深夜の夜空を見上げていたら、かつて「星と月は天の穴」なあ~んておっしゃった高名な小説家がいたのを思い出した。
で、ほんとうに穴かどうか、街を一望できる小高い丘に登って試してみることにした。
いったん家に戻り、通販で買った手ごろな水晶玉を持って丘に登った。
先ずは月を狙って、オーバースローで、エイッと放った。
ややあって、カッキーンという澄んだ音とともに水晶玉が帰ってきた。
次は、サイドスローでシリウスを狙った。
ずいぶんしてからゴツンといふ鈍い音がしてヨタヨタと水晶玉が帰ってきた。
本当は近くの家の屋根に当たり、大きな音を立てたのだ。瓦が割れたかな......?
そそくさと家へ逃げ帰ったのは言うまでもない......。