>>Flange View-009<<

・2000年5月21日(日)、下北沢屋根裏で無事行われました。
・出演バンドはGLOPTIN、my pal foot foot,top cash guitar、
テニスコーツ、チャームコーナーの5バンドでした。
・今回のテーマは、「音」。
今回は自分たちの出音に関して、かなりこだわりを持ったバンドを集めてみました。
音に細部までこだわると、不思議とメロディーやらリズムやらの楽曲論めいたことはどうでも良くなってしまうものです。また、こだわり続けると言葉などを越えた「説得力」が生まれてきますよね。
そう、今回は楽曲も良く、出音の肌触りが気持ちの良いバンドを集めてみたのです。


my pal foot foot
今回のライブがまだ片手で数えられるくらいのマイパルですが、やはりその天然的な凄さに圧倒されてしまいました。
なんと言っても、まずはギターの絡みが気持ちよい。
マイブラの作り出したギターのサイケ感は、いろんなバンドに引き継がれたと思います。たとえばフライング・ソーサーアタックやmogwaiなどもそのうちのバンドと思っています。だが、マイパルはさらにそれを踏み越えてしまったようなところがあると思います。

ギターは轟音の中で微妙に揺れをかもし出しつつ、メロディアスで少しミニマルな旋律を奏でています。ベースはそれをあたたかく見守り、大地を築く。ドラムはリズミカルでありながらタイト。しかし、このサイケデリック感を損なうことなく次の展開に持っていく彼のドラムには、私は目を見張るものがあります。
そういう訳で、これからのマイパルがホント楽しみです。
あ、ゆうこちゃんのボーカル、前にでても全然良いですよ。これくらいハッキリしてると、良い感じです。


top cash guitar
4月に前ドラマーの大石さんが抜けると聞いたときはホントショックでした。
それよりか大好きなtop cashがどうなるのかが、ホント気になって仕方がなかったです。ライブのちょっと前に打ち合わせをかねて電話で話したときに、ベースボーカルの英子さんがドラムボーカルに転向すると聞きました。その話を聞いて、ライブをみるのが楽しみになってきました。だって、英子さんのドラムに関してはシンガポールケインの2人が「スゴイ」と言ってたので、前から気になっていたのでした。ちなみに、英子さんとはcharles hayward(元this heat)の話で盛り上がったことがあったのでした。

そして、新生top cash guitarはすごく良いバンドに進化したと思います。
音的にはパニックスマイルとtop cash guitarを足した感じとなったのですが、はっきりいって前の二バンドよりも好きになりました。二バンドの良いところを凝縮された感じです。また、それぞれのパートが聞きやすくなったというのも好感が持てました。
また、英子さんの叩くドラムは微妙な面白いグルーブ感があって、すごく好きです。
というわけで、これからのtop cash guitarがスゴク楽しみで嬉しいです。


テニスコーツ
このバンドが今回出演してくれたことはホント奇跡的なことで、とても嬉しいことでした。なぜなら、今回のライブは一年半ぶりだし、トータルのライブの本数も著しく少ないバンドだからです。
実は密かに去年の年末あたりから、テニスコーツのライブがみたくて仕方がなくて、それとはなくサヤさんに聞いてみてたりしてました。しかし、サヤさんがライブ自体あまりやりたくはないという話も聞いていたので、テニスのライブは半ば諦めていたのでした。

そして、今年の2月にマジキックより1stミニアルバムが完成しました。
私は2月19日のパパライオン企画の時に、ウエノさんより無理矢理買い奪ったのを覚えています。
それから、聞き狂いました。泣きました。ホント心が洗われる楽曲、サヤさんの歌声。そして、曲はきっとサヤさんの心情風景なのでしょうね。聞いてると目の前のものが全て違った風に見えてきて、サヤさんフィルターがかかったような気がして何だか嬉しかったです。
ちなみに、仙台ツアーの時にサヤさんの弟さんのバンドのseがテニスコーツでした。その前に私が出演してたのですが、終わったあとテニスコーツが聞こえたときは本当に泣きそうした。ほんと、私の心に染みいる音楽なのです。

さて、ライブの方ですが、音響はテニスコーツ向きではないとはいえ素晴らしかったです。なんだか、ここがライブハウスであることを忘れてしまうくらいでした。また自分が出演者であり、企画者であることも(笑)
この次、いつテニスコーツが観られるか分からないですが、何がなんでも、絶対に見に行きたいと思うライブのひとつであることは間違いありません。


チャームコーナー
やく一年ぶりのFlange View再登場です。
前回のあと、このバンドに不幸があったりで大変だったと思いますが、今回のライブではそんなことは微塵も感じさせないライブとなりました。そして、以前よりも私が好きな形になっていました。

このバンドの山下さんは一体どういう人なんでしょうか?super jet caplicornの時もそうなんですが、不思議でしかたがないです。才能の固まりというか、バンドをまとめる力が本当にすごいなと思います。(これは、プカプカウエノさんも持ってる自分には絶対ない凄い才能です)
金澤さん、様の助さんが、「山下先生」と呼ぶのも分かるような気がします。
このチャームコーナー、演奏はほとんどが行き当たりばったりみたいです。ですが、そんな風に聞こえないところがちょっと凄いなと思っています。この凄さは、次回Flange Viewに出演するカイパンに似てると思います。

ここら辺の曲を作らず一期一会的ステージを繰り広げてるバンドに関しては、賛否両論あると思いますが個人的には応援していきたいシーンでもあります。
そんなわけで、次回もどういう演奏するか分からないチャームコーナーが楽しみです。


GLOPTIN
はっきりいって、今回でるのは本当にいやだった(笑)。
だって、どのバンドも良い演奏するのですもの。私が出なくても、「この日は楽しかったなぁ」とみなさん思われたことでしょう。
ですが、これは企画・・・今回のこの5バンドが演奏して、初めて意味をなす企画。そう、あえて書きはしませんが、私なりにこの企画でのメッセージはありました。

ですが、やはり追い込まれたことは事実。笑ってしまうぐらい緊張してました(笑)
そんなこんなで、今回はかなり気合いが入っていたような気がします。
が、その割には楽器を忘れて取りに行くという間抜けなハプニングはありましたけど。
ちなみに、今回演奏した曲は「tongue」「sheat」「sludge」「七光」という、トランステクノばりに短い曲名ばかりでした。
さて、次はどういうライブをしましょうかしら・・・・


というわけで、
関係者の皆様、当日お越しいただいた皆様、これからもFlange Viewよろしくお願いします。


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