに座ってボーッとしている。土産物売り
やジュース売りが非常に多い。何のかんのと売りに来る。
何だか色々来るので、とっさに断ろうと「Nein」と
言ってしまった。そりゃドイツ語じゃん。これを書いてる
間もひっきりなしにやってくる。
 ここに来る途中、ゴディバでチョコを買う。五個ほど
トリュフがビニル袋に入って42F。20Fのコインだと
思って出したのは20サンチームだった。売り子のお姉さん
が苦笑していた。
 土産物売りは、さっき思いっきり不機嫌に断ってから
来なくなった。「でもまた来るよ」とはほた氏の言。
多分そうだろうな。めげてくれ。
 パリは一見綺麗でおしゃれだが、街中は妙に小汚い印象
を受ける。クラクションはあちこちで鳴ってるし。
ドイツの方が洗練されていると思うのだよ。
 先程ベンチにおじさんが座りたそうにしていたので、
ちょっとずれて場所を開けたら「Merci」と言われ、
更に「Thank you」とニッコリ笑顔で言われた。
個人主義のフランス人でもそういう時にはちゃんとお礼を
言ってくださるんだなあ。ま、私の先入観や偏見かもしれんが。
 また土産物売りが来た。私たちの前に立って「ニーハオ」
と言った。間違えてるよ、君。
  
        23:30
 異国最後のディナーはバトー・ムーシュ、セーヌ川
クルーズでございました。乗船は八時からと聞いてたけど
着いたのが七時半。電光掲示板に指定してある乗り場に
行くと続々と人が乗り込んでいる。「あれ?入れるの?」
と恐る恐る入って受付に行くと。さくさく処理して待合い
スペースにどうぞと言われた。アホヅラ下げてエッフェル塔
を見上げてないで早く来れば良かったかも。シャンペンを
頂いてると乗船の案内アナウンスも流れる。時計は七時四十分。
聞いてたよりも随分早い。
席に着くと一テーブル一本、シャンペンが抜かれる。
非常に気分がよい。シャンペンは口当たりもよく、早くも
ほろ酔い気分となる。メニューと睨めっこをしてうきうき
とオーダーをした。私は前菜にエスカルゴのパイ、
ほた氏はサラダ・アルシンボルド(野菜とフルーツ、
野菜のテリーヌ、シャーベットが盛られたデザートチック
なサラダだった)、メインは二人とも牛ヒレのグリル・
ベアルネーズ風ソース添えを選ぶ。
 まず前菜。それぞれ半分こしようね、との協定のもと
ナイフを入れる。…ナンカ、エスカルゴが生臭い。
ザリザリという舌触りがする。砂?チェンジしてサラダに。
何やら得体の知れない赤い細切りの野菜が一番上に乗っ
かっている。何じゃこら?特に癖はないが食べてて楽しい
ものでもない。何となく二人とも食べきれず。お百姓さん
ごめんなさい。
 メインの牛ヒレ。この時期に牛肉を食べようとするのは
間違っていたな、関係ないけど。皿には牛ヒレのグリル、
人参のフラン(ケーキみたかった。人参卵焼きかな?)、
ポテトグラタン、バター入り練りソース、サヤインゲンの
ソテー山盛りがあった。メニューにはエシャロット、
エストラゴ ンの煮つめもあると書かれているが、今いち
よくわからんかった。そして肉は何も味がついていない。
…うーむ、グラタンと一緒に食べるか。飽きる。人参の
フランはもさもさで人参風味(当たり前だ)だし、
インゲンはこれでもかというくらいバターだし、グラタン
は超こってりバター&クリームだし、肉は塩胡椒すら
かかってないし…うーむ、パス。途中で挫折した。
お百姓さんごめんなさい。
 次はチーズ。ウエイターさんが「チーズいる?」と訊いて
きたので私はいらんと答えた。ほとんどのチーズがだめ
なのだ、私は。ほた氏はカマンベールは食べれると言って
皿をもらう。一口食べて呟いた。「カマンベールに完敗…」
日本で売ってるのとは段違いに厳しかったそうな。御愁傷様。
サラダだけ頂く。お百姓さんごめんなさい。
 そしてデザート。私はノルウエー風オムレツ。
ほた氏はフランス伝統なるケーキ。オムレツはたっぷりの
アイスクリームとメレンゲに覆われて…オムレツ生地は
どこ?これじゃあアイスクリームのメレンゲ添えだよ
という状態であった。アイスはさっぱりとした風味で
おいしかった。メレンゲがくどくて邪魔だったが。
ほた氏の方を見るとアップルカスタードタルトといった
風情である。一口頂いた。うげ、甘ったるい。二人で
アイスクリームで口直し。
 最後はコーヒー。問答無用でコーヒー。るーるるるー。
ほた氏にあげた。少な目だったせいか二杯とも飲み干して
くれた。コースの中で唯一残さずに食べたものである。
 私らの結論。「バトー・ムーシュは一回で充分」夜景は
綺麗だったが食事は期待できず。ほた氏に至っては
「フランスの料理は合わねえ」そこまで言わなくても…

10月20日  8:10
 七時に朝食に行く。温かい食べ物がない。バゲットを
切るナイフもない。朝食は六時半から食べれるとホテルの
案内には書いてあるのに、この対応の悪さは何?ほた氏が
取ってきたゆで卵なぞ冷蔵庫から出してきたばかりのような
冷たさだ。昨日の残りじゃあるまいな。しかもフランス
って朝食はカフェ・オ・レにクロワッサンで軽く済ます
んじゃなかったっけ?それはドイツのたっぷり朝食に慣れた
身には辛い。まあ、それがなくてもサービス悪いと思うな。
お礼にナプキンを丁寧に畳んで置いてきた。ナプキンを
丁寧に畳むのは不満の意の表明だそうな。こういうのを
知ってると便利だな。まさか実践する日が来るとは思わ
なかったがな。
 
        8:50
 タクシーでオプショナルツアーの集合場所に行く。
68Fで、ほた氏が100F札を出すと22Fと変なコイン
をくれた。見ると10F硬貨に似ている500リラ硬貨
だった。何だこれ?これは10Fをチップにしろという
無言の圧力だったのだろうか。勘定をごまかしたのか、
単純なミスかは知らないけど、結果的にほた氏はリラコイン
を自分の知らないフランスの少額コインだと判断して、
運転手さんが勝手にチップを取ったと解釈、チップを
渡さなかったのでまあいいや。
 
        12:20
 ベルサイユ宮殿に行く。一般のツアーなので英語、
スペイン語、日本語でバスのアナウンスが入る。日本語は
すごいフランス語訛りでヒアリングが大変なり。
 バスから出ると雨が降っているため傘売りがわらわらと
近づいてくる。「100F」とか言う。高いわ。いらんと
言ったら「40F」どうしようかなあ。雨足は強いし、
ドイツで買った傘はどっかでなくしちゃったし。
「お兄さん、彼女が濡れちゃうよ」てな感じのことを言い
ながらついてくる。まあいいやってことで「じゃ50F
でいいや」と一本買う。ちゃちいから造りだから、
しくったなと思った。余裕があったら値切るか10Fの
釣りを寄こせと言ったのだが、ガイドさんを見失いそうに
なってたので妥協したのだ。
後でほた氏は「見失わないよ。俺は見てたし」知らん、
言ってくれなきゃわかるわけなかろう。
 
        16:50
 ベルサイユ宮殿は家具のほとんどがレプリカだそうな。
革命の時にほとんど盗まれて競売にかけられたりしたんだと。
別に王政復古を願うわけではないが、そういう話はちょっと
もの悲しいものがある。
 ベルサイユ宮は鏡の間が有名で、その明るい写真が念頭
にありベルサイユ宮はとても明るいというイメージがあるが、
どうやらそれは鏡の間だけらしい。全体には薄暗い部屋
が多い。照明を控えてるだけかもしれないが。
 日本語のガイドさんは見学中に背後を中国人が通ると
「中国人が通るときには気をつけて。スられるから」と
おっしゃる。うーむ、何だその偏見は。
 見学が終わってホテルに戻ると一時半。腹が減った。
カフェでも行こうよと言ったら、ほた氏はいやだと言う。
「フランスのカフェは落ち着かない」カフェなぞどこでも
一緒だっつーに、強情っぱりめ。第一フランスのカフェ
ってまだ一件しか行ってないのに、ぶつぶつ。仕方ない
んで売店でチョコサンドビスケットとオレンジジュースを
買ってホテルのプラザの一角でちょろっと食べるが私は
一枚で充分。空腹だか甘いものは欲しくない。寒いので
冷たいオレンジジュースも苦痛である。こっちはむちゃくちゃ
不機嫌になった。
 取りあえずブラブラして待ち合わせ場所のホテルのロビー
に行く。順調にシャルル・ド・ゴール空港に着き、
チェックイン、出国審査を済ませると、のんびり煙草を
吹かすほた氏を蹴りつけたい衝動を抑えつつカフェに
引きずっていく。(空腹だったんだもん)ただしセルフ
サービスカフェなり。結局フランスでは一回しかカフェに
行けなかったのか…。本場のカフェにもっと行きたかっ
たなあ。
 
 …そして帰国

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