七十四景  花の長岳寺 

長岳寺
 山の辺の道の中ほどに存在感のある名刹がある、日本最古と言われる鐘楼門をくぐると閑静な庭が広がり、ゆったりとした雰囲気に包まれる、この寺は花の寺として参道のツツジが有名で多くの人に知られているが、私はツツジも勿論であるが、境内のカキツバタが気に入っている。しっとりとしたこの寺にピッタリでこの寺の上品さを際立たせているような気がする。
 (近鉄、JR天理駅から奈良交通バス上長岡下車)
長岳寺について参考文ご紹介はここから


高畑の辺りへ

一室C 目次へ








NEW 参考文ご紹介
史跡愛好家 泉 保氏  (MRジャーナル紙[大和路を歩く]から抜粋)
 ---前略---長岳寺へは別の日に車で行った。駐車場の北の端に小さな四脚門がある、名は大門と言う。当日は雨だったので傘を差したまま通る。門を入ってからも人家があり、畑がある。一体先に通った門は何なのかと思いながら曲がった道を歩く。案内板があったので、それを見るとこの寺の境内は東西にながい。道の左側にあんないしょがあって人がいる。拝観料三百円を払ってパンフレットを貰う。すぐ左に曲がりなさい、と言われる。正面に立派な山門があり、本堂はその奥にあるのだが、とにかく言われた通りに左に曲がる。そこには書院造りの立派な建物の玄関があり、上へ上がる。ここは庫裏であって重要文化財に指定されている。右奥は土間のような部屋でテーブルや椅子が並んでいてここは食堂になっている。素麺五百円の張り紙がある。なるほどここは三輪山に近いのだから三輪素麺が食べられる。しかも重要文化財の中で食べられるのだから最高だろう。だが先ほど食事をしたばかりなので残念ながら満腹である。食堂には私以外に他の客はいない。土間でおばさんが一人働いているのが見える。食事もしないのだから、ソソクサと出る。再び参道に出て山門をくぐる。この門は西向きで、楼門(ろうもん)と呼び、平安時代の建立で、これも重要文化財に指定されている。長岳寺は平安時代に弘法大師が大和(おおやまと)神社の神宮寺として創建したそうであるが、その創建当時の唯一の建物がこの楼門である。この門をくぐると右側に四角の池があり、正面と左側に建物がある。左側の建物が本堂で、内に若い女性が多数座っている。僧が一人、立って説明をしている。その説明を聞こうと思って本堂に上がる。正面に阿弥陀如来、左右に観音、勢至菩薩、前には四天王が二体見える。仏像の目は玉が入っていて、目だけが薄暗い本堂の中で光っている感じがする。玉眼の仏像としては最古のもので、木造、藤原時代の作品である。坊さんの説明によれば、昔は大いに栄えていて百三十人もの僧がいたが、現在では二人であるとのこと。---後略---

戻 る