released:17 Feb.,2001
床のないクルマって、どう? 電気自動車は排ガスが出ないとか、CO2発生量が少ない(燃費がいい)などの特徴を生かし、近距離移動のコミュータへの利用という提案が多いですね。
また、それらはどれも似たような形になっていて、どれもおもしろくなくはありませんか?。
なんかもっとおもしろく考えれませんか?クルマを肴に・・・ingの精神で!。
電気自動車って、それ以外にもガソリンエンジン〜いいかえると、発火性のあるガソリンを使って、何千回/分もそれを爆発燃焼させて駆動力を得ている〜とは違って、洩れが発生すれば火災の危険があるガソリン配管や、燃焼したら800度Cにもなる排気ガスを通す配管なんかを安全にとりまわす必要がないという利点を生かしたら、もっと楽しい乗り物が自由に発想できそうだとは思いませんか。
そう、そこに着目して、もっと楽しいクルマの提案ってできないものだろうか?、とあるとき思ったんです。そしていまこの文章を書いてる。
もう一つの特徴を生かす?って ガソリン配管やあつ〜い排気ガスの通路がないという特徴を生かすということは、しろうとでも手軽にクルマを分解組み立てしやすいということになりそうじゃないですか?。
いまの普通のクルマは、4人乗るときでも1人乗るときでも、雨がふっても、晴れていて、オープンエアでのびのび自然を満喫したいときでも、一つのクルマを使うしかなく(もちろん、状況に応じて屋根がはずせたり、つけたりできるオープンカーはあるけれども)、いろいろな制約がありますねぇ〜。
それがTPOに応じて、外観を含めて大きく変えることができたら!?。
いいですね?、ちがいますか?。
自然を満喫? いまのアウトドア派のひとたちって、ちょっとおもしろいというか、矛盾してるところがあると思うんです。
キャンプで自然を満喫するときには、大きな背の高いRV車で(ときにはディーゼルでけっしてきれいとはいえないレベルの排気ガスをだして!)、オートエアコンで、自然を満喫するどころか人工的な快適な環境をクルマの中に形成し、キャンプ場など自然を楽しめる場所についてから、はじめて自然(ときには人工的な自然)とふれあうという行動をとっていますね。カヌーやフィッシングも、いろいろな道具を運ぶためどうも大きな車で、燃費のよいディーゼルというパターンが多いみたい。
これらはこれで、私は否定する気はまるでないです。でも、もう少し、ほかの自然との楽しみ方(遊び方といった方が良いかも知れない)があるのではないかということです。
そこで、私は床のない組み立て式の、かたちが気分によって変えられるクルマ〜地球のかけら号〜を提案するのです。
地球のかけら号とはなんだ 電気自動車の特徴、つまり音が静か、ガソリンや排ガスなど環境に対してマイナスのイメージのものを使っていないという点を生かして、「環境を満喫する」イコール「自然を思いっきり感じ、運転する自分も地球の一部になれるクルマ」というわけです。つまり
・音がしないから、風の音、小鳥のさえずり、川のせせらぎが楽しめるクルマ
・寒くったって、暑くったて、すこしくらい濡れたっていいじゃないか!、それが自然を満喫することじゃないか、ねえ?。
・ゆっくり移動しようよ!、より早く移動することだけが目的じゃ、つまんない、移動そのものを自然と戯れながら楽しもう!。
・TPOにあわせクルマのカタチをかえよう。今日は3輪車、明日は???。
地球のうえでなく、地球の中を走ってやろう!。屋根のないオープンカーがあるなら床のないクルマがあってもいいじゃないか!。
こんなクルマ、どうですか?。
上のイメージスケッチを見てください。え、かっこわるい?、いえ、いろんなかたちに皆さんが自由に変えることができるんですよ。自分がかっこいいとおもえるようにかえればいんです。わたしは上のかたち、エスニックで気にいってるんですけど。
色々なアイデアがいっぱいできますよ。上のやねにあたるところのフレームバーに風鈴をつるしたこともある、これは夏にいいです、音がしずかだから音色を楽しみながら走れるんです。フレームに蔦をからませてもいい。屋根にソーラーパネル?、よしず???、ほうら、どんどん空想というか妄想が・・・。
これ、これ、これが楽しいクルマですよ、クルマを肴に・・・ing、すこしわかっていただけましたか?。
なお、これらの活動は財団法人環境情報普及センターおよび公害健康被害補償予防協会のスポンサーによるP−STARTプロジェクトの1グループのなかの1チームの活動によるものです、この場を借りて関係各位に謝辞を表します。
また、この内容はSEV研究会で発表したものに基づいています。
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