i-CHECKER

ダンボール印刷面検査システム
アイ・チェッカー のご紹介

【開発目的】

ダンボール印刷における最近の状況は、より高品質な要求が顕著です。量販店などダンボール箱による箱売りが広がってきているため、ダンボール箱をパッケージと位置付け、より高品位な印刷が要求されています。しかし、旧来からの凸版印刷による手法では、版欠けや色間違いなど、トラブルは避けられず、検査の重要性が増してきています。
従来の目視検査では、人間の思い込みによる検査漏れが避けられず、大きな商品名の文字でさえ、誤ったまま納品されることもありました。このような場合、クレームや損害賠償に掛かる経費も大きく、また、信用の失墜により受注困難な状況が起きることもありました。
このi-CHECKERは、そうした検査ミスによる損害を未然に防ぐため、また、目視検査だけでは不十分な信頼性をあげるため、開発されました。
このi-CHECKERにより、顧客への信頼度が増し、検査ミスによる経済的損失を減らすことが出来ると確信いたします。

【基本概要】

i-CHECKERは、ダンボール印刷時の版欠け・色違い・大幅な位置ずれ・にじみなどを検査する目的で開発されました。 通常は印刷過程終了後から工場出荷までは、ある程度の時間があるため、印刷終了後検査を実行し、工場出荷前までに不良を検出することにより、不良品の工場外への出荷を未然に防ぐことが出来ます。 i-CHECKERの最大の特徴は、ダンボール印刷時に多く見られる微小な色ずれについては検出せず、なおかつなるべく小さな版欠けを検出できるように調整されていることです。 ダンボール印刷では、色毎に版を使用することと、高速な印刷を行うことにより、色ごとの1mm〜5mm程度の位置ずれは多く発生します。従ってこれらの微小な位置ずれは検出しないように調整しなければなりません。一方、版の欠けは2mm程度でも検出する必要があります。 通常の画像処理ではこの問題を解決できないため、i-CHECKERでは、色毎に処理を分割することで対応しました。この処理の基本は特許として取得済みです。

i-CHECKERでは、以下の不良個所を検出できます。
○判欠け
文字やマークの一部が欠けている場合、2-3mm角以上の判欠けを検出します。 色の異なるマークが重ねて印刷されている場合、位置ずれにより形が変わりますが、この場合は、見かけ上版欠けと同じ状態になりますので、精度良く検出します。
○色違い
色違い・色むらは、ある程度以上の面積があれば、きわめて精度良く検出できます。 これにより、インクの色間違いや版毎の色の間違いを検出できます。
○位置ずれ
位置ずれは、基本概要の説明にあるとおり、あまり精度良く検出すると具合が悪いので、検出精度を調整することが出来ます。5mm程度までは検出しないように調整できます。
○全体の位置ずれ
カット位置がずれたような場合は、全体が位置ずれを起こします。これは撮影した画像全体を位置あわせすることで補正が出来ます。補正量は50mmまで可能です。補正量は画面に表示されますので、あまり大きい場合はエラーとして検出できます。
○全体の傾き
全体の位置ずれと同じように傾きについても補正を行います。補正量は画面に表示されますので、あまり大きい場合はエラーとして検出できます。

上記説明の中に出てくる長さは、仕様(検査範囲の大きさ)により変わりますので、詳しくはお尋ねください。

印刷検査装置の
特徴
印刷面を撮影するカメラには、安価の市販デジタルカメラを使用。トータルコストが安い!
印刷物の浮き上がり防止のため、テーブルにブロワを内臓。
独特の循環排気により、外部排気ゼロ。
色間ずれは許容範囲を大きく、版欠けは厳しくチェックする、独自の機能。
対象面積

(縦)1050mm×(横)1600mm

検査時間 約1分から3分(大きさによる)
検査方法 特許・色分解総合マッチングによる検査
カメラ 330万画素 2台
価格 標準仕様 950万円
(運搬・設置・操作説明費用は別途)

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販売元:(有)山部製作所

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