東芝 libretto 100CTA (PA1254CA)
純正FDなしで初期状態に戻す方法。2000/11/3記述
使用機材:デスクトップパソコン、2.5インチHD用アダプタ(3.5インチドライブとして接続する)
中古でリブレット100を入手しました。
HDDは初期状態に戻してありましたので、win95のセットアップから行いましたが、
その時点でバックアップを取っていなかったので、アプリを入れてOSが動作しなくなったとき、
初期状態に戻すのに苦労しました。
しかし、純正FDなしで戻す方法がわかりましたので、公開します。
- 概要
リブレット内臓HDDをデスクトップパソコンに接続し、CD-ROMから
初期状態のデータを書き戻します。
HDDはすでに領域が確保されてフォーマットされている必要があります。
リブレットで使用中だったHDDなら、ハイバネーション用の領域がすでに確保されているので
問題ありませんが、新しいHDDの場合、領域確保が必要です。
- 準備
リブレットのHDDを取り外す。
デスクトップパソコンのHDDを取り外す。
デスクトップパソコンにリブレットのHDDをアダプタを使って接続する。
win98のFDで、起動。CD-ROMが認識されていることを確認。ドライブ番号をE:と仮定。
ディスク内にはHDのイメージであるファイル S352794D.001 (498MB) があります。
- 領域確保済みのHDDの場合の作業
リブレットのHDDを取り外す。
デスクトップパソコンのHDDを取り外す。
デスクトップパソコンにリブレットのHDDをアダプタを使って接続する。
win98のFDで、起動。CD-ROMが認識されていることを確認。ドライブ番号をE:と仮定。
ディスク内にはHDのイメージであるファイル S352794D.001 (498MB) があります。
HDDが認識されていることを確認。当然C:です。フォーマットしておきます。
リブレットのリカバリーディスク1のsysfilesディレクトリに入っているf2d.exeを使用します。
このコマンドは、CD-ROMのイメージファイルをHDに展開します。
dosプロンプトで以下のように入力します。
a:[enter]
cd \sysfiles[enter]
f2d e:s352794d.001 c:[enter]
これで、CDのイメージがCドライブに展開されます。
あとは、HDDを元に戻してリブレットを起動します。
出荷時期やバージョンによってCD-ROM内のファイル名が異なるかもしれませんので、
ご注意ください。
- 新しいHDDの場合。
この作業は、リカバリーFDから行ったほうが良いでしょう。ハイバネーションに必要な領域確保もしてくれます。
リカバリーFDは、グラフィック表示コマンドがリブレット用なので、普通のパソコンで
実行すると、そこで動作が停止します。
動作させるには、BMPVIEWコマンドをPAUSEコマンドに置き換えると良いです。
@ECHOも削除し、 > NULL も削除しておきます。
グラフィック表示しなくなるので、リカバリーディスクからのメッセージがわからなくなりますが、
表示されるBMPファイルを別のマシンで開くことでメッセージの意味を理解しながら進めます。
さきに、マシンIDのチェック部分があるので、下記のように修正します。
修正前のリカバリーディスク1のautoexec.batの一部
:CHECKID
a:\tools\machid.com>%TEMP%machid.get
A:\TOOLS\COMPARE %TEMP%\MACHID.GET %TEMP%\MACHID.CD
修正後
:CHECKID
ECHO %MACHINE_ID2%> %TEMP%\MACHID.get
A:\TOOLS\COMPARE %TEMP%\MACHID.GET %TEMP%\MACHID.CD
それと、私のマシンでは、再起動後、正常に起動しなかったので、
HDに用意されたconfig.sysから、
DEVICE=A:\DOS\EMM386.EXE RAM X=C800-CFFF
の行を削除しました。
また、再起動前にHDに用意されたautoexec.batとsetup.batの、BMPVIEWを置き換えることも
必要です。