released:18 Feb.,2001
人間と機械の関係 SLKの場合
わたしとクルマという機械との関係についてわが愛車SLKを肴にして一言。 一言ですまないかな?。
まずはある出来事から
納車の翌日早速どこかへ行こうと出発。
納車は金曜の朝でしたが、通勤途中にも「なんか乗り心地が悪いな、40km/hくらいで上下動をかんじるな」と思っていましたが、山中湖へむかう(当日あとでもふれますが、気分で浜松から箱根経由でいきました。)東名で100km/hあたりでハンドルが数センチビビルような振動があらわれました。
かみさんも助手席で感じるといいます。
運転者より同乗者が振動や音は敏感に感じることが、よくありますね。こりゃおかしい。たぶんホイールバランスかタイヤの変形だと思いました。かなりひどいので袋井のヤナセによろうかと真剣に思いました。でも早く山中湖に行きたい。御殿場にもヤナセはあるし、というわけでそのまま向かいました。
結局、だんだん直るかな?、少し慣れた?、めんどうくさいなどの理由でなにもしなかった。人間はしばらく機械を使うとなれるんですよね。これが人間と機械の関係を語るとき、ちょっとややこしいことになるんです。
その後、土曜、日曜と山中湖周辺、あ、そうだ。
土曜は渋滞がひどいので、御殿場の手前の沼津インターで降り、箱根芦ノ湖スカイライン経由で御殿場から山中湖に向かったのでしたっけ。
芦ノ湖スカイラインでは「いる、いる、オープンがいっぱい」それも数台つるんでる。メッカですね。やっぱりいい季節には皆考えることは同じなんですね。インターネットでも定番の場所として有名のようです。オープンカーを所有している皆さんはすでにもう感動済みでしょうが、私にとっては初めてで、オープン買ってよかったなと思う瞬間でした。ひとつ乗り心地(ステアリングの振動)を除いてですが。
また、バリオルーフはいいですね、ちょっと路肩に止めて25秒でオープンにも屋根付にもすぐになる。今は、内装のオールレザーのにおいがくさいのでどうもオープンにしたくなります。
さて、話が横にそれましたが、その後早速ディーラに文句を言いました。
そうするとやはりタイヤの変形だそうです。「え、それじゃ、ずいぶん長いことどっかにおいていたんじゃない?、わけありのクルマじゃないの?」「いや、いや、そんなことありませんよ」「ここにきてボディの保護シートはずしたりして、新品ですよ」などのやりとりがあって、事実はともかくしばらく乗って様子を見ることなり一見落着。
確かにだんだん乗り心地は改善されてるみたいだから、まあ、いいかという感じです。でも、その後1500km走っても直らず、タイヤすべて新品に交換となりました。
さてさてSLKのクルマと人間との関係、あるいは道具としての使い心地です。
実はSLK一度少し前に買おうと思ったんです。1年+αくらい前かな?。
日本に入ってくる台数が少ない上、浜松に回るのは1台/月くらいで、半年以上も予約が埋ってるといわれたのでした。そのとき予約だけは一応したのでした。そして購入する半年ほど前、「予約の順番回ってきました」といわれたのでした。でも、そのとき結局は購入しなかったのでした。ここからこのクルマと私の関係がはじまった。
当然他の車と比べました。MR−S,TVRキミーラ、ボクスター、アルピーヌA110。あ、ロータスエリーゼも。
ともかく、こだわったのはオープン、一度はオープンカーにのりたいっ、それもあけたりしめたり簡単にできること。屋根を閉じたときにデザイン的に妥協がないこと、だってほとんど屋根を閉じて乗るんだから。
そうするとSLKしかなかった。
エリーゼやポルシェについてはなんか「人間よ機械にあわせろ」という傲慢さを設計思想に感じてしまい、ダメでした。
エリーゼはリコールの状況をみたりベアシャーシーのつくりを見ると、プロダクトの総合設計にたいする考えに疑問ありです。
興味ある方は下を参照してください。
この機械(クルマ)に人間があわせるのでなく、クルマが人間にあわせるというものづくりの姿勢を感じられるかどうかが、私にとってはクルマ選びの大きなポイントです。
シトロエンGSもそのあたりの設計思想にかたくななポリシーを感じ、ほれこみました。決して、便利だ、効率的だなんて薄っぺらなポリシーのことを言ってるのではありませんのであしからず。
なにか、茶室とか、茶道具とか、もしかしてつり道具などの、機械対人間、あるいは機械を通じたその機械を作った人と使う人の会話が成立するようなポリシーをいっています。
そう、そういえば!。シトロエンGSは13万kmのったあと、真剣にもう一度新車を買おうと思った。買ったほうがよかったかな?。私がクルマが人間にあわせる感覚を味わえた最初のクルマでした。
クルマといえば走る止まる曲がるの機能が・・・とかいいますね。レースなら勝つために走る止まる曲がる以外の機能を犠牲にするのはしょうがないでしょうけど。私としてはクルマは日常の道具(トランスポーテーター)だから、ここは私はこだわりたいところです。
機械(クルマ)と人間の関係を考えるとき、このあたりに大きくこだわりたいと思っています。クルマに限らず、いまの世の中にあふれてるプロダクトにはこのあたりの設計思想がほとんど感じられないものが多すぎる思いませんか?。
大量に安くという思想に片寄りすぎじゃないの?。
さて、SLKが私の要求を満たしていない点があります。これはクルマはできれば4人がいいということ、4人乗れて2人乗りのようにかっこいいのが一番です。MR2に乗っていたとき、2人乗りの不便さは何回も感じたから。そういう意味でポルシェ911のカブリオレはベストです。
でも一度ポルシェ911に乗ったときインテリア周りの無神経なエンジニアの設計思想に幻滅!。でも、このマイナスがあっても一度はオーナーとなってもいいかなと思う車です。但し、高すぎ、それもカブリオレでないといけないし、マニュアルか、オートマは本当に真剣に悩んじゃう。両方欲しい。
それにクルマと人間の関係を論ずるくらいだから、そういう人達にとってクルマはときにはいわばペットのようになるときもある。そうすると人に自慢したいなにかがあることも大事ですね。
その点SLKは文句なく、バリオルーフと、赤黒ツートンのオールレザーの内装デザインが自慢できる。これはキミーラにもいえます。毎日自分の体が触れる部分!は大事。こだわりたい。
なぜキミーラが候補にと疑問に思われた方は多いかと思いますが、このポイントでキミーラが候補となったわけです。あの内装いまだに魅力的です。
SLKの内装は他の横並びでその質という点で判断すると100万プラスの価値があると思う。なぜって家具の皮張りのソファーいくらするかご存じですよね。
他にもSLKで気に入らない点少し。一応機械と人間の関係という視点で。
1.HALさんもご指摘ですが、ドアミラー!
これは最悪、1/3くらいの外側がワイド(凸面鏡?)になっている。よくワイドに見えるというんだろうけど。
車幅感覚がつかめず、幅寄せが非常にしにくい。ボディも膨らんでるのでやりにくいというのも加わってるんだけど。
ヤナセの営業のIさんも「これは皆さん文句をいいます」「会社(ドイツ)は慣れるの一点張りで変えようとしない」そうです。ドイツ人らしい!!。
でも、慣れないですよ!、これは!。
2.フットレストの機能をする左足乗せがふくらめてあるんだけど、これがアクセルより微妙に低い。アクセルにあわせると、フットレストに左足がとどかない。どうすりゃいいんだ。
3.オーディオ
これもHALさん指摘のように最低の部類。
シトロエンBXやシグマにのってたあたり(10年くらい前)から私はカーステレオには一切手をつけるのをよしたので、期待はしないことにしていたんだけど、今回はあのBOSEサウンドシステムとかカタログに書いてあるので期待していました。
ところがろくでもない音しかしません。いさびさに変えたくなった。
4.HALさんはバックミラーがチープといっていたけど、サンバイザーもチープです。
SLKについてはいくつかのウエブページでとりあげています。
そのなかで、私とずいぶん意見が近いかなと思ったHALさんのページを紹介しておきます。
http://www.nifty.ne.jp/forum/ficar/our_cars/slk/
エリーゼのページ
ここまでいくと私のエンスー定義とはちょっとはずれたところにいってしまいそう。
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